「“あの事件”が僕を駆り立てた」────。重度障害者の妹を、兄が撮影。感動を呼んだNHK番組、待望の出版化!
NHK出版
あの事件から2年────。
2016年7月26日、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた大量殺傷事件から2年。事件を起こした植松被告(施設の元職員)は、「障害者は不幸を作ることしかできません」と主張し、事件後も一貫してこの考えを曲げていません。また、「意思疎通さえできないような障害者を養うほど、今の日本に経済的な余裕はない」とも主張しています。残念なことに、社会のなかにはこうした主張に眉をひそめる声だけではなく、同調する意見もあります。
本書の著者は、事件をきっかけに、重い障害をもつ自らの妹にカメラを向けて番組を作ったNHKの若きディレクター。そのドキュメンタリーは、「NHKスペシャル」「ETV特集」「ハートネットTV」などで放送され、大きな反響と静かな感動を呼びました。放送のあと著者は、少しでも多くの人に障害当事者とその家族たちのリアルな姿、日々の苦悩や喜びを知ってもらいたいと、本書を書き下ろしました。
24時間365日の介助が不可欠な重症心身障害者の亜由未さん。そんな彼女と両親、兄妹、そしてヘルパー達が歩みを重ねた静かで温かい日々の中には、障害の有無にかかわらず、誰もが生き生きと暮らせる社会へのヒントが散りばめられています。
【関連番組】
NHKスペシャル「亜由未が教えてくれたこと ~障害者の妹を撮る~」(2017年9月24日放送)
ハートネットTV「亜由未が教えてくれたこと」(2017年5月9日放送)
ETV特集「亜由未が教えてくれたこと」(2017年7月22日放送)
【関連ブログ】 「「あゆちゃんち」ブログ http://ayuchan.jp/
亜由未さんの母・坂川智恵さん運営のブログより 「あゆちゃんは、嘆くこともこの世を厭がることも絶望することもなく、たいていいつも笑って、ごくたまに涙し、ささやかな生を生きています。言葉にならないその訴えはあまりにか細くはかなくて、誰に届くのだろうか、誰かに届きますように、と祈らずにはいられません」
【著者情報】坂川裕野(さかがわ・ゆうや) NHKディレクター。1990年、東京都生まれ。2014年に入局し、青森放送局に着任。これまで、「目撃! 日本列島 漆の森に生きる」「新日本風土記 八戸」「先人たちの底力 智恵泉~太宰治~」などの番組を制作。
【内容】
序章 初めての介助 “あの事件”が僕を駆り立てた/そうだ、介助しよう
第1章 23年間の余白 へっぴり腰の体位交換/拒否された僕の卵ご飯
第2章 亜由未と歩み見た景色 専門性より関係性/初めて“認められた”日
第3章 幸せのハードル ともに語ってこなかった/多忙だった父の選択
第4章「あゆちゃんち」の挑戦 “多様な経験”と“多様な関わり”/相模原事件のざわめき
第5章 僕たちのこれから 母の本音/泣いて伝える/兄妹3人で初散歩
終章 ほっとけない人 出会いが生む希望/つながり絶やさずに
【書籍情報】書名:亜由未が教えてくれたこと ”障害を生きる”妹と家族の8800日
著者:坂川裕野
仕様:四六判、並製、256ページ
定価:1512円(税込)
発売日:2018年7月14日
ISBN:978-4-14-081747-6
出版社:NHK出版
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000817472018.html
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