JAXAのISS「きぼう」からの超小型衛星放出事業および船外施設利用サービスの事業者に継続選定
ISS運用終了となる2030年までの継続が決定
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社(本社: 東京都中央区、代表取締役社長: 永崎将利)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の公募である、2025年以降の国際宇宙ステーション(以下:ISS)「きぼう」からの超小型衛星放出サービスならびに船外施設における軌道上利用サービス提供の事業者として継続選定されました。すでに2024年末までの事業者に選定されていた両事業において、ISS運用が延長される2030年まで継続採択されたこととなり、「ポストISS」時代を見据えた国内外でのさらなる宇宙空間の利活用を推し進めます。
5年で約60件にのぼる実績
当社は、2018年よりJAXAによるISS「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出事業における民間事業者に、2019年よりISS「きぼう」日本実験棟船外における軌道上利用サービスにおける民間事業者にそれぞれ選定されています。両事業は、当時ISS運用終了を予定していた2024年末までを対象とした事業者選定を受けていましたが、ISS運用が2030年まで延長されたことに伴い2025年以降の次期事業者が公募され、当社が再び選定されたことで継続採択されるはこびとなりました。
① ISS「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出事業
CubeSat規格(※1)または50Kg(※2)の超小型衛星をISS補給船でISSまで運び、その後、ISS「きぼう」日本実験棟のエアロックから宇宙空間へ搬出して、その衛星を軌道に乗せる仕組み「J-SSOD(JEM Small Satellite Orbital Deployer)」およびそれを用いた衛星放出サービスです。
※1:1U~6U:縦10cmx横10cm、高さはそれぞれ1U:10cm、2U:20cm、3U:30cm、4U:40cm、5U:50cm、6U:60cm。W6U:縦10cmx横20cmx高さ30cm
※2:55cmx35cm x 55cm
詳細:https://humans-in-space.jaxa.jp/biz-lab/experiment/ef/jssod/
事業者であるSpace BDは利用者開拓から放出のために必要な技術サポート、その後JAXAと協力しての衛星放出までをワンストップで行います。これまでに当事業で約50機の衛星のユーザーインテグレーションを実施してきた技術力や、当社の教育事業と連携し衛星開発プロセスそのものを教育コンテンツ化するなどの事業開発力も活かしながら、今後は、当事業も含めた様々な衛星打上げ・放出手段をお客様にご提示できる事業者として、多くのお客様と接点を持ちながら同事業の利用最大化を目指します。
JAXAリリース:https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/provide/j-ssod/74048.html
<超小型衛星放出事例>
・創業以来年度内最多となるJAXAへの衛星引き渡し数13機を予定
https://space-bd.com/release/2759/
・超小型衛星OPTIMAL-1の軌道投入を完了。アークエッジ・スペース社含む計6組織の軌道上実証を支援
https://space-bd.com/release/418/
・船舶位置情報受信システム実証衛星「IHI-SAT」がISSへの打上げに成功
https://space-bd.com/release/740/
<教育コンテンツ事例>
・クラーク記念国際高等学校での衛星打上げ・運用探求活動(2021年-)
https://space-bd.com/release/2224/
https://space-bd.com/release/380/
https://space-bd.com/release/2384/
・UP花巻プロジェクト 岩手県立花巻北高等学校での「衛星開発プログラム」提供(2021年-)
https://space-bd.com/release/661/
https://space-bd.com/release/2515/
<他の衛星打上げ手段 事例>
・H3ロケット
https://space-bd.com/release/2901/
https://space-bd.com/release/3006/
・Falcon 9ロケット(SpaceX社)
https://space-bd.com/release/490/
② 国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟船外における軌道上利用サービス
50cm×70cm×35cm、200kgまでの大きさの装置等を搭載できる中型曝露実験アダプタ(i-SEEP)を経由し、「きぼう」船外実験プラットフォーム上で対象物を宇宙へ曝露させることができるサービスです。地上へ回収、ユーザへ返却することも可能なため、宇宙環境に曝された現物を確認できるのが大きな特徴のひとつです。搭載する装置の一例としては、技術実証をしたい部品・コンポーネントや、地球観測向けのカメラ・センサ等です。
詳細:https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/provide/iseep/
事業者であるSpace BDは利用者開拓から装置搭載・装置運用の技術サポート、及び装置の地上回収までをワンストップで行います。これまで当プラットフォームを用い、機器実証実験で7件の実績(支援中案件含む)、宇宙エンタメ利用・プロモーション利用で数十件の実績を創出してきました。今後ともこれらの実績の更なる積み上げを目指すとともに、「全く新しい宇宙の使い方・宇宙の価値」の絶え間ない探求を通じて、来たる宇宙ステーションの商業化時代の主役となるビジネスモデルを開発することを目指します。
JAXAリリース:https://humans-in-space.jaxa.jp/kibouser/provide/iseep/74049.html
<機器実証実験の事例>
・秘密鍵共有技術の研究開発の実証実験に ISS「きぼう」船外利用サービスを提供
https://space-bd.com/release/1944/
・ISS「きぼう」船外利用サービスをソニーに提供。無線実験装置の宇宙空間での実証実験が完了
https://space-bd.com/release/511/
<宇宙エンタメ・プロモーション利用の事例>
・グローバルボーイズグループJO1が公式アンバサダーを務めるスペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-第二弾が地球帰還
https://space-bd.com/release/1897/
・宇宙×アート×NFT プロジェクト
https://space-bd.com/release/2063/
・宇宙から帰還を果たした伝統工芸が 世界で唯一無二の伝統作品へと昇華。
https://space-bd.com/release/2414/
「ポストISS」時代でも宇宙空間利活用の「最初の相談相手」に
近年、世界中で宇宙開発が急速に発展していることも踏まえ、この度の両事業の継続選定を通じ、より多くのユースケースを生み出し、既存事業モデルとシナジーを生む新たなサービスを確立してまいります。豊富な実績を活かし宇宙空間の利活用を考えるすべてのお客様の「最初の相談相手」として機能し貢献するとともに、ISS運用終了以降もその経験を活かし、宇宙空間利活用の多様化および宇宙の一大産業化に尽力してまいります。
■ Space BD株式会社について
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供しています。技術力に立脚した営業力・事業開発力を礎に、多様なキャリアバックグラウンドを持ったメンバーが、宇宙を活用した官民の事業化支援・事業変革、教育分野などに事業を展開しています。
2024年11月現在、衛星取扱い件数約80件を含め、約500件以上の宇宙空間への輸送実績を重ねています。
社 名:Space BD株式会社
本 社:東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 日本橋三井タワー7階
代 表 者 :代表取締役社長 永崎将利
設 立:2017年9月1日
事業内容:宇宙における各種サービス事業・教育事業
U R L:https://space-bd.com/
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