ビルソリューションのリーディングカンパニー ジョンソンコントロールズ デジサート社と提携し、スマートビルソリューションのサイバーセキュリティを強化

～PKI 技術とデジタルアイデンティティの導入により、サイバー攻撃による業務中断リスクを軽減～

[2021 年5 月20 日、ジョンソンコントロールズ アイルランド・コークより発表】
プレスリリース要約
• ジョンソンコントロールズは、デジタル認証プラットフォーム「DigiCert ONE™」上に構築された「DigiCert® IoT Device Manager」を活用し、OpenBlue スマートビルソリューションにおいて安全性の高い最先端のコネクティビティを提供
• 2 社の提携は、PKI（公開鍵基盤）*1 とデジタルアイデンティティの導入および管理を簡素化することで、スマートビルのサイバーセキュリティを向上

　スマートで健康的かつ持続可能な建物を実現するビルテクノロジーのグローバルリーダー、ジョンソンコントロールズインターナショナル（ニューヨーク証券取引所略号：JCI、以下ジョンソンコントロールズ）は、デジタル証明書サービスとPKI ソリューションの世界的プロバイダーであるデジサート（DigiCert）社と提携し、スマートビルテクノロジーを通じて、お客様に安全性と信頼性の高い、最先端のコネクティビティを提供することを発表しました。本提携により、当社のOpenBlue デジタルソリューションには、DigiCert ONE PKI プラットフォームが適用されることとなります。

　ジョンソンコントロールズのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・カスタマー＆デジタルオフィサーのマイク・エリスは「本提携により、サイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるデジサート社が提供する最先端のPKI 技術を活用した、柔軟性（レジリエンス）と信頼性の高いスマートビルソリューションを提供するとともに、多大な損害を引き起こすサイバーセキュリティ攻撃による業務中断リスクを軽減し、お客様に安心感を提供することが可能になります。健康的で安全なスマートビルを実現する当社の専門知識と、デジサート社の信頼できるデジタルアイデンティティおよび自動証明書の管理能力を組み合わせることで、当社のOpenBlue ソリューションはさらに強化され、スマートビル運用において優位性を確立します」と述べています。

　ジョンソンコントロールズとデジサート社の提携によるPKI ソリューションは、運用制御技術（OT：オペレーショナルテクノロジー）とモノのインターネット（IoT）分野のオペレーションを向上し、スマートビルのライフサイクルを通じてハードウェア、ソフトウェア、通信の信頼性を確保します。最新のPKIセキュリティに加え、デバイスのアイデンティティを認証するデジタル証明書の管理に関する高度な知見をもたらし、エコシステムの各構成要素に対してデータの暗号化と整合性を提供します。

　デジサート社のIoT セキュリティ担当バイスプレジデントであるマイク・ネルソン氏は「ジョンソンコントロールズは、ビルの設備機器が堅牢なPKI ソリューションを利用した安全なネットワークに接続されているという信頼をビルオーナーに提供し、重要なリーダーシップをけん引します。DigiCert ONE は、単体でコンテナ型のクラウドネイティブ※2 な技術を提供し、完全に自動化された証明書の管理と柔軟な発行を実現するとともに、OpenBlue エコシステムとの安全でシンプルな統合を可能にしています。DigiCert ONE IoT Device Manager は、IoT デバイスの一貫したライフサイクル管理を提供し、OpenBlue とともに、スマートビルの安全なデジタルトランスフォーメーションを実現します」と述べています。

　デジサート社による、デジタルアイデンティティや暗号化の現在および未来の展望に向けた不断の取り組みと、ジョンソンコントロールズが培ったあらゆるビルシステムにおける比類ない知見を組み合わせることで、OpenBlue は刻々と変化するサイバーセキュリティ環境において、信頼性の高いスマートビルソリューションを実現・維持することが可能になります。

　また、ジョンソンコントロールズは先日、ぺリオン社との提携により、OpenBlue テクノロジーのネットワーク端末（エッジ）における接続性、セキュリティ、インテリジェンスの革新を加速させることを発表しました。ぺリオン社のデバイスおよびエッジ管理機能とデジサート社のデジタル認証サービスを活用することで、OpenBlue ソリューションは最も高いレベルの信頼性を維持することが保証されます。

*1 PKI（公開鍵基盤）：証明書ベースの公開鍵暗号システムの実装と運用をサポートする技術、基盤、業務運用のこと
*2 クラウドネイティブ：クラウドベースのインフラストラクチャでの実行を想定して設計されたアプリケーションを示す

ジョンソンコントロールズ インターナショナルについて
ジョンソンコントロールズ（NYSE:JCI）は、人々の生活空間や職場、文教施設からエンタメ施設まであらゆる環境を変革します。スマートで健康的かつ持続可能な建物を実現するグローバルリーダーとして、建物利用者や建物環境、さらには地球環境に最適な建物のパフォーマンスを再定義することが当社のミッションです。
135年以上のイノベーションの歴史を持つジョンソンコントロールズは、包括的なデジタルソリューション群であるOpenBlue を通じて、医療施設、学校、データセンター、空港、スポーツエンタメ施設、工場などの未来の青写真を提供しています。ジョンソンコントロールズは、世界150 ヵ国以上に10万人のエキスパートを擁し、業界で最も信頼されているパートナー企業とともに、ビルテクノロジー、ソフトウェア、サービスソリューションにおいて世界最大のポートフォリオを提供しています。詳細については、www.johnsoncontrols.com をご覧いただくか、ツイッターで @johnsoncontrols をフォローしてください。

ジョンソンコントロールズ日本法人について
ジョンソンコントロールズ株式会社は、ジョンソンコントロールズ インターナショナル（JohnsonControls International, Plc.）の日本法人（本社： 東京都渋谷区、 代表取締役社長：吉田 浩）です。建物のライフサイクルを通じた効率化を促進する中央監視、自動制御機器、空調冷熱機器、冷凍機、セキュリティシステムの設計、施工、保守、ならびに運用コンサルティングを提供しています。国内での導入業種はオフィスビル、商業施設、医療機関、教育機関、スポーツ施設、交通機関など多岐にわたり、数多くのランドマーク的存在の建物における施工実績があります。1971 年6 月設立。国内45 事業拠点。詳細はwww.johnsoncontrols.co.jp をご覧いただくか、Facebook でhttps://www.facebook.com/johnsoncontrols.jp.be/ もしくはTwitter で@JCI_jp をフォローしてく
ださい。

デジサート社（DigiCert、Inc.）について
米デジサート・インクは、認証や暗号化の為の拡張可能なTLS/SSL、IoT、PKI ソリューションのグローバルリーダーで、データ、デバイス、コード、ユーザーの信頼性向上を実現します。DigiCert ONE™プラットフォームにより、PKI の管理方法を近代化しています。DigiCert ONE はPKI を再構築し、受賞歴のあるTLS 証明書マネージャーCertCentral®を含む、柔軟で拡張性のある自動化されたワークフロー・マネージャーにより、証明書ベースのセキュリティのすべてのユースケースに対応します。5G やポストクォンタムコンピューティング時代のセキュリティ確保を含むデジタルトランスフォーメーションソリューションと、5 つ星のカスタマーサポートが評価され、Fortune 500 社中の90%近く、および世界の大手銀行100 行のうち98 行から選ばれています。デジサートの最新ニュースや更新情報については、digicert.com をご覧いただくか、Twitter で@digicert をフォローしてください。www.digicert.com

DigiCert ONE™について
DigiCert ONE™は、今日のセキュリティの課題に対応するPKI 基盤サービスとして、コンテナベースのクラウドネイティブ設計に基づき構築されています。DigiCert ONE は複数の管理ソリューションを提供し、すべてのPKI 利用場面に対応しています。その柔軟性により、オンプレミス、国内、クラウドのいずれにも対応でき、厳しい要件やカスタム統合、エアギャップ※ニーズに対応します。また、堅牢で拡張性の高いインフラを使用して、非常に大量の証明書を迅速に発行することができます。DigiCert ONE は、エンド・ツー・エンドでユーザーとデバイスの証明書を一元管理し、ダイナミックなIT アーキテクチャー全体における信頼を提供します。
※エアギャップ：コンピュータネットワークにおいてセキュリティを高める方法の一つ。安全にしたいコンピュータやネットワークを、インターネットや安全でないLAN といったネットワークから物理的に隔離すること。