【MUFG】第一線で活躍する13名の工芸作家が、才能を秘めた若き作り手を選出
~次世代の工芸文化・技術を担う若き作り手を支援するプロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」にて最終審査会を実施し、ファイナリスト22名が決定~

株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に向けて取り組む、工芸の伝統と革新を支援する「MUFG工芸プロジェクト」の一環として、若手作家の作品展示・販売機会等を支援する「KOGEI ARTISTS LEAGUE」の最終選考会を、3月24日(月)・25日(火)の2日間にかけて実施し、22名のファイナリストを選出しました。
MUFGは、日本の伝統的な工芸の文化や技術の継承に寄り添い、そこから変化の激しい現代に必要な イノベーションを学び発信することを目的に、秋元雄史東京藝術大学名誉教授を総合監修に迎え、2023年に「MUFG工芸プロジェクト」を始動しました。支援を行う中で、作り手の方々が作品発表・販売を行える機会が少ないという課題を認識し、プロジェクト2年目を迎えた2024年に、若手作家を対象に作品づくりや、展示・販売等を支援するプロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」の開催を決定しました。その第一弾として、関東甲信越・北陸地区の若手作家を対象に作品を募集し、秋元雄史氏を筆頭に世界で活躍する工芸作家13名を「KOGEI ARTISTS LEAGUE」サポーターとして迎え、選考を行ってきました。
最終選考会では、書類選考を通過した31名の応募作家らによる作品のプレゼンテーションが行われました。サポーターと応募作家の間で白熱したディスカッションが繰り広げられ、貴重なアドバイスや激励のコメントも送られました。選考会後に行われた懇親会では、サポーターに積極的に話しかける応募作家の姿が多く見受けられ、先輩作家と交流を深める場となりました。サポーター代表の秋元雄史氏は、「応募者の皆さんには、一つひとつの作品をこだわりながら、自分を信じて、自分に正直に制作に携わっていくことで、独自のキャリアを築いていくことを期待している。」と語りました。
最終選考を経て選出された22名のファイナリストには、2025年8月に東京・日本橋三越本店で開催予定の展示販売会へ参加する機会等が贈呈され、各サポーターからお祝いの言葉が送られました。
■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」サポーター代表 コメント

秋元 雄史氏
「KOGEI ARTISTS LEAGUE」サポーター代表 / MUFG工芸プロジェクト総合監修 /東京藝術大学名誉教授
全31名の応募作家による2日間の「KOGEI ARTISTS LEAGUE」の最終選考会が終わりましたが、非常に中身の濃いやり取りができたと感じています。作品を見るだけでなく、自分の作品をプレゼンテーションしたり、サポーターとのディスカッションがあったりと、作家の先輩後輩ならではのクリエイティブなやりとりができ、今後の制作活動のヒントになったのではないでしょうか。正解不正解はないので、吸収できる部分は吸収して、今後の自分の仕事につなげていってほしいです。
■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」主催挨拶

飾森 亜樹子
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
経営企画部 部長 チーフ・コーポレートブランディング・オフィサー
選考会でサポーターと応募作家が熱くディスカッションする様子や、目を輝かせながら講評を聞いている様子を見て、機会やつながりを提供するという新しいアワード・次世代支援の形を実現することができ、大変うれしく思います。秋元先生をはじめ、今回ご協力いただいたサポーターの皆さま、応募いただいた若手作家の皆さまに、改めて感謝申し上げます。今回、伝統的な技法を用いつつ、独自の「革新」を起こしている様々な作品の応募があり、「革新」が今後の工芸界を発展させていくのだと再認識しました。MUFGは、今後も工芸の「伝統と革新」を支援し、KOGEI ARTISTS LEAGUEへの参加を通じて、一人でも多くの方が今後の活動に向けてのヒントを得て、さらに活躍されることを楽しみにしています。
■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」ファイナリスト紹介
「KOGEI ARTISTS LEAGUE」では、大賞等の順位付けをする賞は設けず、最終的に選ばれた22名の作家を、本リーグにおける『ファイナリスト』(トップ達)として位置付けております。ファイナリストの22名には、それぞれの作品を推しているサポーターがおり、各サポーターの“推し作家/作品”という形でコメントを寄せています。ファイナリストの作品の魅力を、世界で活躍するサポーターの視点からご紹介いたします。
※ファイナリストの紹介は、50音順となります。
※ファイナリストの情報(学年等)は、2025年1月応募時のものとなります。
【ファイナリスト No.1】
荒木 いちごさん(金沢美術工芸大学大学院 在籍)
作品名|「要石 鯰を抑える」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|陶磁器 / 陶、色絵、金彩
作品サイズ|幅:38cm / 奥行:40cm / 高さ:42cm

【ファイナリスト No.2】
家長 百加さん(金沢美術工芸大学大学院 2024年修了)
作品名|「Transform Series 海石榴を偲べば」(2025年)
作品カテゴリー / 素材|刺繍 / 絹糸、シルクオーガンジー、鉄ワイヤー、綿布、木、木工パテ、鋼線
作品サイズ|幅:22cm / 奥行:22cm / 高さ:13.5cm

【ファイナリスト No.3】
池上 創さん(富山ガラス造形研究所 2024年修了)
作品名|「とどめるもの-抑圧と解放の器」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス
作品サイズ|幅:36cm / 奥行:18cm / 高さ:65cm

【ファイナリスト No.4】
石渡 結さん(金沢美術工芸大学大学院 在籍)
作品名|「Esse」(2025年)
作品カテゴリー / 素材|布 / 綿、黒竹
作品サイズ|幅:41cm / 奥行:35cm / 高さ:35cm

【ファイナリスト No.5】
猪俣 碧さん(井波彫刻工芸高等職業訓練校 2022年修了)
作品名|「化身 剱」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|木 / クスノキ、漆、アクリルガッシュ
作品サイズ|幅:55cm / 奥行:10cm / 高さ:37cm

【ファイナリスト No.6】
岩田 加奈恵さん(金沢美術工芸大学大学院 在籍)
作品名|「四葩」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|金属 / 洋白、ステンレス、純銀
作品サイズ|幅:35cm / 奥行:35cm / 高さ:15cm

【ファイナリスト No.7】
王 珊珊さん(金沢美術工芸大学大学院 在籍)
作品名|「器界No.B01」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|羊腸 / 羊腸
作品サイズ|幅:35cm / 奥行:28cm / 高さ:42cm

【ファイナリスト No.8】
小島 かおりさん(東京藝術大学大学院 在籍)
作品名|「あの子のはなし」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|漆 / 漆、木、麻布、顔料、銀、金
作品サイズ|幅:22cm / 奥行:1cm / 高さ:27cm

【ファイナリスト No.9】
曽谷 朱音さん(金沢美術工芸大学大学院 2022年修了)
作品名|「非接触故の愛 Landscape-Landscope」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|金属 / ブロンズ、真鍮、ガラス、金箔
作品サイズ|幅:3cm / 奥行:2cm / 高さ:4cm

【ファイナリスト No.10】
髙橋 稜さん(金沢美術工芸大学 4年生)
作品名|「flower garden in my head」(2025年)
作品カテゴリー / 素材|布 / ウール
作品サイズ|幅:55cm / 奥行:2cm / 高さ:55cm

【ファイナリスト No.11】
田中 里姫さん(金沢卯辰山工芸工房 2024年修了)
作品名|「火転」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス
作品サイズ|幅:36cm / 奥行:34cm / 高さ:40cm

【ファイナリスト No.12】
寺嶋 勇人さん(金沢美術工芸大学 3年生)
作品名|「淵源」(2025年)
作品カテゴリー / 素材|漆 / 漆、麻布、砥粉、地粉
作品サイズ|幅:57cm / 奥行:25cm / 高さ:30cm

【ファイナリスト No.13】
範 沁雨さん(多摩美術大学 4年生)
作品名|「澄み渡る巣」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / 硼珪酸ガラス、Aスキガラス
作品サイズ|幅:30cm / 奥行:30cm / 高さ:35cm

【ファイナリスト No.14】
東 朝香さん(多摩美術大学 4年生)
作品名|「ふゆあかつき」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ホウケイ酸ガラス
作品サイズ|幅:16cm / 奥行:3cm / 高さ:28cm

【ファイナリスト No.15】
藤本 春華さん(東京藝術大学大学院 在籍)
作品名|「狐饂飩合子」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|金属 / 銀、銅、七宝
作品サイズ|幅:5.3cm / 奥行:5.3cm / 高さ:5.3cm

【ファイナリスト No.16】
星野 玲さん(武蔵野美術大学大学院 2024年修了)
作品名|「西方白色豹紋蜥蜴擬」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|金属 / 七宝、銅、銀
作品サイズ|幅:13cm / 奥行:13cm / 高さ:10cm

【ファイナリスト No.17】
丸島 葉奈さん(多摩美術大学 4年生)
作品名|「時の皮膚」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス
作品サイズ|幅:36cm / 奥行:36cm / 高さ:18cm

【ファイナリスト No.18】
皆川 百合さん(東京藝術大学大学院 2023年修了)
作品名|「記憶の間」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|布 / 雪、反応性染料、レーヨン、グリッター、樹脂、木製パネル
作品サイズ|幅:40cm / 奥行:5cm / 高さ:60cm

【ファイナリスト No.19】
森安 音仁さん(金沢卯辰山工芸工房 在籍)
作品名|「雨に霞む」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス、アルミ箔
作品サイズ|幅:47cm / 奥行:48cm / 高さ:22cm

【ファイナリスト No.20】
山田 実紀さん(富山ガラス造形研究所 在籍)
作品名|「バイオバッグに包まれた羊」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス
作品サイズ|幅:25cm / 奥行:19cm / 高さ:4cm

【ファイナリスト No.21】
レイモンド 愛華さん(多摩美術大学 4年生)
作品名|「トランスミュート」(2024年)
作品カテゴリー / 素材|ガラス / ガラス
作品サイズ|幅:30cm / 奥行:35cm / 高さ:40cm

【ファイナリスト No.22】
渡邉 泰成さん(金沢卯辰山工芸工房 在籍)
作品名|「Strata #Forest」(2025年)
作品カテゴリー / 素材|陶磁器 / 磁器、顔料
作品サイズ|幅:33cm / 奥行:5cm / 高さ:33cm

※サポーター推薦コメントはこちら
d79050-112-201795360acaf7cd495fa373297abf5e.pdf※ファイナリスト作品は、公式Instagramでも随時発信予定ですので、ぜひご覧ください。

■MUFG工芸プロジェクト「KOGEI ARTISTS LEAGUE」 開催概要
・対象:
関東甲信越・北陸の美術大学3年生以上(2年制大学は最終学年)および、大学院・研修所・研究所
で学ぶ作り手と、2025年3月時点で修了後3年まで(2024年、2023年、2022年3月修了)の方。個
人またはグループ。
・選考フロー
◆応募登録:2024年12月2日(月)~2025年1月31日(金)約90名の応募を受付
◆1次選考:2025年2月 サポーター代表の秋元雄史氏を中心に書類選考を実施
◆最終選考:2025年3月24(月)、25日(火)サポーターに対して作品のプレゼンテーションを実
施。1次選考通過者の中から22名をファイナリストとして選出
◆展示内覧会/展示販売会:日本橋三越本店にてファイナリストとサポーターによる展示内覧会
(2025年8月19日(火)予定)、展示販売会(2025年8月20日(水)~25日(月)予定)を実施
・サポーター代表|秋元 雄史(MUFG工芸プロジェクト総合監修 / 東京藝術大学名誉教授)
・サポーター(13名)|青木 千絵 氏(漆彫刻家 / 金沢美術工芸大学工芸科 漆・木工コース准教授)
上出 惠悟 氏(画家 / 工芸家)
桑田 卓郎 氏(アーティスト)
佐々木 類 氏(美術家 / ガラス作家)
須藤 玲子 氏(テキスタイルデザイナー)
舘鼻 則孝 氏(現代美術家)
四代田辺竹雲斎 氏(竹工芸家 / Artist)
田山 貴紘 氏(kanakeno)
中川 周士 氏(中川木工芸比良工房 主宰)
中田 真裕 氏(漆芸作家)
中村 弘峰 氏(人形師)
細尾 真孝 氏(株式会社細尾)
牟田 陽日 氏(陶芸家 / 美術作家 / 九谷焼作家)
■「MUFG工芸プロジェクト」について
MUFGは、パーパス「世界が進むチカラになる。」の実現に 向けて、社会、お客さまをはじめとする全てのステーク ホルダーの課題に徹底的に向き合い、その解決に取り組んで います。そのパーパスの一環として、工芸文化、産業の発展と作り手・使い手双方を応援するイベントやセミナーの開催 など、様々な試みを行っております。


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