九州から世界へ。海の未来をつなぐ“共創”が大阪・関西万博で花開く
北西九州(対馬・福岡・佐賀・唐津)の地域協働が育んだ循環のデザインと教育実践が、海洋プラスチックごみ問題への新たな希望を示す

2025年10月13日、大阪・関西万博が閉幕。
NPO法人唐津Farm&Food(佐賀県唐津市)は、6月の「BLUE OCEAN DOME(対馬ウィーク)」、9月のTEAM EXPO Pavilion登壇を通じて、対馬・福岡・佐賀・唐津をつなぎ、海洋プラスチックごみ問題の解決と循環型社会の実践を発信してきました。
子どもたちの“波絵馬”展示、地域高校生との共創発表、そして九州探検隊による現場発の取り組みがSDGs賞を受賞。万博という世界的な舞台で、市民・学生・自治体・企業の連携による「循環と共生のデザイン」が多くの共感を呼びました。


「BLUE OCEAN DOME」で育まれた、“海洋プラスチックごみ問題にみんなで向き合うきっかけを創るデザイン”
開催時期: 2025年6月/主催:ZERI JAPAN
唐津Farm&Foodは、対馬市・SARAYA株式会社・金沢美術工芸大学と連携し「対馬ウィーク」に参加し、登壇、ワークショップを実施。
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対馬の海岸で回収されたペットボトルキャップを粉砕・再成形
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波をモチーフにしたアップサイクル作品「波絵馬」を制作
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来場者と子どもたちの「海への願い」約300枚を会場に展示
唐津の伝統文化・海洋環境・デザインが融合した展示は、来場者が海の未来を自分ごと化する契機となりました。
トークセッション「おとーしゃと波の想い」では、“海洋プラスチック問題にみんなで向き合うきっかけを創るデザイン”の力を紹介し、多くの共感を得ました。
https://karatsu-f-f.com/expo2025.html

波絵馬(会場展示)
対馬で回収したペットボトルキャップを再生し、波形の絵馬に。
来場者と子どもたちが「海への願い」を書き込み、約300枚を展示。
廃棄物に触れる→学ぶ→行動を誓う、体験型のアップサイクルです。

デジタル波絵馬(オンライン)
会場のQR/URLから投稿すると、デジタル絵馬がギャラリーに反映。
https://wish4otosha.jp/
万博閉幕後も継続し、唐津の子どもたちが引き続きメッセージを発信しています。
距離を越えて“海への想い”をつなぐ、オンライン共創の仕組みです。

高校生と共に世界へ。「唐津南式 循環共生サイクル」がTEAM EXPO Pavilionに登壇
登壇日: 2025年9月20日/会場:TEAM EXPO Pavilion(Future Life Village)
9月20日には、唐津南高校「虹ノ松原プロジェクトチーム」と唐津Farm&Foodが、TEAM EXPO Pavilion(Future Life Village)に登壇。
高校生たちは、松葉堆肥、海洋プラスチックごみ、地域食材などを活用した「唐津南式 循環共生サイクル」を発表し、持続可能な地域循環モデルを世界に発信しました。
展示ブースでは、Precious Plastic 唐津による再生作品も展示され、卒業生と現役生の共創による地域教育の成果が紹介されました。
ESD(持続可能な開発のための教育)の実践例として、高い評価を得ました。

九州探検隊、SDGs賞を受賞。SDGs包括連携が世界に届いた瞬間
受賞日: 2025年10月13日/「みんなで選ぶ!TEAM EXPO」アワード
受賞主体:大丸福岡天神店の有志チーム「九州探検隊」×対馬市「海ごみアートプロジェクト」
(唐津Farm&Food/Precious Plastic 唐津は技術協力・講話・ワークショップで連携)
評価されたポイント
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対馬の海洋プラスチックごみ問題に継続的に取り組む実践
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学校・企業・自治体・市民が連携した共創体制
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“現場で拾い・学び・再生する”循環型アクションの継続

破砕・分類された海洋プラスチックごみをタイル状に成形し、子どもたち・市民と大型アート作品を共創。モチーフには対馬を象徴する渡り鳥「ヤマショウビン」を採用しました。
地域発の草の根連携が国際舞台で認められたこの受賞は、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた新たな社会モデルの可能性を広げる転機となりました。

「Precious Plastic 唐津」──唐津発、未来をつくるプラスチックゴミのアップサイクル拠点
運営: NPO法人唐津Farm&Food
オランダ発のオープンソース循環システム「Precious Plastic」を活用し、唐津市内で回収したプラスチックごみを粉砕・再成形。コースターや雑貨などのアート/実用品へアップサイクルしています。
ワークショップと教育連携により、市民・子ども・企業が“楽しく循環型社会を体験する場”を創出。大阪・関西万博ではBLUE OCEAN DOMEで講演・ワークショップを実施し、国内アップサイクルの先進事例として注目されました。
Instagram: https://www.instagram.com/preciousplastic.karatsu/

地域から、未来へ。“つながり”が起こした変化
波絵馬、高校生の発表、探検隊の受賞。
すべては、海洋プラスチックという世界的課題に対し、九州の市民と子どもたちが連携し、創造的に応答した成果です。
唐津Farm&Foodは今後も、自然共生サイト(OECM)の推進やESD教育、Precious Plastic 唐津のプラスチック資源循環の活動を通じ、地域資源の循環とネイチャーポジティブな未来を九州から世界へ発信していきます。
【団体概要】
特定非営利活動法人 唐津Farm&Food(からつファームアンドフード)
所在地:佐賀県唐津市
代表理事:濱口のぞみ
設立:2020年
活動内容:環境教育(ESD)、資源循環、アップサイクル製品の制作、自然共生サイト(OECM)の推進
公式サイト:https://karatsu-f-f.com/
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