Paykeユーザ約2,000名に聞いた!インバウンドのドラッグストアの選び方や購買理由などを徹底調査!

〜 驚異の利用率97.4%!ブランド選び・購入理由・情報収集方法を徹底解析 ~

Payke

株式会社Payke(ペイク、本社:沖縄県那覇市、代表取締役:古田奎輔、以下「Payke」)は、提供する訪日外国人向けショッピングサポートアプリ「Payke」内で、「ドラッグストアに関する調査アンケート」を実施しました。本調査では、訪日外国人の購買行動やブランド認知度、選択基準を分析し、その結果を取りまとめました。

本調査では、1,830名の訪日観光客を対象に、日本のドラッグストアの利用実態、購入商品、選択基準などを詳しく分析しました。特に、訪日中の利用頻度や購入の動機、ブランド選びの要素など、具体的なデータに基づいた結果を明らかにします。今回の調査では、国籍、年代、性別といった属性も取得していますが、本記事では言語別に分析したものを公表いたします。詳細にご興味がある方は弊社までお問い合わせください。

サマリー

  • 訪日観光客のドラッグストア利用率は97.4%、週2回以上訪れる人が約8割。

  • 購買理由は言語圏によって異なり、英語話者は「日本でしか買えない商品」への関心が高く、中国語(繁体字)・韓国語話者は「自国より安い価格」が大きな要因。

  • マツモトキヨシダイコクはすべての言語圏で高い認知度を誇るが、ツルハドラッグスギ薬局は言語圏によって認知度にばらつきがある。

インバウンド客のドラッグストア利用状況


調査対象者のうち、97.4%が日本滞在中にドラッグストアを利用していることが分かりました。これは、日本のドラッグストアが観光客にとって必須のショッピングスポットであることを示しております。

その中の約8割(78.7%)が週に2回以上ドラッグストアを利用しており、中でも3割以上が毎日訪れていることが分かります。これは、日本のドラッグストアが旅行者にとって手軽に立ち寄れる便利なショッピングスポットとして定着していることを推測できます。


‬また、ドラッグストアを訪れる際、特定のカテゴリーに偏ることなく、幅広い商品を購入していることが分かります。どのカテゴリも均等に近い割合で選ばれており、特定の目的ではなく、総合的に買い物をしている傾向が見られます。

この高い需要と利用率の背景には、訪日客が日本のドラッグストアで買い物をする動機が関係していると考えられます。

データを見ると、「日本でしか買えない」という理由が英語話者(26.1%)で特に高く、他の言語圏と比べて日本限定の商品に対する関心が強いことが示唆されます。一方、「自国で買うよりも日本の方が安い」という理由は、中国語(繁体字)話者(25.1%)と韓国語話者(23.0%)の間で比較的高く、価格競争力が重要な要素となっていることがわかります。

また、「自分用として」の購入が全体的に高く特に韓国語話者(26.1%)が最も高い割合を示しており、観光土産というよりも日常的な使用目的での購入が多い可能性があります。対照的に、「家族や友人へのお土産として」という理由は英語話者(18.4%)でやや高く、英語圏の観光客が日本のドラッグストア商品をお土産として認識している傾向があることが示唆されます。

言語別|各ドラッグストアのブランド認知度と利用状況

観光客にとっても不可欠な存在となっているドラッグストアですが、店舗の特徴や展開エリアによって、認知度や利用状況には違いが推測されます。 特に、国籍や言語圏によって認識のされ方に差があることが考えられます。

以下では、英語(英語圏、米国、フィリピンなど)繁体字中国語(台湾、香港)韓国語の各言語圏ごとに、訪日観光客のドラッグストアに関する認識や利用状況の違いを、さまざまな側面から見ていきます。

マツモトキヨシとダイコクはすべての言語圏で高い認知度となっており、特に繁体字中国語話者(台湾・香港)での認知度が最も高い(マツモトキヨシ 31.4%、ダイコク 29.9%)ことがわかります。

言語圏による知名度の差が顕著なドラッグストア

  • ツルハドラッグ繁体字中国語話者(12.2%)での認知度が高めですが、韓国語話者(4.8%)では一番認知度が低いブランドになっております。

  • スギ薬局は英語話者(16.2%)とでの認知度が比較的高いのに対し、中国語話者(9.0%)での認知度が比較的低め。

  • サンドラッグも英語話者(13.7%)の間で比較的知られているものの、中国語(繁体字)話者(6.4%)、韓国語話者(6.1%)では半分程度の認知度にとどまっている。

一方で、「ブランドについて詳しくない」と回答した割合は韓国語話者(18.4%)が他の言語圏よりも高く、特定のブランドを意識せずに利用している層が一定数いることが推測されます。

全体的に見ると、認知度と利用率にはおおむね近い傾向が見られ、訪日観光客が特定のブランドを意識して利用している可能性があります。ただし、利用後にブランドを認知するケースも考えられるため、どちらが先かを断定することは難しい状況です。

訪日観光客のドラッグストア選びの基準

訪日観光客の認知度や利用状況を踏まえ、次に、どのような基準で店舗を選んでいるのかを詳しく見てまいります。

3つまでの複数選択では「商品種類の豊富さ」(25.8%)と「価格」(25.2%)がほぼ同じ割合で選ばれていますが、最も重要な1つを選ぶと「価格」(39.2%)が圧倒的に伸びています。 これは、多くの観光客にとって「品揃えの良さ」も魅力的ではあるものの、最終的な決め手は価格であることを示唆しています。

また、「ホテルの近さ」はどちらの選択方式でも21~22%台を維持しており、訪日観光客が移動の手間を避け、宿泊先近くで買い物を済ませたいと考えていることがうかがえます。一方、「観光地の近さ」を3つ選べる場合には11.8%が選択していますが、最も重要な要素として選んだのはわずか5.5%。これは、訪日観光客にとってドラッグストアが主な観光目的地ではなく、買い物の場として利用され、大量購入の傾向があることを示唆している可能性があります。

次に着目するのが、「ブランドの評判」(7.1% → 4.4%)や「オンラインや口コミの評価」(8.9% → 6.2%)の影響が限定的である点です。 複数選択では一定数が選んでいるものの、最も重要な決め手としてはほとんど考えられていません。つまり、訪日前の情報やブランドイメージよりも、実際の価格や立地の便利さが店舗選びにおいて優先されるということが分かります。

この結果から、訪日客向けのドラッグストアにおいては、「価格の競争力」と「ホテルからのアクセスの良さ」が重要な要素となる可能性が示唆されます。ブランド力や口コミの影響力が限定的であることを踏まえると、価格戦略の強化や観光客の滞在エリアへの出店が、集客において一定の役割を果たすと考えられます。

言語別|ドラッグストアの評価傾向

インバウンド客が価格や立地を重視する傾向が明らかになったところで、次に、それぞれの要素で評価されているブランドが言語圏ごとにどのように異なるのかを見ていきます。

マツモトキヨシは「立地が良い」「品揃えが豊富」「観光客向けの対応が充実している」といった要素で一貫して高評価を得ており、多くの訪日客にとって総合的な利便性の高さが支持されていることが伺えます。ダイコクは「価格が魅力」と評価される割合が最も高く、特に中国語(繁体字)話者や韓国語話者からの支持が顕著です。しかし、英語話者の間ではダイコクの評価は他の言語圏ほど高くなく、スギ薬局の方がより多くの支持を集めております。

また、サンドラッグは「価格の魅力」「立地の良さ」「品揃えが豊富」において英語回答層では安定した支持を得ているものの、「観光客向けの対応」では顕著に順位を落としており、外国人向けサービスの強化が求められる可能性があります。さらに、ウエルシアは全カテゴリにおいて、中国語(繁体字)話者や韓国語話者と比較して、英語話者から安定した支持を得ているようです。一方で、ココカラファインは全体的な認知度は低いものの、韓国語話者の間では比較的認識されているようです。ツルハドラッグは、特定のカテゴリーでの強い偏りは見られず、バランスの取れた評価を受けていることが特徴的です。

韓国語話者はブランドを意識しない? 他言語圏との比較

一方で、「ブランドについて詳しくない」と回答した割合を分析すると、言語圏ごとのブランド認知度の違いがさらに明確になりました。

「ブランドについて詳しくない」のみを選択した回答者を抽出し、カイ二乗検定とペアワイズ比率検定を用いて分析した結果、中国語(繁体字)話者はブランドの理解度が有意に高く、韓国語話者は最も低い傾向が見られ、英語話者はその中間に位置することが明らかになりました。

価格に関する評価基準では、中国語(繁体字)話者と英語話者の間に有意な差は見られなかった(p = 0.31)ものの、サービス(p = 0.00022)、ロケーション(p = 4.1e-06)、品揃え(p = 6.8e-05)においては有意な差が確認されました。 これにより、英語話者は価格に関する認識や評価の仕方が中国語(繁体字)話者と類似している可能性が高いと考えられます。また、韓国語話者との比較では、すべての要素(価格、サービス、ロケーション、品揃え)において有意な差(p < 2e-16)が確認され、韓国語話者は特定のブランドを意識する割合が低いことが分かりました。

これらの結果を踏まえ、中国語(繁体字)話者にはブランドの認知度の高さを活かし、ブランドロイヤルティの強化につながるマーケティング施策が、韓国語話者にはブランド認知の向上が求められることが示唆されました。

言語別|情報収集の違い(SNS・口コミ・店頭の影響力)

購入計画の有無についての調査では、中国語(繁体字)話者(87.0%)と韓国語話者(83.2%)は、あらかじめ購入する商品を決めている割合が非常に高いが分かりました。一方で、英語話者は60.6%にとどまり、他の言語圏に比べて購入計画を立てずに買い物をする傾向が強いことが示唆されました。この結果から、中国語(繁体字)・韓国語話者に対しては、事前の購買リスト作成を促すマーケティングが効果的であると考えられます。

購入前の情報収集方法を分析した結果、中国語(繁体字)話者(30.3%)と韓国語話者(34.7%)はオンラインレビューを、SNS投稿(中国語(繁体字) 27.5%、韓国語 31.7%)も積極的に活用し、デジタルメディアの影響が強いことが分かりました。一方、英語話者は「特に調べず店頭で購入」(13.6%)の割合が他言語圏より高く、衝動買いの傾向が見られました。また、「店員の推薦で購入」した割合は韓国語話者が最も低く(5.0%)、自主的に情報を集める傾向が示唆されました。

これらの結果から、中国語(繁体字)・韓国語話者にはSNSやレビューを活用したマーケティングが有効であり、英語話者にはSNSやレビューに加え、店頭体験を重視した施策が効果的であると考えられます。

Paykeが提供する価値

Paykeはインバウンドのお買い物シーンで最も使われているショッピングガイドアプリです。Paykeはインバウンド向けにさまざまなソリューションを提供しています。累計500万ダウンロードを超えるユーザ基盤と、そこから得られる豊富なデータから、各企業様のニーズに合わせたご提案が可能です。

  • 旅マエ、旅ナカ、旅アトでのユーザへのプロモーション/送客:ユーザの9割は旅マエでPaykeをダウンロード。そのうち7割が3ヶ月以内に来日します。旅マエ段階でPaykeを使って購入商品を探しているユーザも多く、効率的なアプローチが可能です。
    インバウンドの購買関連データ:いつ、どこで、誰が、どの商品を手に取ったかが把握できます。属性毎のトレンドや、特定チェーンでの傾向などマーケティング戦略立案に活用できるデータを保持しています。

  • アンケート調査:直近での訪日可能性が高いユーザに直接アンケートをとることが可能です。

お問い合わせ

Paykeのプロモーションメニュー、保有データ、ユーザへのアンケート、その他サービスについてご興味ございましたらこちらからお問い合わせください。

【調査概要】

調査名称:ドラッグストアについての調査
調査機関:自社調査
調査対象:『Payke』アプリユーザー
調査方法: Webアンケート
調査期間:2025年2月20日〜2025年2月26日
有効回答数:1,830件

【会社概要】

■株式会社Payke

本社:沖縄県那覇市真嘉比2丁目5−16

代表者:代表取締役CEO 古田 奎輔

設立:2014年11月

資本金:100百万円

URL:https://payke.co.jp/

概要:商品パッケージにある「バーコード」をスマホでスキャンするだけで、商品のあらゆる情報を7言語で表示することができる訪日外国人アプリ「Payke」を運営。現在、約68万点の商品データを7言語で保有し、訪日客が手に取る商品の約90%*1をカバーしています。2015年のサービス開始以来、アジア圏を中心に500万人*2以上が利用し、企業向けには広告配信やデータ提供を行うなど、累計1,200社以上の企業や団体に活用されています。さらに、「Paykeタブレット」を国内の主要小売チェーンに導入し、多くの訪日外国人に利便性を提供しています。

*1 当社実績(2024)Paykeアプリにて国内でスキャンされた回数を分母に商品情報を保有していた割合

*2 API提供先なども含む利用者

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会社概要

株式会社 Payke

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URL
https://payke.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
沖縄県那覇市真嘉比2-5-16
電話番号
098-943-7308
代表者名
古田 奎輔
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2014年11月