訪日外国人の消費行動に注目!「2026年7月 インバウンド注目度急上昇商品分析」

〜 真夏の「顔汗・化粧崩れ」対策と、日本で選ばれる限定品・大容量品 〜

Payke

株式会社Payke(ペイク、本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田奎輔、以下「Payke」)は、当社が提供するバーコードスキャンアプリ「Payke」で収集した、2026年7月の訪日外国人ユーザーによる商品スキャンデータを分析しました。

分析の結果、一部の商品において前月比で商品視聴率※の上昇が確認されました。今回は、2026年7月の訪日客数が7月として過去最高を記録した韓国からの旅行者に焦点を当て、真夏の店頭で関心が集まった「顔汗・化粧崩れ対策」の商品と、日本で選ばれる限定品・大容量品の動向について解説します。

※「Payke」は、訪日外国人ユーザーが商品パッケージのバーコードをスマートフォンでスキャンすることで、商品の特徴や使い方などの情報を自国の言語で確認できるアプリです。ユーザーは店頭で商品を手に取り、情報を確かめる場面でスキャンするため、スキャン行動は商品への接触と関心を示す行動として捉えています(購入や購入意向を示すものではありません)。本記事における「商品視聴率」とは、日本国内で位置情報を送信して商品をスキャンした各国籍のユーザーのうち、対象月にその商品をスキャンした人の割合を指します。前月比は、この割合の前月値と当月値の比です。商品視聴率は購入率や売上とは異なり、店頭で商品に関心を持った人の広がりを捉える指標です。

今回のデータから見えてきたのは、真夏の日本の店頭で「汗」や「化粧崩れ」に対応する商品が手に取られていたことと、自国で使い慣れたブランドの大容量品や、日本市場向けに展開されている商品を日本で選ぶ動きです。季節によって店頭で目に入る商品が入れ替わることも、個々の商品の視聴率の増減に影響している可能性があると考えています。

具体的には、以下のような商品において関心の動きが見られました。

  • 数量限定で発売された、キンモクセイの香りのフェイスパウダー

  • 顔汗やメイク崩れを気にする方に向けた、清涼感のある制汗フェイスミスト

  • 韓国発ブランドが日本市場向けに展開する、アゼライン酸配合の美容液

  • 韓国でも正規販売されているブランドの、大容量のクレンジングシート

  • 汗や皮脂による化粧崩れを防ぐ用途で案内されている、メイクキープミスト

■2026年7月 商品視聴率急上昇ランキング

2026年7月に韓国籍ユーザーの商品視聴率の上昇が見られた商品のうち、当社が注目した5商品は以下の通りです。

国籍

メーカー

商品名

前月比

韓国

株式会社クラブコスメチックス

クラブ すっぴんパウダーC ときめくキンモクセイの香り

約16.7倍

韓国

株式会社プラセス製薬

NAKICO 薬用制汗フェイスミスト クール 40mL

約1.6倍

韓国

株式会社The Founders JAPAN

Anua アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム 30mL

約1.4倍

韓国

株式会社マンダム

ビフェスタ ミセラークレンジングシート セラムモイスト 46枚

約1.4倍

韓国

株式会社コーセー

メイク キープ ミスト EX + 80mL

約1.4倍

※本ランキングは、Paykeにおける訪日外国人ユーザーの「商品視聴率」が前月比で上昇した商品のうち、当社が注目した5商品を前月比の大きい順に掲載したものです。売上や販売数の順位ではありません。

※前月比は、比較の土台となる前月の水準が小さいほど大きくなります。特に発売直後の商品は、前月に発売後わずかな期間しか含まないため、伸び率が大きくなりやすい点にご留意ください。前月比が同水準の商品の掲載順に優劣はありません。

1.【韓国】数量限定の香りのフェイスパウダーへの関心(クラブ すっぴんパウダーC ときめくキンモクセイの香り)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約16.7倍に上昇しました。

【要因】

本商品は、株式会社クラブコスメチックスが2026年6月21日に数量限定で発売したフェイスパウダーです。「すっぴん」シリーズは、洗顔後の素肌にのせてそのまま眠れるパウダーとして展開されており、キンモクセイの香りは2023年に一部店舗で発売、2024年に全国展開され、今季で3年目となる季節限定の香りです(※1)。

比較対象となる2026年6月は、発売後の10日間のみを含みます。このため、前月比の大きさには販売期間の差が含まれている点に留意が必要です(本商品は数量限定品のため、掲載時点で販売が終了している場合があります)。

【分析】

キンモクセイの香りの商品は、韓国の購入代行サイトでも「期間限定」の日本の商品として取り扱われており、日本の秋を象徴する香りとして一定の認知があることがうかがえます。今回の上昇は、毎年恒例となった限定の香りが全国のドラッグストアやバラエティショップの店頭に並び、訪日中の韓国籍ユーザーが店頭で手に取る機会が増えた時期と重なっています。限定の香りで需要の広がりを確かめ、全国展開や定番化につなげるメーカーの展開は、訪日客の関心を測る手段としても機能している可能性が考えられます。

2.【韓国】顔汗・化粧崩れ対策への関心(NAKICO 薬用制汗フェイスミスト クール 40mL)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約1.6倍に上昇しました。

【要因】

本商品は、株式会社プラセス製薬の「NAKICO」シリーズの医薬部外品で、メーカーは顔汗やメイク崩れを気にする方に向けた商品として案内しています。有効成分はフェノールスルホン酸亜鉛で、通常タイプに比べてメントールを多く配合した清涼感のあるタイプです。2025年4月に発売され、2026年4月に再び店頭に投入されました(※2)。

【分析】

気象庁の発表によると、2026年7月中旬と下旬の西日本の平均気温は、統計を開始した1946年以降で最も高い記録となりました(※3)。真夏の気候と、季節商品としての店頭投入時期が重なったことが、商品視聴率の上昇と関係している可能性が考えられます。

3.【韓国】日本市場向けに展開される韓国発ブランドの美容液への関心(Anua アゼライン酸15 インテンスカーミングセラム 30mL)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約1.4倍に上昇しました。

【要因】

本商品は、韓国発のスキンケアブランド「Anua」を展開する株式会社The Founders JAPANが2024年11月18日に日本で発売した美容液です。@cosmeベストコスメアワード2025 上半期新作ベストコスメ 価格別賞 ミドルプライス部門 美容液 第1位を受賞しています(※4)。

【分析】

2026年8月時点で、韓国国内の正規流通では本商品の取り扱いを確認できず、韓国市場ではアゼライン酸の配合濃度が異なる別商品が展開されています。韓国の購入代行サイトでは本商品が「日本限定版」と表記されて販売されており、日本市場向けの商品として認識されていることがうかがえます(取り扱い範囲や期間は変更される可能性があります)。

自国で親しみのあるブランドの、日本でしか入手しにくい商品を訪日中に確かめるという行動は、日本の店頭ならではの選び方といえます。当社が2025年2月に実施した訪日外国人向け調査では、韓国語話者の情報収集手段としてオンラインレビューやSNS投稿が他の言語話者より高い比率を占めており(※5)、事前に情報を得た商品を店頭で確認する行動が、本商品の視聴率の上昇に関係している可能性が考えられます。

4.【韓国】使い慣れたブランドの大容量品への関心(ビフェスタ ミセラークレンジングシート セラムモイスト 46枚)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約1.4倍に上昇しました。

【要因】

本商品は、株式会社マンダムのクレンジングブランド「ビフェスタ」のクレンジングシートで、2024年8月26日にブランド全体のリニューアルの一環として発売されました。吸着型ヒアルロン酸に加えてナイアシンアミドを配合したタイプです(※6)。

【分析】

ビフェスタは韓国でも正規に販売されているブランドで、本商品と同じ46枚入りが韓国の店頭やメーカーの韓国公式モールで取り扱われています。

自国で使い慣れたブランドの商品を、旅行中の日本の店頭で大容量品として確認する行動がうかがえます。今回の上昇は、訪日中の日用消耗品のまとめ買い需要と関係している可能性が考えられます。

5.【韓国】化粧崩れ対策への関心(メイク キープ ミスト EX + 80mL)

韓国籍ユーザーの商品視聴率が前月比約1.4倍に上昇しました。

【要因】

本商品は、株式会社コーセーが展開するメイクキープミストで、2024年2月16日にリニューアル発売されました。メーカーは、汗や水に負けない撥水効果と皮脂によるテカリや毛穴落ちを防ぐ効果をうたっており、メイクの仕上げに使う化粧品として案内しています(※7)。

同社は2026年7月16日から8月31日まで、メイクキープシリーズの対象商品を購入した方を対象とする購入キャンペーンを国内で実施していました(※8)。

【分析】

真夏の日本で化粧崩れを防ぐ商品への関心が高まる時期と、同社の購入キャンペーンの実施期間が重なっています。キャンペーンと商品視聴率の上昇の因果関係は本データからは特定できませんが、化粧崩れ対策の商品への注目が高まる時期に、訪日中の韓国籍ユーザーが店頭で本商品を手に取る機会が増えた可能性が考えられます。

最後に

今回のデータからは、2026年7月の韓国籍ユーザーの商品視聴が、真夏の「顔汗・化粧崩れ」対策に寄っていたことが見えてきました。5商品のうち3商品は汗や化粧崩れに対応する商品で、季節によって店頭で目に入る商品が入れ替わることが、商品視聴の増減に影響している可能性が考えられます。

そのうえで、季節要因だけでは説明しにくい3つのパターンも観測されました。1つめは、発売直後の数量限定品が店頭に並んだ時期に関心が集まる動きです。2つめは、自国で使い慣れたブランドの大容量品を日本でまとめて確認する動きです。3つめは、韓国発ブランドの日本市場向け商品を、訪日中に確かめる動きです。

なお、2026年7月の訪日韓国人は894,700人で前年同月比31.9%増となり、7月として過去最高を記録しました(※9)。商品視聴率は国籍ごとの月間スキャン人数で割った割合のため、訪日者数そのものの増減の影響は受けにくい指標です。当月は韓国籍ユーザーの月間スキャン人数自体も前月から増加しており、本記事の前月比はその影響を除いた割合の比較です。

メーカーや小売の皆さまにとっては、①夏季の売場で目に入る商品を訪日客の関心に合わせて見直すこと、②限定品で需要の広がりを確かめること、③旅行前にSNSやレビューで接触した商品を店頭で見つけやすくすることが、訪日客の関心を購買につなげる手がかりになると考えられます。

今後もPaykeでは、スキャンデータを通じてインバウンド消費の変化を継続的に分析してまいります。

調査概要

  • 集計対象期間: 2026年7月1日〜7月31日

  • 指標の定義: 本記事の「商品視聴率」は、日本国内で位置情報を送信して商品のバーコードをスキャンした各国籍のPaykeユーザーのうち、対象月にその商品をスキャンした人の割合です。分子・分母はいずれも人数で、同一の方が複数回スキャンした場合も1人として数えます。前月比はこの割合の前月値と当月値の比です

  • 対象: 位置情報の送信に同意したPaykeユーザーのスキャンに限定した集計です

  • 調査主体: 株式会社Payke

注釈


Paykeが実現する、訪日外国人向けマーケティングの新たな可能性

Paykeはインバウンド向けにさまざまなソリューションを提供しています。累計550万ダウンロードを超えるユーザ基盤と、そこから得られる豊富なデータから、各企業様のニーズに合わせたご提案が可能です。

旅マエ、旅ナカ、旅アトでのユーザへのリーチ

ユーザの9割は旅マエでPaykeをダウンロード。そのうち7割が3ヶ月以内に来日します。旅マエ段階でアプリ内で購入商品を探しているユーザも多く、効率的なアプローチが可能です。

インバウンドの購買関連データ

いつ、どこで、誰が、どの商品を手に取ったかが把握できます。属性毎のトレンドや、特定チェーンでの傾向などマーケティング戦略立案に活用できるデータを保持しています。

アンケート調査

直近での訪日可能性が高いユーザーに直接アンケートをとることが可能です。

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会社概要

株式会社 Payke

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
沖縄県那覇市真嘉比2-5-16
電話番号
098-943-7308
代表者名
古田 奎輔
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2014年11月