<2025 AIトレンド通信 2月号>2025年の生成AI業界を徹底予想!

AIエージェントの普及、GPU需要の高まりやAI規制の強化の動向はどうなるのか?

株式会社SHIFT AI

「日本をAI先進国に」を掲げAIのビジネス活用を学べるAI大学「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AI(東京都渋谷区、代表取締役 木内翔大)が、2025年2月のAIに関するトレンドや最新情報をまとめた”2025 AIトレンド通信 2月号”をお届けします。

AIエージェントが普及する

2025年は「AIエージェント(人間に代わって作業を行う自律型AI)」が本格的に普及する元年と予測されています。

従来の生成AIは単発の作業を補助するものでしたが、AIエージェントは「何をすべきか」を自ら判断し、継続的に実行できる点が特徴です。

たとえば、航空券の購入や食料品の注文、スケジュール管理などを自動で行います。

この進化の背景には、軽量・領域特化モデル(特定の業務に最適化された小型AI)

やブラウザ操作AI(ブラウザ上の作業を自動化するAI)、オンデバイスAI(オンデバイスAI:デバイス上で動作するAI)の発展があります。これにより、AIがウェブ上の操作を代行したり、個人の端末内で安全にデータを処理したりすることが可能です。

市場規模も急速に拡大しており、Grand View Research社の調査によると、2025年のAIエージェント市場規模は54億ドルと推定されています。今後2030年までの年平均成長率(CAGR)は45.8%とされ、市場規模は503億1,000万ドルに達すると予測されています。

AIエージェントの普及により、手間をかけずにさまざまな作業が自動化され、より効率的な仕事や生活が実現するでしょう。


注1)AI Agents Market Size & Trends https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/ai-agents-market-report 2025/02/26


木内コメント

このようなAIエージェントが実用化されれば、私たちの仕事の進め方や日常生活は大きく変わる可能性があります。

たとえば仕事では、AIエージェントが資料作成や情報収集、スケジュール調整などの雑務を引き受け、私たちはより創造的な業務に集中できるでしょう。

実際、「2025年はAIエージェントの時代。普通の人間より賢いAIがバーチャル同僚になる」との見方も出ており​、AIが同僚として働く未来が現実味を帯びてきています。

日常生活においても、面倒な手続きや家事、買い物をAIに任せることで、時間の節約につながり、生活の質が向上すると期待されています。


GPUの需要が高まる

GPU(画像や動画の表示を専門に処理する半導体チップ)の需要は今後も拡大すると予測されています。短期的にはAIの効率化により需要減が懸念され、2025年1月にはDeepSeekの登場でNVIDIAなどの株価が一時下落しました。

しかし、低コストでAI開発が可能になれば新規参入が増え、全体の計算需要が拡大する可能性があります。

さらに、AIの推論(与えられたデータから新しい結論を導き出すこと)能力向上やマルチモーダル(AIテキスト、画像、音声など複数の情報を統合して処理するAI)の発展により、高性能な次世代GPUの必要性も高まっています。

市場規模の予測もこの傾向を示しています。Fortune Business Insightsによると、サービスとしてのGPU市場は2023年の31億6,000万ドルから成長し、2030年には255億3,000万ドルに達すると予測されています。

また、Mordor Intelligenceでは、GPU全体の市場規模が2025年に869.4 億米ドルとなり、年平均成長率(CAGR)は33.2%で成長し、2030 年には 3,645.3 億米ドルに拡大すると見込まれています。

実際にNVIDIAの次世代GPU「Blackwell(AIや高性能計算向けに開発された最新のGPU)」は予想を超える需要が見込まれています。AIの進化と市場拡大により、GPUは今後も不可欠な技術であり続けるでしょう。

注1)重要な市場の洞察 https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AEgpu%E5%B8%82%E5%A0%B4-107797 2025/02/26


注2)Gpu Market Size & Share Analysis - Growth Trends & Forecasts (2025 - 2030) https://www.mordorintelligence.com/industry-reports/graphics-processing-unit-market 2025/02/26

木内コメント

私たち利用者の視点でも、AIサービスが身近になるほど背後のGPU需要は増えます。身の回りのあらゆるアプリやデバイスがAI機能を備えるようになれば、その膨大な推論処理を支えるデータセンターが必要です。

生成AIを支えるGPUが逼迫すれば、応答速度の低下や利用コストの上昇といった形でユーザー体験に影響する可能性もあります。こうした中、各社はGPUの増産や次世代チップの開発を進めており、半導体業界全体の活性化につながっています。

2025年には「AIには計算資源が不可欠だ」という認識が広がり、AIブームがハードウェア需要も含めた持続的な成長フェーズに入るでしょう。

AI規制の強化が加速する

2025年には、各国のAI規制がさらに厳格化し、企業のAI運用に大きな影響を与えると予測されています。

2025年にはEUの「AI Act」の一部が適用開始となり、生成AIを提供する企業にはコンプライアンス対応が求められます。アメリカでも、ディープフェイク対策や著作権・データ保護に関する新たな法案が成立する可能性があります。

日本もG7で合意した「広島AIプロセス」に基づき、国内のルール整備を進めています。AI規制の明確化により、透明性や安全性が向上し、企業やユーザーが安心してAIを活用できる環境が整うでしょう。

このように、2025年には各国間でのAIガバナンス協調がさらに具体化すると予測されます。

木内コメント

AI規制の強化は、ユーザーに安全と安心をもたらす一方で、AIの使われ方にも大きな影響を与えます。たとえば、SNS上で生成AIが作成した偽画像や偽ニュースの拡散は、厳しいルールや罰則によって抑制され、より信頼できる情報環境の維持につながります。

また、企業がAIを活用する際も、倫理面や法令面でのチェックが強化されることで、プロダクトやサービスに組み込まれるAIの品質が向上するでしょう。

一方で、AIサービスの利用時には、身元確認や利用制限が強化され、不適切なコンテンツ生成を防ぐために年齢確認が必要となる場面も考えられます。

2025年は、「AIの恩恵を享受しつつリスクを抑える」ための社会的な仕組み作りが進み、AIとの付き合い方が変わる年になるでしょう。


【ビジネス活用を学べるAIコミュニティ「SHIFT AI」概要】

SHIFT AIはビジネス活用を学べるAIコミュニティです。知識0の状態から、最新AIスキルを習得し、AI人材として活躍できるカリキュラムを用意しています。また各方面のAIトップランナーが、国内外の業種やテーマ別のAI活用事例や実践ノウハウをウェビナー形式で講義します。

【代表取締役 木内 翔大について】

木内 翔大(きうち しょうた)

株式会社SHIFT AI 代表取締役 / 一般社団法人生成AI活用普及協会 理事 / GMO AI&Web3株式会社 AI活用顧問 / GMO AI&ロボティクス商事 AI活用アドバイザー

10歳でプログラミングを始め、大学時代はフリーランスエンジニアとして3年ほど活動。2013年に日本初のマンツーマン専門のプログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を創業。累計4.5万人にIT教育を行い、2021年に上場企業へ売却。2022年に株式会社SHIFT AIを設立し、「日本をAI先進国に」を掲げAIのビジネス活用を学べるコミュニティ「SHIFT AI」を運営、会員数は1万2000人にのぼる。Xフォロワー数は10万を超え、国内AI関連セミナーに多数登壇している。

<X>

URL:https://x.com/shota7180

【会社概要】

社 名  株式会社SHIFT AI

所在地  東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア

代表者  代表取締役 木内 翔大

設立年月 2022年3月18日

資本金  8,300万円(資本準備金含む)

事業内容 コンサルティング / コミュニティ運営 / Youtubeチャンネル運営 / スクール運営

URL:https://shift-ai.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社SHIFT AI

16フォロワー

RSS
URL
https://shift-ai.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷渋谷スクランブルスクエア39階
電話番号
03-6555-3510
代表者名
木内翔大
上場
未上場
資本金
8300万円
設立
2022年03月