フォルクスワーゲン 未来に向けた計画:フォルクスワーゲン ブランドがウォルフスブルグの労使会議でエントリーモデルの電気自動車を初披露
ー 加速、攻勢、達成:フォルクスワーゲン ブランドの2030年までの野心的な3段階の計画を発表
ー エントリーモデルの電気自動車が重要な一歩を踏み出す
ー 未来を見据えた展望:ウォルフスブルグの本社工場は、SSPプラットフォームによって、新しいコ
ンパクトクラスの電気自動車生産における先駆的工場となる
ウォルフスブルグ - 本日、ウォルフスブルグで開催された労使会議において、フォルクスワーゲン ブランド最高経営責任者(CEO)のトーマス シェーファーが、フォルクスワーゲン コア ブランド(Volkswagen, Volkswagen Commercial Vehicles, SKODA, SEAT, CUPRA)の未来に向けた計画を発表しました。この会議の場でフォルクスワーゲン ブランドが未来に向けて発表するエントリーモデルの電気自動車(価格は約2万ユーロ)のデザインが従業員に初めて披露されました。「12月の交渉が 妥結したことにより、私たちはフォルクスワーゲン史上最大規模となる未来に向けた計画の策定に着手しました。私たちは現在、従業員と合意した目標を確実に達成することを目指して、野心的な道を歩んでいます。これは、電気自動車をすべての人にとって魅力的なものにするための重要なステップであり、私たちのブランドの明確な目標でもあります」と、シェーファーは述べています。同時にシェーファーは、ウォルフスブルグが今後も革新的なテクノロジーと生産能力の中心地であり続けることを強調しました。シェーファーは、この主力工場が自動車生産における新たな基準を確立することになると述べました。
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フォルクスワーゲンは、新しいエントリーモデルのコンセプトカーを、3月初旬に一般公開する予定です。量産モデルの世界初公開は2027年を予定しています。ベース価格が約2万ユーロのこの新しいエントリーモデルの電気自動車は、幅広いユーザーを魅了するでしょう。トーマス シェーファー:「手頃な価格、高品質、収益性の高いフォルクスワーゲンの新しい電気自動車は、ヨーロッパで生産され、ヨーロッパ向けに発売されます。これは、自動車生産におけるチャンピオンズ リーグに例えられるでしょう。」
フォルクスワーゲンAGグループ従業員協議会会長ダニエラ カヴァッロは次のように述べています。「新しい電気自動車のエントリーモデルは、真の意味でのフォルクスワーゲンになります。したがって、ヴォルフスブルグ工場の従業員が、お客様に先駆けて最初にデザインをプレビューするのは適切なことです。」
電気自動車の時代において、エントリーモデルの低コストなモビリティの開発は、フォルクスワーゲン ブランドの未来に向けた計画の基盤の一つとなります。「ID.2all(アイディ.2オール)」1)の量産型とともに、この新しい電気自動車は、フォルクスワーゲン グループ内のコア ブランド傘下で開発された新しい小型電気自動車ファミリーに属します。このモデルファミリーには、新たな段階へと進化を遂げたモジュラー エレクトリック ドライブ(MEB)プラットフォームをベースにしたコンパクトな電気自動車が含まれています。最初のニューモデルは、「ID.2all」コンセプトモデルの量産バージョンです。このモデルは、フォルクスワーゲン初の小型電気自動車として2026年にディーラーに導入される予定で、ベース価格は25,000ユーロ未満に設定されます。
フォルクスワーゲンは、バッテリー式電気自動車(BEV)の分野において、すでに優位なポジショニングを確立しています。「ID.(アイディ.)」モデル ファミリーは、2019年に発売されて以来、世界中で合計135万台以上が販売されており、そのうちの約50万台は「ID.3(アイディ.3)」です。昨年、フォルクスワーゲン ブランドは38万3,100台の電気自動車を販売しました。
ウォルフスブルグ工場の未来に向けた明確な展望
労使会議において、ブランドCEOのトーマス シェーファーは、ウォルフスブルグ工場が、電気自動車の時代においてもフォルクスワーゲン ブランドの中心的な施設であり続けることを強調しました。「ウォルフスブルク工場には、未来に向けた明確な展望が開けています。“Golf(ゴルフ)”の生産拠点のメキシコへの移転が合意されたことで、先進テクノロジーのためのスペースが確保されることになります。ホール54には、新しい生産手順が導入されます。そこでは、新しいSSPプラットフォームをベースにした電動“Golf”の後継モデルと、量産電気自動車の“T-Roc(Tロック)”を生産する予定です。それにより、ウォルフスブルグ工場を、フォルクスワーゲンの新しいコンパクトクラスの電気自動車の拠点にすることができます。」
スケーラブル システムズ プラットフォーム(SSP)は、統一されたシステム アーキテクチャーに基づく電気自動車専用のプラットフォームで、完全にデジタル化された、拡張性の高いメカトロニクス プラットフォームです。
フォルクスワーゲンAGグループ従業員協議会会長のダニエラ カヴァッロは、次のように強調しています。「グループの中核拠点として、ウォルフスブルグは重要な課題に直面することになりますが、私たちは、断固たる決意でこの課題に取り組むつもりです。技術開発部門は、グループ全体で使用するSSPプラットフォームを使用して、他のすべての乗用車ブランド向けに先駆的な車両の開発作業を行います。この作業は、現在の内燃エンジン搭載車のプラットフォーム戦略と同様に、私たちの将来の成功にとって重要なものです。フォルクスワーゲンの本社工場では、今後数年間、開発だけでなく生産にも注力していきます。現在、ウォルフスブルグでは年間50万台を超える“Golf”と“T-Roc”が生産されています。これらのモデルは、将来の電気自動車の主力モデルとなります。このようにして、この本社工場は、非常に魅力的な車両セグメントを生産し、50年以上の歴史を誇るウォルフスブルグの“Golf”の伝統を継承することになります。今後数年間、成功のために必要な準備に継続的に取り組むことが非常に重要です。取締役会は、開発や生産の複雑性、作業手順、相乗効果の面で新たな方針を策定し、実現する必要があります。従業員協議会と経営陣は、これらの作業に関して緊密に協力します。私たちは、四半期ごとに共同進捗会議を開催して、協力関係を維持します。」
フォルクスワーゲン ブランドの「トリプルA」計画:加速、攻勢、達成
フォルクスワーゲンAGは、「Zukunft Volkswagen」(未来のフォルクスワーゲン)協定に基づき、2024年12月末に、従業員代表団と、持続可能なモビリティの分野における経済的安定、雇用、技術的リーダーシップを組み合わせた将来のビジョンについて合意しました。拘束力のある目標と、それを達成するために合意された措置は、将来のプロジェクトの基礎となります。共同で合意した目標は、フォルクスワーゲンAGの中核ブランドであるフォルクスワーゲン乗用車が、2030年までに世界で技術的にトップクラスの量産車メーカーになることです。
この目標を達成するため、フォルクスワーゲンは3段階の明確な計画を策定しました。
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キャッチアップ(追いつき):コスト構造を最適化し、既存のモデル ポートフォリオをターゲットを絞って拡大することで、競争力を強化します。
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アタック(攻勢をかけ):2027年までに、2万5,000ユーロ未満の「ID.2all」量産型と、約2万ユーロのエントリーモデルの電気自動車を含む、9つのニューモデルを導入する予定です。
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リード(リードする):量産セグメントにおけるテクノロジーリーダーのブランドとして、フォルクスワーゲンは新たな基準を設定し、世界中でモビリティを推進していきます。
1) ID. 2all - 本車両はコンセプトモデルであり、まだ販売されていません。
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