理解されにくい関節リウマチ患者さんの主観的症状に関するアンメットニーズを『見える化』し、医師への伝え方を考えるグラフィックレコーディング ワークショップ開催 関節リウマチ患者さん19名が参加
~当日の模様をまとめた動画や作成されたグラフィックレコードを公開~
日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下「日本イーライリリー」)は、理解されにくい関節リウマチ患者さんの主観的症状に関するアンメットニーズをグラフィックレコードで『見える化』し、その伝え方を考える『関節リウマチGood DAYデザインワークショップ』を、2017年11月20日(月)に開催しました。
関節リウマチGood DAYデザインワークショップの模様
URL:https://www.lilly.co.jp/goodday/index.html
「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する患者調査」の結果をまとめたグラフィックレコード
URL:https://www.lilly.co.jp/goodday/record.html
関節リウマチは、日本での患者数が70~80万人(※1)と推定されています。近年、関節リウマチ治療は大きく進展しましたが、日常生活に影響する痛みや倦怠感や朝のこわばりといった主観的症状は、目に見えないことから周囲の理解を得ることが難しく、伝えることも容易ではないため、医療現場で適切な対応がとられず社会生活において悩みを抱えている患者さんがいらっしゃるという現状があります。
そこで、日本イーライリリーでは、関節リウマチ患者さんの「より良い1日(Good DAY)」のために何ができるか、共に考えを深めるワークショップを開催しました。当日は、公益社団法人日本リウマチ友の会より関節リウマチ患者さん18名が参加すると共に、関節リウマチを抱えながらもライフル射撃のパラリンピック選手として活躍している瀬賀亜希子選手もスペシャルゲストとして参加しました。ワークショップでは、慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 講師 金子 祐子先生より、公益社団法人日本リウマチ友の会の協力のもと実施した「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する患者調査」結果が発表されました(調査結果URL: https://www.lilly.co.jp/_Assets/pdf/pressrelease/2017/17-62_co.jp.pdf)。また、調査結果に基づき、主観的症状が生活や心理へ与える影響、症状に関する医師と患者さんのコミュニケーションの現状や課題を患者さん同士で話し合い、その内容をグラフィックレコーディングにより絵に描き起こすことで『見える化』しました。
当日参加した患者さんからは「皆同じ思いだということがとてもよく分かり、とても元気が出てきた」、「こんなに言える場面はあまりない。周りの人の意見を聞けるので、勉強になる」、「他の方の話も『見える化』で手に取るように分かった。自分の話したことも絵になる事で心の中の整理につながると思った」、「先生ともっと積極的にコミュニケーションを取りたいと思った」といった感想をいただきました。参加された患者さん一人ひとりにとって、関節リウマチの主観的症状と医師とのコミュニケーションについて考えるきっかけになった1日になりました。
日本イーライリリーは、今後も関節リウマチGood DAYワークショップを通じて、関節リウマチ患者さんの「より良い1日」のために何ができるかについて、関節リウマチ患者さんを取り巻く皆様と理解を深めていきたいと考えています。
※1 : 厚生労働省:リウマチ・アレルギー対策委員会報告書について, 2011,8
【グラフィックレコード】
当日作成されたグラフィックレコードはこちらからご覧頂けます
URL:https://www.lilly.co.jp/goodday/record.html
STEP1 関節リウマチの主観的症状と生活や心理へ与えるについて
関節リウマチ患者さんが日常生活の中で感じている主観的症状に伴う困りごとを語り合いました。
© Glagrid Inc.
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STEP2 医師とのコミュニケーション
主観的症状に関する患者さんと医師とのコミュニケーションの課題について話し合いました。
© Glagrid Inc.
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© Glagrid Inc.
STEP3 「より良い1日」を過ごすためには
ワークショップを振り返りながら、調査結果や他の患者さんとの対話を通じて気づいた新発見や、医師とのコミュニケーションを取る際にご自身がどのようなことができそうかなど、「より良い1日」を過ごすために、何ができるかを前向きに話し合いました。
© Glagrid Inc.
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【慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 講師 金子祐子先生インタビュー】
インタビューの模様:https://www.lilly.co.jp/goodday/index.html#interview2
「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する患者調査」を監修し、ワークショップに参加したリウマチ・膠原病内科 講師の金子 祐子先生は、以下のように述べています。
「今回の調査結果やワークショップでの話し合いから、患者さんが、主観的症状によって生活や心理面の負担を感じていることを医師に十分に伝えきれていないことが見てとれました。『患者さんの本当の気持ちや“気兼ねなくやりたいことができるようになりたい”という本当の治療目標を医師に遠慮なく伝えて下さい』と医師から患者さんに伝えることも大切であると考えました。リウマチ治療がより進歩していくなかで、患者さん1人1人の価値観や生活に寄り添った診療を患者さんと医師が一緒に作り上げていくために、コミュニケーションの重要性がより増しています」。
【公益社団法人日本リウマチ友の会 長谷川 三枝子会長 インタビュー】
インタビューの模様:https://www.lilly.co.jp/goodday/index.html#interview1
イベントにご協力いただいた、公益社団法人日本リウマチ友の会 長谷川三枝子会長は、以下のように語っています。
「近年、リウマチ治療は大きな進歩を遂げていますが、今回の調査とワークショップを通じて、関節リウマチの主観的症状とそれを伝えるコミュニケーションの課題が、より浮き彫りになりました。今回話し合った内容を、患者と医師のみならず、チーム医療に関わる多くの人々と共有していくことで、主観的症状に関する患者と医師とのコミュニケーションがより改善され、リウマチ治療のさらなる向上につながることを期待しています」。
【イベント実施報告】
1) タイトル :関節リウマチGood DAYデザインワークショップ
2) 目的 :関節リウマチ患者さんの主観的症状が生活や心理へ与える影響、症状に関する医師と患者さんのコミュニケーションの現状や課題を患者さん同士で話し合い、グラフィックに描き起こして『見える化』することを通じて、患者さんの「より良い1日」のために何ができるかを考える。
3) 開催日時 :2017年11月20日(月)
4) 開催会場 :都内会議室
5) 実施内容 :①「関節リウマチの主観的症状と医師と患者さんのコミュニケーションに関する調査結果」発表
慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 講師 金子 祐子先生
②グラフィックレコーディング ワークショップ
6) 参加者 :公益社団法人日本リウマチ友の会 関節リウマチ患者さん 18名
7) ゲスト :元パラリンピック射撃代表 瀬賀亜希子選手(関節リウマチ患者さん)
【イベントの様子】
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