和歌山県那智勝浦町・太地町の衛生インフラを大規模改修
「大浦浄苑基幹的設備改修工事契約」を締結
水ing株式会社のグループ会社である水ingエンジニアリング株式会社(社長:須山晃延、本社:東京都港区)は2026年3月27日、和歌山県那智勝浦町と太地町の2町で構成する那智勝浦町・太地町環境衛生施設一部事務組合との間で、「大浦浄苑基幹的設備改修工事」に関する契約を締結しました。
本工事は、老朽化が進むし尿処理施設の基幹設備を改修し、地域の衛生インフラの安定的な維持と環境負荷の低減を図るものです。

本事業の背景
大浦浄苑は、1996年に供用を開始したし尿処理施設で、地域の衛生環境を支える重要なインフラとして長年にわたり運用されてきました。しかし、供用開始から約30年が経過し、設備の老朽化が進んでいます。
また近年、下水道が未整備な地域を中心に、くみ取り式トイレから浄化槽へ切り替える家庭が増加しています。これに伴い、施設に持ち込まれる処理物の内容が、従来のし尿中心から浄化槽汚泥を多く含む構成へと変化してきました。
こうした処理内容の変化により、施設全体の処理負荷が高まり、従来の運転条件では処理効率の低下という課題が生じていました。あわせて、安定した処理機能の確保に加え、維持管理費(電力費、薬品費、修繕費)の抑制や、近年激甚化する自然災害への対応力向上も重要な検討事項となっています。
これらの課題を踏まえ、那智勝浦町・太地町環境衛生施設一部事務組合では、施設を全面的に更新するのではなく、既存施設を有効活用しながら基幹的設備を改修することで、施設の長寿命化と安定稼働を図る方針を採用しました。本事業は、国の支援制度である環境省の「循環型社会形成推進交付金(廃棄物処理施設の基幹的設備改良事業)」を活用して実施され、合理的かつ計画的な施設更新を進めるものです。
また、工事期間中も廃棄物処理サービスを継続提供することで、地域住民の生活や自治体運営への影響を最小限に抑えることを目的としています。
契約概要

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工 事 名 |
大浦浄苑基幹的設備改修工事 |
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発 注 者 |
那智勝浦町・太地町環境衛生施設一部事務組合 |
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構 成 町 |
和歌山県那智勝浦町、太地町 |
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入札方式 |
プロポーザル方式 |
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事業方式 |
設計・施工一括(DB)方式 ※DB(Design-Build):設計・施工を一括で行う方式のこと。 |
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処理方式 |
浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理方式 |
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処理能力 |
35 kL/日(し尿︓4kL/日、浄化槽汚泥︓31 kL/日) |
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契約金額 |
2,519,000,000円(税込) |
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工事期間 |
2026年3月27日~2029年3月21日 |
本事業における当社の役割
当社は、本工事の設計から施工までを一括して担います。
本事業では、当社が開発した軸摺動式スクリュープレス脱水機を用いた、直接脱水(前脱水)型脱窒素処理方式「デニライトシステム®」を採用しています。本方式は、浄化槽汚泥の混入比率が高い処理条件にも対応可能であり、処理負荷の変動に対しても安定した運転を実現します。
また、前脱水工程を組み込むことで、処理工程全体のエネルギー使用量を抑制し、二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。さらに、近年激甚化する自然災害を見据え、既存施設を活用しながらも、設備更新による施設機能の強靭化を図ります。
当社は、これまでに培ってきた設計・施工の技術とノウハウを活かし、大浦浄苑の将来にわたる安定的な運営を支えるとともに、地域における環境衛生水準の維持・向上に貢献してまいります。

ご参考
◇水ing(すいんぐ)グループについて◇
水ing(読み︓すいんぐ)は、「生命の源である『水』を通じていつまでも社会に貢献し続ける『ing』」を経営理念に掲げ、水処理施設(浄水場、下水処理場、汚泥再生処理センター、し尿処理場、民間施設等)の設計・建設から運営、維持管理までをトータルに手掛けています(運転・維持管理の拠点は、国内約300か所)。
“水の先をつくれ。”というブランドメッセージのもと、地域の暮らしの課題に目を向け、安全安心な水環境を提供し続けるとともに、水を通じて、暮らしと街の未来を支えています。

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