ピアノ指導者や演奏家などハイエンドのピアノユーザー層向けプレミアムピアノ ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』

最高峰のコンサートグランドピアノ「CFX」の技術を継承 『S3X』を10月10日(火)、『S6X』を1月10日(水)に発売 − ヤマハ独自の画期的な木材改質技術を初めてピアノに採用 −

ヤマハ株式会社

ヤマハ株式会社は、ピアノ指導者や演奏家などハイエンドのピアノユーザー層向けグランドピアノの新シリーズとして『SXシリーズ』を開発、『S3X』を2017年10月10日(火)に、『S6X』を2018年1月10日(水)に発売いたします。

ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』『S3X』 価格=4,600,000円(税抜)ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』『S3X』 価格=4,600,000円(税抜)

ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』『S6X』 価格=5,400,000円(税抜)ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』『S6X』 価格=5,400,000円(税抜)



<価格と発売日>
品名:ヤマハ グランドピアノ「SXシリーズ」
品番/価格(税抜)/発売日
S3X/4,600,000円/2017年10月10日(火)
S6X/5,400,000円/2018年1月10日(水)
◎初年度販売予定数:100台(シリーズ合計)
※受注生産として、自動演奏機能が付いた「ディスクラビアENSPIRE(エンスパイア)」特注も今後対応します。「S3X-ENPRO」(税抜6,100,000円)は2017年10月から、「S6X-ENPRO」(税抜6,900,000円)は2018年4月から受注を開始します。


<製品の概要>
ヤマハでは、当社のピアノ製造技術の粋を集めて開発し、世界のコンサートホールやコンクールの公式ピアノにも採用されているコンサートグランドピアノ「CFX」を頂点に、エントリーモデルからハイエンドモデルまでさまざまなグランドピアノを提供しています。
今回発売する『SXシリーズ』は、「伝統と革新の出会い・新しい技術がもたらす時代を超越した響き」をコンセプトに開発し、サイズを超えた力強い響きと多彩な表現力を実現した、グランドピアノのハイグレードモデルです。フラッグシップモデル「CFX」を頂点とした「CFシリーズ」に次ぐラインアップとして、ピアノ指導者や演奏家などハイエンドのピアノユーザー層や、小規模コンサートホール、サロン、音楽大学のレッスン室などでの使用を想定しています。
本製品では、当社の弦楽器などに採用されてきた独自技術「A.R.E.」※1を、ピアノに初めて導入しました。製材後長期間を経た木材と同様の変化を生むこの技術を、曲練支柱(曲線部分の支柱)の木材に用いることで、新品であっても、あたかも長年大切に使い込まれたピアノのような深みのある豊かな音の響きを生み出します。さらに、従来よりも厚い板材を曲練支柱の合板に使用することで、接着面が少なくなり、音の伝わり方が改良されました。
また設計を見直し、「CFX」と同様の響板・響棒設計手法と強度の高い支柱構造を採用したほか、ハンマーには弾力性に優れた素材を新たに導入したことで、安定したバランスの良い響きと豊かな音色を実現しました。そして、プレミアムピアノならではの熟練技術者による調律・整調・整音作業や、手巻きによる巻き線づくりなど、丁寧なピアノづくりにより完成度を高めました。
デザインの面では、腕木や脚部、ペダル脚柱に曲線を取り入れ、エレガントな印象の外観に仕上げています。
開発の過程では、世界の著名な音楽大学の教授などにご意見をいただきながら改良を重ね、この『SXシリーズ』が完成しました。
詳細は以下の通りです。



<主な特長>
 

 

1.曲練支柱に木材改質技術「A.R.E.」※1と新しい合板の製法を導入

音の伝わり方に大きく影響する曲練支柱に、厳選した木材を使用し、新品でありながら長年弾きこんだような熟成された豊かな鳴りを実現する当社独自の木材改質技術「A.R.E.」を施しました。さらに、曲練支柱に使用する合板では、貼り合わせる板の1枚1枚の厚さをこれまでより3割厚くすることで、貼り合わせる板の枚数を少なくしました。これにより、従来品より接着面が減少し、音がよりスムーズに伝わるようになり、豊かな響きと温かく心地よい音色を実現しました。

曲練支柱曲練支柱


2.「CFX」の特長を継承した、独自の形状の響板と響棒を採用

ピアノの構造上、音の響きに最も影響を与える響板と響棒に、「CFX」と同じ設計手法を導入。素材にヨーロッパスプルースを使用し、ストレスなく豊かに響板が振動するように部品の形状や接着方法に工夫を凝らしました。「CFX」を思わせる、華やかな倍音や音の伸び、表現力に優れた音色での演奏をお楽しみいただけます。

響板と響棒響板と響棒


3.ピアノを支える支柱を強化し、安定した響きを実現

響板に取り付ける支柱の設計には、「CFX」と同様に頑丈な支柱構造を採用し、一部の支柱を従来比で20%太い構造に変更しました。これによってピアノを支える土台を強化し、下支えのある安定した音の響きを実現しました。

4.熟練職人の手作業による、手巻き仕様の巻線と丹念な整調・整音工程

低音部の弦に用いる巻線は、熟練の技術者が、1本1本丹念に手巻きで製作。弦のバランスと張力を微妙に調整した巻線を使用することで、明確な音程感と重厚さを併せ持つ美しい低音と、豊かな音の伸びを実現しました。また、調律・整調・整音にも十分な時間をかけて、丁寧に仕上げています。

巻線巻線


5.弾力性を高めた素材をハンマーに採用

ピアノの設計変更に伴いハンマーの設計も見直し、もっとも適した素材として、弾力性に優れたフェルトを使用しました。これにより、最低音から最高音までバランスのよい美しい音色をお楽しみいただけます。

ハンマーハンマー


6.ハイグレードモデルにふさわしいエレガントな外観

ピアノの腕木や脚部、ペダル脚柱に、ゆるやかな曲線を描くデザインを採用。豊かに響く音に、柔らかな印象の外観が重なり合い、エレガントな雰囲気を醸し出します。


7.世界の著名な音楽大学の指導者などの協力を得て開発

開発にあたり、モスクワ音楽院院長のA.S.ソコロフ氏をはじめ、世界の著名な音楽大学の指導者やピアニストなど多数の専門家にアドバイザーとしてご協力いただきました。助言を反映させながら改良を重ねた当製品は、次世代の演奏家の創造力を刺激し表現力を引き出すピアノとして、アドバイザーの皆様から高い評価をいただいています。


<開発の背景>
当社は1887年(明治20年)に創業し、1900年(同33年)にピアノ(アップライトピアノ)、1902年(同35年)にはグランドピアノの製造に成功しました。それ以降、コンサートピアノからエントリーモデルまで、さまざまなタイプのグランドピアノをご提供しています。
『SXシリーズ』の前モデルである「Sシリーズ」は、素材、工程、仕上げなどすべてにおいて上質さにこだわったハイグレードモデルとして、1982年に発売を開始。以後4度のモデルチェンジを行い、30年以上にわたりご好評をいただいてきました。
この製品をベースに、ヤマハグランドピアノのフラッグシップモデルである「CFX」の技術や、これまで当社の弦楽器などに採用してきた独自の木材改質技術を導入し、熟練の技術者が培った精巧な技術、さらに世界の著名な音楽大学の指導者などからの意見を反映させて完成したのが、今回発売となる『SXシリーズ』です。
「CFX」のエッセンスを受け継ぎ豊かな音を響かせるこの製品が、音楽大学など教育機関やコンサートホールに導入され、次世代を担う音楽大学の学生や、ハイレベルなアマチュア演奏家の演奏活動に活用いただけることを期待しています。



<世界の音楽大学の指導者からのコメント>
A.S.ソコロフ氏(モスクワ音楽院 院長)
素晴らしい音色と響きを持つこのピアノに出会えたことは大きな喜びです。音楽家の皆様にも、一日も早く私がこのピアノに触れた時と同じ感動を体感してもらいたいと思っています。

V.P.オフチニコフ氏(モスクワ音楽院)
より温かみがあり、より優美な音色。他にはない特別な音色を持っています。その品質、響き、安定性、そして音色の豊かさという点で、この上ない称賛に値する楽器だと思います。

M.コンティ氏(ジュリアード音楽院)
素晴らしいピアノであるための鍵とも言えるピアニッシモの表現力が素晴らしいですね。教育機関やコンサートホール用だけでなく自宅用としてもお薦めできるピアノです。

N.ウォーカー氏(英国国立音楽アカデミー)
ダイナミクスの幅がとても広いピアノです。機敏な鍵盤アクションの反応によりトリルや同音連打も行いやすく、多彩な音色をこのピアノから引き出すことができます。

青柳晋氏(東京藝術大学)
ダイナミックな音量と多彩な表現を要する大規模な作品を弾いても、作品の持つスケールの大きさが損なわれることがなく、サイズを超えたゴージャスな重厚感や広がりを感じさせるピアノだと思います。

 


<注>
※1 A.R.E.
「A.R.E.」とは、Acoustic Resonance Enhancementの略で、短期間で木材を熟成させ、長年使い込まれた楽器のような鳴りを生み出す、当社独自の画期的な木材改質技術です。温度、湿度、気圧を高精度にコントロールする専用の装置で処理することで、新しい木材をまるで長年使い込まれた楽器のような深みのある音が出る木材へと変化させます。またA.R.E.はその処理過程で薬剤などを一切使用しない、環境面への負荷が低い技術です。これまで当社ヤマハのギターやバイオリンなどの弦楽器でこの技術が使用されています。


ヤマハ グランドピアノ『SXシリーズ』製品情報サイト
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/keyboards/grandpianos/sx_series/
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/


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会社概要

ヤマハ株式会社

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URL
https://www.yamaha.com/ja/
業種
製造業
本社所在地
静岡県浜松市中央区中沢町10番1号
電話番号
-
代表者名
山浦 敦
上場
東証プライム
資本金
-
設立
-