図面管理の課題TOP2「図面の検索時間」「最新データの確認が困難」。専用システムでも約8割が課題を感じ、「フリーキーワード検索機能」や「3Dデータへの対応」などを希望
〜New Innovations が設計図面管理に関するアンケートを実施〜
株式会社New Innovations(本社:東京都江東区、代表取締役CEO兼CTO:中尾 渓人、以下「New Innovations」)は、普段の業務で設計図面を扱う機会がある製造業従事者を対象に「設計図面の管理についてのアンケート」を実施し、200名から回答を得ました。
【調査結果 概要】
・設計図面の管理・検索方法、約3割強がいまだにアナログな紙図面を採用
・図面管理に感じている課題TOP2は「図面検索に時間がかかる」「最新データの確認が困難」
・図面の検索時間は経験年数が長いほど短くなる傾向。経験者に属人化の懸念も
・図面管理システムを利用するも、約8割が「課題を感じている」結果に
・図面管理システムの課題、1位「部品の形状からの検索が不可」2位「図面に紐づく情報参照が不可」3位「ユーザー数やデータ量の制限」
・図面管理システムに備わっていたら嬉しい機能、1位「図面や資料のフリーキーワード検索」2位「3Dデータへの対応」3位「図面内の情報のAI自動読み取り」
【調査結果 詳細】
◼️設計図面の管理・検索方法、約3割強がいまだにアナログな紙図面を採用
どのように設計図面を管理・検索しているか尋ねたところ、「社内の共有サーバー」が51.0%で最も多く、「図面管理システム」が43.5%、「紙図面」が34.0%と続きました。多くの企業で図面をデータで活用・管理している一方で、いまだに紙図面を利用している企業が約3割強にのぼることがわかりました(n=200)。
◼️図面管理に感じている課題TOP2は「図面検索に時間がかかる」「最新データの確認が困難」
図面管理において、普段感じている課題について尋ねたところ、「図面を探すのに時間がかかる」「データが最新かどうか確認が難しい」がそれぞれ40.0%で最も多く、「部門間での共有が非効率的」が36.5%、「誤ったバージョンを使用するリスクがある」が26.0%と続きました(n=200)。
◼️図面の検索時間は経験年数が長いほど短くなる傾向。経験者に属人化の懸念も
図面を検索する際、1回の検索に平均してどれくらい時間がかかるか尋ねたところ、全体の平均では「10分以上30分未満」と回答した方が44.4%で、最も多い結果となりました。
また、業務の経験年数別に検索にかかる時間を尋ねたところ、経験年数が長い方ほど検索時間が短くなる傾向がみられ、経験年数30年以上の方は6割が平均「10分未満」と回答しました。
この結果から、業務知識や過去の対応経験が豊富で経験年数が長い担当者に、過去図面に対するノウハウや知識が属人化している可能性もうかがえました(n=180/図面の管理・検索をしている方)。
◼️図面管理システムを導入した効果、1位「図面検索時間の短縮」2位「部門間でのスムーズな共有」3位「リアルタイムなデータ更新」
図面管理システムを導入したことで、どのような効果を実感しているか尋ねたところ、「図面検索時間が短縮された」が59.5%で最も多く、「部門間での共有がスムーズになった」が55.4%、「データの更新がリアルタイムで行えるようになった」が40.5%と続きました(n=74/図面管理システム導入で効果を感じている方)。
◼️図面管理システムを利用するも、約8割が「課題を感じている」結果に
現在利用している図面管理システムに課題を感じているか尋ねたところ、約8割が課題を感じていることがわかりました(n=87/図面管理システムを利用している方)。
◼️図面管理システムの課題、1位「部品の形状からの検索が不可」2位「図面に紐づく情報参照が不可」3位「ユーザー数やデータ量の制限」
現在利用している図面管理システムの課題を尋ねたところ、「部品の形状から検索ができない」が60.6%で最も多く、「図面に紐づく情報が見られない」が46.5%、「ユーザー数やデータ量に制限がある」が40.8%と続き、図面管理のニーズに沿った機能の不足に課題を感じている方が多いことがわかりました(n=71/図面管理システムに課題を感じている方)。
◼️図面管理システムを導入していない理由、「従業員のITリテラシーに不安」がトップ
図面管理システムを導入していない方に理由を尋ねたところ、「従業員のITリテラシーに不安がある」が35.4%で最も多く、「検索システム導入の優先度が低い」が28.3%と続きました。また、「特に理由はない」と回答した人が2割強おり、検討が進んでいない様子もうかがえる結果となりました(n=113/図面管理システムを利用していない方)。
◼️図面管理システムに備わっていたら嬉しい機能、1位「図面や資料のフリーキーワード検索」2位「3Dデータへの対応」3位「図面内の情報のAI自動読み取り」
図面管理システムに備わっていたら嬉しい機能を尋ねたところ、「図面や資料のフリーキーワード検索(AI全面文字解析によるOCR検索)」が37.5%で最も多く、「3Dデータへの対応」が36.5%、「図面内の情報(会社名、部品番号など)のAI自動読み取り」が33.0%と続きました(n=200)。
◼️図面管理システムの利用で重視するポイント、「操作の簡便さ」がトップ
図面管理システムを利用する際、または今後利用すると仮定した場合、最も重視するポイントを尋ねたところ、「簡易な操作性」が34.0%で最も多く、「検索速度の速さ」が17.5%、「導入・運用時の業務負担の少なさ」が16.0%と続きました(n=200)。
◼️まとめ
本調査により、多くの企業が図面の管理・検索に課題を抱えていることが明らかになりました。
図面のデジタル化が進んでいる企業が増えている一方で、約3割強の企業はいまだに紙図面を使用しています。また、専用の図面管理システムを利用している企業でも、約8割が課題を感じており、特に検索性や関連書類の参照性の低さが大きな問題として挙げられています。
また、業務経験年数別に図面の検索にかかる時間を尋ねた質問では、経験年数が5年以上になるにつれて検索時間が短くなる傾向があることがわかりました。一方で、経験年数5年未満の方の4割近くが「10分未満」と回答していますが、その理由としては、簡単な検索業務を任されることや、わからないことを先輩にすぐに教えてもらえる環境にある、またはわからなければ先輩に引き継いでもらえるなど、経験者のサポート体制があり、図面検索業務が経験者に属人化している状況も推測されます。
一方で、図面管理システムの導入によって、「検索時間の短縮」や「部門間のスムーズな共有」などのデジタル化のメリットを実感している企業も多いこともわかりました。図面管理の効率化には、より現場のニーズに即した機能を備えたシステムの導入が不可欠であると考えられます。
今回の調査結果を踏まえ、今後図面管理システムに求められるのは、検索性やデータ連携の強化、そして現場に即した図面管理システムの提供です。特に、「フリーキーワード検索」「3Dデータ対応」「図面内の情報のAI自動読み取り」などの機能に対するニーズが高まっていることが明確になりました。
New Innovations が提供する『図面バンク』は、これらの課題解決に貢献するクラウド型図面管理システムです。AIを活用した検索機能や関連書類との自動連携機能により、特定の担当者に依存せず、必要な情報へ迅速にアクセスすることが可能になります。製造業における業務効率化とDX推進の加速に向けて、今後もより一層、業界のニーズに応じたシステム開発と支援を続けてまいります。
◼️図面バンクについて
New Innovations の取引先である製造業の皆さまの声を受けてリリースした製造業向けのクラウド図面管理システムです。
製造業における見積もり作成や部品の加工過程には「類似の過去図面を探し、参照する」ことへのニーズが高い一方、事業者は膨大な書類の管理に課題を抱えています。「図面バンク」は図面と関連書類(見積書、各種技術文書、CAD・CAMファイルなど)を紐づけてクラウドに保存・管理し、AIを活用することで何千、何万枚もある過去の図面から類似形状を即座に検索が可能です。これにより、特定の担当者に依存せず、必要な情報や過去のデータへのアクセスが可能となり、業務効率化が期待できることから、図面を探す手間と人件費の4割削減を実現します。
ソフトウェアのインストールは必要なく、パソコンやタブレットのブラウザから簡単にご利用可能で、月額4.8万円(税別)から提供しています。
サービスサイト:https://zumen-bank.com/
サービス紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=rfimkNsST2I
図面バンクが主に活用される製造業は日本のGDPの約20%を占める基幹産業ですが、日本の製造業の労働生産性は相対的に低下しています。労働生産性を高め、競争力を強化するためには、図面バンクをはじめとした業務効率化ツールの導入が有効です。
New Innovations は「図面バンク」の提供を通じて、製造業の業務効率化を支援してまいります。
【調査概要】
調査名称:設計図面の管理についてのアンケート
調査機関:Freeasy
調査対象:普段の業務で設計図面を扱う機会がある製造業従事者
調査方法:Webアンケート
調査日:2025年1月27日
有効回答数:200件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります
◼️調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記の掲載をお願いします。
例:「New Innovations の調査によると」「New Innovations 調べ」など
◼️代表取締役CEO兼CTO 中尾 渓人 プロフィール
中尾 渓人(Keito Nakao)
1999年、和歌山県生まれ。14歳で『RoboCup Junior』世界大会にて入賞。15歳から開始したシステム開発事業で取引先が300を超えたことをきっかけに、高校在学中の2018年に株式会社New Innovations を設立。「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に、あらゆる業界に向けてOMOソリューションを提供することで、企業の生産性向上や収益増加、顧客体験の向上などに寄与している。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」選出。
◼️採用情報
New Innovations は、OMO領域における事業を推進する、事業企画、開発エンジニア、コーポレート人財を積極採用しています。外資コンサルティングファーム出身者や、ユニコーンスタートアップでの経営メンバー、部長経験者や、人型ロボットをはじめ様々な開発に携わってきたシニアエンジニアや、幼少期からロボット製作に携わり国内外のロボットコンテストで優勝した若手人財まで、幅広いメンバーが活躍している開発組織です。ご応募お待ちしております。
https://hrmos.co/pages/newinov/jobs
◼️New Innovations について
「人類を前に進め、人々を幸せにする」を理念に掲げ、OMO(オンラインとオフラインの融合)を主軸とする事業を展開しています。コンサルティングから開発・事業展開までワンストップで支援。AIやクラウド、オンライン制御などのコア技術を駆使し、省力・自動化を軸にしたハードウェア製造とソフトウェア構築を行います。自社プロダクトとして「スマートコーヒースタンド root C」を運営。2024年6月に「かき氷の全自動調理ロボット Kakigori Maker」をリリース。ロボティクスを通じた付加価値創造により、あらゆる業界における生産性向上や事業構造の変革、顧客体験の向上を実現し、企業の収益増加、そして産業の発展に貢献します。
【会社概要】
人類を前に進め、人々を幸せにする
会社名 :株式会社New Innovations
代表取締役:中尾 渓人
資本金 :28億400万円(準備金含む)
設立 :2018年1月
事業内容 :OMOソリューションやスマートコーヒースタンドroot C(ルートシー)の提供
本店 :東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲10F
URL :https://newinov.com/
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