モルフォのAI画像鮮鋭化技術『Morpho Deep Deblur™』が、Hailo社のエッジAIプロセッサに対応
リアルタイムで高速なAI推論処理を実現
『Morpho Deep Deblur』は、AIを活用して、画像に発生する様々な種類のブラー(ブレ、ボケている部分)を除去し、鮮鋭化する技術です。『Morpho Deep Deblur』においては、必要とされるAI演算処理が重く、リアルタイムでの処理に課題がありました。
そこで、最大26テラオペレーション/秒(TOPS)の演算能力のある「Hailo-8」上で、『Morpho Deep Deblur』のリアルタイム処理が可能かを検証しました。その結果、50fps(前後処理+推論処理)(※)を達成し、リアルタイムで高速なAI推論処理を実行することができました。
※プレスリリース発表当初は18fpsと記載していましたが、50fpsが正しい数字となります。なお、測定条件は以下の通りです。
・AIプロセッサ:Hailo-8 M.2 AI Acceleration Module、PCIe接続 Gen-3.0, 4 lanes(推論処理で使用)
・CPU:intel core i7 7567(前後処理で使用)
・処理画像サイズ:幅800pixel、 高さ600pixel
・速度算出方法:前後処理+推論処理を100回計測した平均時間から算出
モルフォは、今後も他のAI製品での対応も含め、Hailo製品とのコラボレーションを検討していきます。
なお、今回の「Hailo-8」に対応した『Morpho Deep Deblur』は、2024年5月22日より開催の「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」にて展示予定です。自動車・モビリティ向けのAI技術に関心をお持ちの方は、是非ともブースにお越しください。
Hailo Japan合同会社 General Manager, Country Manager 小嶋 範孝様からのコメント
モルフォとのパートナーシップで、Hailo-8上で『Morpho Deep Deblur™』を実行できることを嬉しく思います。このパートナーシップにより、複雑なAIベースの画像補正を解決するイノベーションがもたらされ、効率的かつ信頼性の高い画像処理技術に対する急速なニーズの高まりに、さらに対応できるようになります。モルフォの幅広いブラー補正技術と当社の Hailo-8 自動車グレード AI アクセラレーターの組み合わせは、業界トップの低消費電力を実現するソリューションを提供します。
活用例
自動車分野では、近年、低解像度の車載カメラ映像を、大きな映像表示用モニタ(HMI)上で綺麗に表示するための画質改善ソフトウェア技術の市場ニーズが顕在化しています。
『Morpho Deep Deblur』と「Hailo-8」を組み合わせることにより、リアルタイムかつ高精度で車載カメラ映像の鮮鋭化を実現します。
また、「Hailo-8」はAIアクセラレーターとしてユーザーが既に利用しているSoCにアドオンして利用できます。これにより、ユーザーは既存のSoCを変更することなく、『Morpho Deep Deblur』を活用いただけます。自動車分野以外においても、同技術の利用が可能です。
Morpho Deep Deblurについて
一般的に、カメラでの撮影画像にブレやボケに相当する“ブラー”が発生した際、その発生要因は様々です。
『Morpho Deep Deblur』では、発生要因に合わせて最適な補正ができるように、4種類のブラー補正AIモデルを用意しています。これにより、的確な画質改善を実現することができます。また、顧客ごとの処理要件に合わせてブラー補正AIモデルのカスタマイズするサービスを併せて提供します。
・『Morpho Deep Deblur』製品ページ:https://www.morphoinc.com/technology/mdd/
Hailo-8™エッジAIプロセッサについて
Hailo-8™エッジAIプロセッサは、エッジデバイス向けのAIプロセッサです。最大26テラオペレーション/秒(TOPS)の演算能力を特長としています。
・Hailo-8™エッジAIプロセッサ ウェブサイト:https://hailo.ai/ja/products/ai-accelerators/hailo-8-ai-accelerator/
展示会出展のお知らせ
「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」
・展示会サイト:https://expo-info.jsae.or.jp/ja/yokohama/
・会期:2024年5月22日(水)、23日(木)10:00~18:00、24日(金)9:00~16:00
・会場:パシフィコ横浜 展示ホール・ノース
・出展小間番号:481
・入場料:無料(事前来場登録制)
「人とくるまのテクノロジー展 2024 ONLINE STAGE 1」
・会期:2024年5月15日(水)10:00~6月5日(水)17:00
・入場料:無料(事前来場登録制)
・モルフォ展示会場:https://aee.online.jsae.or.jp/ja/exhibition/detail.html?id=423
※人とくるまのテクノロジー展サイトで来場登録するとご覧いただけます。
※オンライン展示会サイトは上記期間中に公開されます。
Hailo Technologies Ltd.について
Hailo社は、イスラエルのAIチップメーカーです。自動車(ADAS、自動運転)、スマートシティ、スマートホーム、スマートフォン、スマートファクトリーなどの分野に業界トップレベルのパフォーマンスを誇るエッジAIプロセッサを提供しています。
・ウェブサイト:https://hailo.ai/ja/#discriminative-ai
関連プレスリリース
2023年12月7日
AI画像鮮鋭化技術『Morpho Deep Deblur™』提供開始
~様々な種類のブラー(ブレ、ピンボケ)を最適なAIモデルで補正~
https://www.morphoinc.com/news/20231207-jpr-mdd
株式会社モルフォについて
モルフォは「画像処理/AI(人工知能)」の研究開発型企業です。高度な画像処理技術を組み込みソフトウェアとして、国内外のスマートフォン、半導体メーカを中心にグローバルに展開しています。また、カメラで捉えた画像情報をエッジデバイスやクラウドで解析する、AIを駆使した画像認識技術を車載や産業IoT分野へ提供し、様々なイノベーションを先進のイメージング・テクノロジーで実現しています。
所在地:東京都千代田区神田錦町 2-2-1 KANDA SQUARE 11階WeWork内
代表者:代表取締役社長 平賀 督基(まさき)、【博士(理学)】
設立:2004年5月26日
資本金:1,783,958千円(2023年10月31日現在)
事業内容:画像処理およびAI(人工知能)技術の研究・製品開発。スマートフォン・半導体・車載・産業IoT向けソフトウェア事業をグローバルに展開。
ホームページ:https://www.morphoinc.com/
Facebook:https://www.facebook.com/morphoinc
X:https://twitter.com/morpho_inc
お問合せ先
株式会社モルフォ 広報担当 大野
TEL:080-8433-3415
お問い合わせフォーム: http://www.morphoinc.com/contact
*モルフォ、Morphoおよびモルフォロゴは株式会社モルフォの登録商標または商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像