キャップジェミニの最新レポート:先進テクノロジーがスポーツファンによるスポーツ関連の消費を高める
スポーツファンがテクノロジーを活用したスポーツ観戦を体験することでスポーツ産業に新たな機会が生まれ、アスリートがトーレニング、ケガの防止、パフォーマンス改善にテクノロジーを活用するケースが増えている。
【2020年1月30日:パリ発】
キャップジェミニは、2018年1月から男子・女子のHSBCワールドラグビーセブンズシリーズの公式グローバル・イノベーション・パートナーを務めています。今回私たちは『Emerging technologies in sports: reimaging the fan experience(スポーツにおける先進テクノロジー - ファン体験を再考する)』をリリースしました。このレポートで、キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートはトップスポーツを定期的に観戦しフォローしている世界中のスポーツファン1万人以上を対象にアンケートを実施し、その回答を基に調査・分析を行った結果をまとめました。
キャップジェミニは、2018年1月から男子・女子のHSBCワールドラグビーセブンズシリーズの公式グローバル・イノベーション・パートナーを務めています。今回私たちは『Emerging technologies in sports: reimaging the fan experience(スポーツにおける先進テクノロジー - ファン体験を再考する)』をリリースしました。このレポートで、キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートはトップスポーツを定期的に観戦しフォローしている世界中のスポーツファン1万人以上を対象にアンケートを実施し、その回答を基に調査・分析を行った結果をまとめました。
最新レポート(英語)は https://wp.me/P9cDfN-cbh をご覧ください。
今回の調査では、ファンの69%が「バーチャルリアリティ(VR)、人工知能(AI)、拡張現実(AR)などの先進テクノロジー(Emerging Technology)を使用することでスタジアム内外での全体的な視聴体験が向上した」と感じていることがわかりました。また、テクノロジーの積極的な利用はファンのエンゲージメントも高めています。自らのテクノロジー体験を好意的にとらえる回答者において、56%が「結果的にお気に入りチームのホームスタジアムに行って実際の試合を観る回数が増えた」、60%が「オンラインで試合をストリーミングする回数が増えた」と答えています。「良い体験をした後にはチームのグッズへの支出が増えた経験はあるか」という問いに対しては、ファンのほぼ半数(49%)が「頻繁」に、42%が「数回」あったと答えています。また、92%が「オンラインで観戦するためにサブスクリプション の支出を増やした」と回答しています。また、今回のレポートは、最近スタジアムで先進テクノロジーを経験したファンは全般的に経験に対する満足度が高い傾向にあることを示し、先進テクノロジーを経験したファンと経験しなかったファンとの間で、NPS®(*1)(ネットプロモータースコア)で25ポイントの差があることを強調しています。
アジア諸国のスポーツファンが先進テクノロジーの使用をリード
インド、香港、シンガポールを含むアジア諸国のファンは、スポーツにおける先進テクノロジーの採用と受け入れで他をリードしています。アジアのファンの4分の3近く(74%)がスタジアムで先進テクノロジーの使用を経験しており、その中でもインドは88%とリードしています。一方、この割合は、米国で56%、ドイツで50%、カナダ、フランス、英国、オーストラリアでそれぞれ50%未満と下がります。さらに、「先進テクノロジーによってスタジアム体験がより豊かになるならば、より多く支払う」というファンの割合は、北米で40%、ヨーロッパで34%、オーストラリアで33%だったのに対し、アジアでは71%に及びました。
先進テクノロジーの採用は、より多くのフォロワーを熱心なファンに変える
先進テクノロジーは、より多くのファンを熱狂的なファン(*2)に変える可能性をもっています。かかる熱狂的ファンは、より多くのビジネスを生み出し、テクノロジーによって可能になった自らのすばらしいスポーツ体験について、ポジティブな口コミを広めてくれます。たとえば、熱狂的ファンの73%は、テクノロジーによる優れた体験をした後は、より多くの試合に足を運びます(それ以外では50%)。また、熱狂的ファンのほぼ4分の3は、お気に入りのチームがプレイしているときは、スタジアムで観戦します。
先進テクノロジーは、アスリートのパフォーマンスを向上させ、怪我の予防に役立っている
アスリートは、トレーニング、怪我の防止、パフォーマンスの追跡など、さまざまなアクティビティに合わせてさまざまな先進テクノロジーを使用しています。たとえば、データとアナリティクスを用いて、アスリートの選手生命を危うくする怪我の可能性を特定するZone7。この企業は、95%の精度で怪我を予測し、怪我のリスクを75%軽減しました(*3)。
イングランドのRugby Sevens Teamのキャプテン、Tom Mitchell氏のコメント:トレーニングセッションや試合の見直しにバーチャルリアリティを使用することで、スポーツに大きなインパクトを与えることができます。ビデオを見るだけで試合をレビューするのではなく、選手自身が特定の状況に身を置くことができれば、学習とレビューの体験はよりリアルになります。VRまたは別のテクノロジーを使用して、もう一度試合と同じ状況に身を置くことができれば、レビューと学習の経験の面で大きな一歩となるでしょう。」
先進テクノロジーの価値をスポーツの世界で解き放つための戦略
世界中のスポーツ産業は今、進化する消費者の期待を取り入れ、はるかにカスタマイズ&パーソナライズされたファンエンゲージメントを実現する大きな機会を与えられています。今回のレポートでは、この産業がスポーツに先進テクノロジーを採用して最適化するためのフォーカスエリアを以下のとおり示しています。
調査結果ならびにレポートについては、https://wp.me/P9cDfN-cbhからアクセスできます。
調査方法
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、9か国、10,363名のスポーツファンを対象に、デジタル技術がファンに与える影響とスポーツの将来について調査しました。また、デジタル技術はどうしたらアスリートのパフォーマンスを向上させることができるのか、その方法を理解するために、20名を超える業界エキスパート、アスリート、スタートアップ企業のエグゼクティブたちと掘り下げたインタビューを実施しました。
キャップジェミニについて
キャップジェミニは、コンサルティング、テクノロジーサービス、デジタルトランスフォーメーションのグローバルリーダーとして、イノベーションの最前線に立ち、進化を続けるクラウド、デジタル及び各種プラットフォーム分野で、顧客のあらゆるビジネス機会に対応致します。キャップジェミニは、50年にわたり蓄積してきた優れた実績と業界固有の専門知識を基に、戦略から運用まで、弊社の一連のサービスを通じて、顧客企業が目指すビジネスビジョンの実現をご支援致します。キャップジェミニの信念は、「テクノロジーに関わるビジネス価値は人を通じて具現化される」ことであり、この信念こそが弊社の原動力となっています。キャップジェミニは、世界40ケ国以上、20万人を超えるチームメンバーで構成される多文化企業です。キャップジェミニ・グループ全体の2018年度売上は、132億ユーロです。
キャップジェミニはラグビーの世界に25年以上貢献し、草の根チーム、国内クラブをサポートし、2007年のラグビーワールドカップのスポンサーとして国際舞台で活躍しています。先見の明のある創設者、故Serge Kampf, は生涯ラグビーファンであり、スポーツのスポンサーでした。
キャップジェミニ株式会社については、以下をご覧ください。
https://www.capgemini.com/jp-jp/
キャップジェミ二株式会社のソーシャルアカウント
Twitter: https://twitter.com/CapgeminiJapan
Facebook: https://www.facebook.com/CapgeminiJapan/
People matter, results count. (人にこだわり 成果にコミット)
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートについて
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、デジタル全般に関するキャップジェミニの社内シンクタンクです。この組織は、大規模な従来型/既存のビジネスに対するデジタル技術の影響について調査し、その結果を公開しています。ここでは、チームがキャップジェミニのエキスパートたちによる世界規模でのネットワークを活用し、教育機関や技術パートナーたちと緊密に連携しています。キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、インド、イギリスおよびアメリカに専用のリサーチセンターを開設しています。最近、独立系アナリスト企業からリサーチの品質を認められ、世界ナンバーワンの格付けを得ています。
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートについては、以下をご覧ください。
https://www.capgemini.com/researchinstitute/
今回の調査では、ファンの69%が「バーチャルリアリティ(VR)、人工知能(AI)、拡張現実(AR)などの先進テクノロジー(Emerging Technology)を使用することでスタジアム内外での全体的な視聴体験が向上した」と感じていることがわかりました。また、テクノロジーの積極的な利用はファンのエンゲージメントも高めています。自らのテクノロジー体験を好意的にとらえる回答者において、56%が「結果的にお気に入りチームのホームスタジアムに行って実際の試合を観る回数が増えた」、60%が「オンラインで試合をストリーミングする回数が増えた」と答えています。「良い体験をした後にはチームのグッズへの支出が増えた経験はあるか」という問いに対しては、ファンのほぼ半数(49%)が「頻繁」に、42%が「数回」あったと答えています。また、92%が「オンラインで観戦するためにサブスクリプション の支出を増やした」と回答しています。また、今回のレポートは、最近スタジアムで先進テクノロジーを経験したファンは全般的に経験に対する満足度が高い傾向にあることを示し、先進テクノロジーを経験したファンと経験しなかったファンとの間で、NPS®(*1)(ネットプロモータースコア)で25ポイントの差があることを強調しています。
アジア諸国のスポーツファンが先進テクノロジーの使用をリード
インド、香港、シンガポールを含むアジア諸国のファンは、スポーツにおける先進テクノロジーの採用と受け入れで他をリードしています。アジアのファンの4分の3近く(74%)がスタジアムで先進テクノロジーの使用を経験しており、その中でもインドは88%とリードしています。一方、この割合は、米国で56%、ドイツで50%、カナダ、フランス、英国、オーストラリアでそれぞれ50%未満と下がります。さらに、「先進テクノロジーによってスタジアム体験がより豊かになるならば、より多く支払う」というファンの割合は、北米で40%、ヨーロッパで34%、オーストラリアで33%だったのに対し、アジアでは71%に及びました。
先進テクノロジーの採用は、より多くのフォロワーを熱心なファンに変える
先進テクノロジーは、より多くのファンを熱狂的なファン(*2)に変える可能性をもっています。かかる熱狂的ファンは、より多くのビジネスを生み出し、テクノロジーによって可能になった自らのすばらしいスポーツ体験について、ポジティブな口コミを広めてくれます。たとえば、熱狂的ファンの73%は、テクノロジーによる優れた体験をした後は、より多くの試合に足を運びます(それ以外では50%)。また、熱狂的ファンのほぼ4分の3は、お気に入りのチームがプレイしているときは、スタジアムで観戦します。
先進テクノロジーは、アスリートのパフォーマンスを向上させ、怪我の予防に役立っている
アスリートは、トレーニング、怪我の防止、パフォーマンスの追跡など、さまざまなアクティビティに合わせてさまざまな先進テクノロジーを使用しています。たとえば、データとアナリティクスを用いて、アスリートの選手生命を危うくする怪我の可能性を特定するZone7。この企業は、95%の精度で怪我を予測し、怪我のリスクを75%軽減しました(*3)。
イングランドのRugby Sevens Teamのキャプテン、Tom Mitchell氏のコメント:トレーニングセッションや試合の見直しにバーチャルリアリティを使用することで、スポーツに大きなインパクトを与えることができます。ビデオを見るだけで試合をレビューするのではなく、選手自身が特定の状況に身を置くことができれば、学習とレビューの体験はよりリアルになります。VRまたは別のテクノロジーを使用して、もう一度試合と同じ状況に身を置くことができれば、レビューと学習の経験の面で大きな一歩となるでしょう。」
先進テクノロジーの価値をスポーツの世界で解き放つための戦略
世界中のスポーツ産業は今、進化する消費者の期待を取り入れ、はるかにカスタマイズ&パーソナライズされたファンエンゲージメントを実現する大きな機会を与えられています。今回のレポートでは、この産業がスポーツに先進テクノロジーを採用して最適化するためのフォーカスエリアを以下のとおり示しています。
- 個人データの使用に関する不安を解消 - ファンの個人データの使用について可能な限り同意を求め、消費者データの使用と保護に透明性を保ち、消費者がデータを提供して得られるメリットを示ことにより、ファンに安心感を与えます。
- ユーザーのニーズを特定 - 先進テクノロジーへの投資、展開を始める前にユーザーのニーズを特定します。
- より多くのファンを熱狂的ファンに変える - デジタル・ファン・エクスペリエンスを定義し、高度にパーソナライズされた経験を提供することにより、より多くのファンを「熱狂的ファン」に変えます。
- デジタルプラクティスとケイパビリティの構築&組織文化のトランスフォーメーション - デジタル文化やデジタルスキル、そしてスポーツ産業界での情報の相互共有に投資することにより、デジタルプラクティス、ケイパビリティを構築し、組織文化をトランスフォームして、イノベーションを促進します。
調査結果ならびにレポートについては、https://wp.me/P9cDfN-cbhからアクセスできます。
調査方法
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、9か国、10,363名のスポーツファンを対象に、デジタル技術がファンに与える影響とスポーツの将来について調査しました。また、デジタル技術はどうしたらアスリートのパフォーマンスを向上させることができるのか、その方法を理解するために、20名を超える業界エキスパート、アスリート、スタートアップ企業のエグゼクティブたちと掘り下げたインタビューを実施しました。
キャップジェミニについて
キャップジェミニは、コンサルティング、テクノロジーサービス、デジタルトランスフォーメーションのグローバルリーダーとして、イノベーションの最前線に立ち、進化を続けるクラウド、デジタル及び各種プラットフォーム分野で、顧客のあらゆるビジネス機会に対応致します。キャップジェミニは、50年にわたり蓄積してきた優れた実績と業界固有の専門知識を基に、戦略から運用まで、弊社の一連のサービスを通じて、顧客企業が目指すビジネスビジョンの実現をご支援致します。キャップジェミニの信念は、「テクノロジーに関わるビジネス価値は人を通じて具現化される」ことであり、この信念こそが弊社の原動力となっています。キャップジェミニは、世界40ケ国以上、20万人を超えるチームメンバーで構成される多文化企業です。キャップジェミニ・グループ全体の2018年度売上は、132億ユーロです。
キャップジェミニはラグビーの世界に25年以上貢献し、草の根チーム、国内クラブをサポートし、2007年のラグビーワールドカップのスポンサーとして国際舞台で活躍しています。先見の明のある創設者、故Serge Kampf, は生涯ラグビーファンであり、スポーツのスポンサーでした。
キャップジェミニ株式会社については、以下をご覧ください。
https://www.capgemini.com/jp-jp/
キャップジェミ二株式会社のソーシャルアカウント
Twitter: https://twitter.com/CapgeminiJapan
Facebook: https://www.facebook.com/CapgeminiJapan/
People matter, results count. (人にこだわり 成果にコミット)
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートについて
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、デジタル全般に関するキャップジェミニの社内シンクタンクです。この組織は、大規模な従来型/既存のビジネスに対するデジタル技術の影響について調査し、その結果を公開しています。ここでは、チームがキャップジェミニのエキスパートたちによる世界規模でのネットワークを活用し、教育機関や技術パートナーたちと緊密に連携しています。キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートは、インド、イギリスおよびアメリカに専用のリサーチセンターを開設しています。最近、独立系アナリスト企業からリサーチの品質を認められ、世界ナンバーワンの格付けを得ています。
キャップジェミニ・リサーチ・インスティテュートについては、以下をご覧ください。
https://www.capgemini.com/researchinstitute/
- Net Promoter、NPS®ならびにNPS®に関連する感情は、Bain & Company, Inc.、Satmetrix Systems, Inc.、Fred Reichheldの登録商標であり、Net Promoter ScoreならびにNet Promoter Systemは同じくBain & Company, Inc.、Satmetrix Systems, Inc.、Fred Reichheldの商標です。
- 熱狂的ファン(Avid fan)の定義:日頃からスポーツをフォローし、自分がフォローするスポーツの試合をほぼすべて見、スタジアムに頻繁に通って試合を観戦する人
- データ:Zone7 raises $2.5 million seed round to predict injury risk for athletes
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