接続の可能性を広げて、力強い技術革新を:ローデ・シュワルツはモバイル産業向けのソリューションをMWC 2025に出展します

ローデ・シュワルツは常に技術革新の最前線に立ちながら、電子計測をはじめとする広範な技術ソリューションでモバイル産業の未来を切り開こうと取り組んでいます。ワイヤレス通信のエキスパートである当社は、業界の大手企業や先見性に富んだ企業の皆様が新しいモバイル技術や製品、アプリケーションのアイデアを実現できるようにと、MWC Barcelona 2025において“Enabling Connections, Empowering Innovations〔接続の可能性を広げて、力強い技術革新を〕”をテーマに多彩な製品ポートフォリオをご紹介します。

ローデ・シュワルツは、バルセロナで開催のMWC 2025において、モバイル産業向けのソリューションを展示します。

ローデ・シュワルツは、バルセロナで開催されるMobile World Congress 2025(MWC 2025)にて、同展示会の主要テーマである5G   Inside、AI+、Game   Changers、Connect X、Enterprise Re-invented〔企業の改革〕に合わせた5つの領域をカバーする製品ポートフォリオを展示します。

5G Inside:次世代ネットワークの実現で、未来の通信に力を 

MWC 2025においてローデ・シュワルツは、5Gの技術革新が今日の道を開き、6Gが明日のハイパー・コネクテッド社会の基礎を築くとして、モバイル・コネクティビティの現在から未来へと向かう旅に参加者をご案内します。

  • 展示ブースで特に焦点を当てるのが、5Gテストから5G-Advancedテストへの移行です。ローデ・シュワルツは、チップセットやモバイル機器、インフラ設備のメーカーがロバストで将来性に富む製品を提供できるように、CMX500  5Gワンボックス・シグナリング・テスタ(OBT)をはじめとする最新鋭のテスト機器を採用した数種のセットアップを展示します。展示する計測器は最新の技術強化を施したものとなっており、すべてのシグナリング/ノン・シグナリングでの研究開発テストや適合性試験のほか、マルチスタンダード対応の生産アプローチもサポートします。また、スモールセルや基地局のテスト用として、最大実効値20dBmの出力に対応する新しい高出力オプションを搭載した最新版PVT360A高性能ベクトル・テスタも公開します。さらに、最新のR&S  SMW200Aベクトル信号発生器とR&S  FSVA3000シグナル・スペクトラム・アナライザに加えて、規格化されていない5G信号構成にも対応できる新ソフトウェアを含めたFR3研究のための高性能信号生成/解析セットアップの展示も予定しています。

  • ローデ・シュワルツは、5Gネットワークのパフォーマンスを最適化してサービス品質(QoS)と体感品質(QoE)の両方を同時に高める取り組みについてもネットワーク事業者をサポートしています。なかでも注目の製品がR&S QualiProbeソフトウェアと組み合わせた新しいR&S LCMプローブです。このソリューションを使えば、ネットワークのパフォーマンスを即座に把握でき、潜在的な問題を事前に特定して迅速な解決を容易にはかれるようになります。

  • ローデ・シュワルツは、5Gのモニタリングとテストソリューションの包括的なシステム・プロバイダとして、規制当局のニーズにも明確なかたちでお応えしています。MWC 2025では、バランス重視でも高性能を追求する場合でも、あらゆる規制要件を満たす5Gの全周波数帯域をカバーした強化型スペクトラム・モニタリング・ポートフォリオを初めて公開します。このポートフォリオに新たに追加された製品にR&S CS-MC53マイクロ波コンバータがあります。同コンバータを使えば、R&S TMS可搬モニタリング・システムとR&S ESMW超広帯域モニタリング・レシーバいずれの周波数域も53 GHzへと拡張可能です。

  • そのほか、モバイル機器に対してデータリッチに配信するシームレスな方法となる5Gブロードキャストをもとに、未来の放送技術についても紹介します。5Gブロードキャストには、エリア限定の放送や緊急警報、測位とナビゲーション、時間同期のための高度なソリューションといった革新的なアプリケーションが含まれます。そして、そうしたイノベーションによって接続性をあり方が変わり、ユーザーはまったく新しい体験をすることになるでしょう。

  • ローデ・シュワルツのブースでは、次世代モバイル通信を目指して歩もうと、将来の6G技術についても深く掘り下げた展示を行う予定です。セットアップとしては、現行規格の限界を超えた超高速データレートと比類のない帯域幅が実現するテラヘルツ(THz)通信というブレークスルーと、その(サブ)THz通信の信号を検証できる当社の画期的なテストソリューションに重点を置きました。

  • さらに6Gをめぐっては、ISAC(Integrated Sensing and Communication〔センシングと通信の融合〕)も合わせて考えることが重要です。このISACは、レーダーセンサのデータと関連する通信データを組み合わせた新しいユースケースを生み出すであろう有望かつ重要な技術です。研究室で実施されている信頼性と再現性に対するテストはISAC研究開発の加速を目指したものですが、それは産業としての展開にも欠かせません。

AI+:AIによるブレークスルーで、スマートなソリューションに力を 

ローデ・シュワルツは、MWC  2025でのさまざまなデモを通して、テスト手法と信号処理に人工知能(AI)がもたらす変革の可能性にスポットライトを当てます。モバイル業界が5G-AdvancedとAIネイティブの6Gネットワークへの移行を進めていけば、インテリジェントで適応性の高い無線システムが新たな常識という時代が到来するでしょう。

  • 主な展示の一つが、CMX500 OBTでのスマートフォンの試験に革命をもたらす、新しいAI搭載スクリプト・アシスタントです。ローデ・シュワルツは、コアとなるテスト機能に生成AIと自然言語処理を活用することで、テスト・スクリプトの作成と機能テストを自動化し、ワークフローの効率化と市場投入までの時間の短縮を実現します。

  • ローデ・シュワルツは、さらに進化したAIニューラル・レシーバのテストベッドの紹介を通じて、無線通信におけるAI駆動の技術革新に向けた試験・計測ソリューションの重要性をあらためて明確にします。R&S SMW200Aベクトル信号発生器のカスタム動的フェージング・オプションを使用したニューラル・レシーバ・アーキテクチャのHIL(hardware-in-the-loop)テストベッドをデモ展示し、AIネイティブの無線インタフェースを使うというコンセプトを6Gに拡張します。狙いは、セルの立地に見合ったニューラル・レシーバ・モデルを配備して、その地域の状況に基づいて性能を向上させることにあります。AIと機械学習(ML)は、6Gにとって極めて重要になるものと見込まれます。信号処理タスクにとどまらず、ネットワークの運用・管理や自動化、予測分析、さらにはネットワークの最適化を推進するためにも使用されるようになるでしょう。

Game Changers:安全な没入で、新たな体験の創出に力を 

ゲーム・チェンジャーになる技術として、MWC 2025ではローデ・シュワルツから没入型体験とサイバーセキュリティに関連するソリューションをいくつか発表する予定です。最新のネットワークやデバイスによる交流やコミュニケーションに加えて、データの安全性に対する概念を塗り替えるべく設計したソリューションです。

  • 拡張現実(AR)は、情報の表現方法に革命をもたらすことになるでしょう。そこでローデ・シュワルツは、同技術をテスト・アプリケーションに活用して、ユーザーの積極的なかかわりを促すことで生産性を向上させる方法をご紹介します。展示ブースにおけるデモでは、電波暗室の試験チャンバ内で特性を評価中のUWBアンテナの放射パターンをXRメガネを通して可視化するとともに、DUTの位置決め装置をハンドジェスチャーで操作します。

  • ローデ・シュワルツのサイバーセキュリティ部門からは、複雑なデジタル環境において重要なアプリケーションを保護するソリューションを出展します。あらゆるネットワークのすべてのデバイスにネイティブなセキュリティを提供することを目的としたR&S Trusted Browserによって、細かな粒度のデータポリシーを設けてブラウザからの潜在的なデータ漏洩を防ぎながら、アプリケーション間でのデータ移動を可能にします。また、セキュアなモバイル通信を実現するR&S ComSecソリューションでは、スマートフォンやタブレット上の機密データに対してセキュアかつ使い勝手のよい作業環境が整ううえ、1つのデバイスで2つの環境を機能させることができるようになります。

Connect X:ユニバーサル・コネクティビティの実現で、ネットワークの信頼性に力を 

エコシステムとして完全な相互接続が実現すれば、地上系と非地上系のネットワークから、次世代ワイヤレス規格や堅牢なセキュリティ・ソリューションまで、シームレスで信頼性の高い通信体験を提供できます。こうしたエコシステムの実現をサポートしようとローデ・シュワルツは革新的な一連のソリューションをMWC  2025で発表します。

  • 特に注目いただきたいのは、地上系と非地上系ネットワーク(NTN)にまたがるシームレスなユニバーサル・コネクティビティを可能にし、IoT-NTNやNR-NTNのエンド・ツー・エンドな試験やコンフォーマンステストを行えるようにするデモです。このデモのために、ローデ・シュワルツはCMX500   OBTを拡張して、NR- NTNエンド・ツー・エンド試験のためのマルチバンド/マルチパスに対応した先進の衛星通信用オールインワン・ソリューションとして機能するようにしました。来場いただくと、衛星コンステレーションをシミュレートする同テスタのロバストな機能に加えて、そのネットワーク設定と運用を容易にしてくれる新しいConstellation Insightツールの補完的な機能まで体験することができます。もう1つのセットアップでは、 CMX500をベースとしたR&S  TS8980S-4Aテストプラットフォームを使って、初めてのNR-NTN  FR1  RFコンフォーマンステストを実施します。ここでは、高度なレポート・マネージャとも組み合わせて、ネットワーク事業者の視点からのNTNテスト・シナリオ検証にもう一歩踏み込んだ焦点を当てます。

  • 自動車メーカー各社は、1つ以上の無線規格を活用することで実現するような、より高度な機能を自動車に搭載するようになっています。そのため、MWC    2025ではローデ・シュワルツも最新の車載コネクティビティ・アプリケーションに向けたご提案を行います。たとえばNG  eCallといったアプリケーションで信頼できる接続性を確保するには、重要なRF性能と最新のプロトコル・スタック仕様を満たせるかが鍵になります。特に欧州市場で販売される自動車については、2026年までに同機能の実装が義務付けられます。また、中国の規制当局もGB/T    45086.1    2024という自動車向けの新しいGNSSテスト基準の導入を進めており、中国版eCallのかたちで2027年までに義務化される見込みです。これらのいずれについても、CMX500無線機テスタとGNSSシミュレーション用のR&S  SMBV100Bベクトル信号発生器を用いればテストが可能です。

  • 公衆のホットスポットや家庭・企業内のWLANなど、セキュリティ上信頼できない非3GPP(untrusted non-3GPP)ネットワークを5Gのコア・ネットワークに統合することは、5Gの発展を進めるうえで重要なポイントです。こうしたことから、CMX500 OBTには包括的なWi-Fi 7対応機能を盛り込んでいます。同テスタは、その高い柔軟性や複数の無線技術のサポート、組込みのIPテスト機能から、MLO(multi-link operation)や同時送受信(STR)、320 MHzというチャネル帯域幅などの革新的な機能をもつWi-Fi 7に特有の幅広いテストに対応できる汎用なソリューションとなっています。

  • ネットワークの可視化に対応するため、ローデ・シュワルツは子会社のipoqueが提供する次世代のDPI(Deep Packet Inspection)技術によって、暗号化・難読化・匿名化されたトラフィックの流れでもIPネットワークのトラフィックをリアルタイムに可視化できるソリューションをデモ紹介します。またR&S PACE 2を通じてネットワークに対する高度なインテリジェンスを確保することで迅速な意思決定を可能にし、優れたネットワーク品質と契約者の体感品質を実現するともにサイバー上の脅威からネットワークを保護します。

  • Open  RAN(O-RAN)によって、無線アクセス・ネットワーク(RAN)はよりオープンで、構成要素に対する柔軟性が高まりつつあります。MWCでは、ネットワーク効率の改善とネットワークの省エネ(NES)を支援するためにVIAVI   Solutions社と共同開発した自動テストソリューションを体験いただけます。O-RANネットワークの無線ユニット(O-RU)は総消費電力を大きく左右します。そこでVIAVI社のTM500   O-RUテスタによってエネルギー効率に焦点を絞ったO-DUエミュレーション・テスト・スクリプトを用意し、それに対するO-RUのアクティビティと消費電力の関係をR&S  RTO  オシロスコープでモニタリングします。またR&S  NGP電源ユニットでO-RU  に電力供給すると同時に、電圧と電流の経時的な統計値も監視します。このようなセットアップ全体をVIAVI社のO-RU  Test  Managerアプリケーションで集中制御します。

Enterprise Re-invented:カスタムなネットワークの実現で、企業の成長に力を 

セキュアかつ高性能な専用プライベート・ネットワークによって、企業や組織の運営方法を変革に導くことができます。MWC 2025では、ローデ・シュワルツの専門スタッフから、ぞれぞれの企業に特有のニーズに合わせたプライベート・ネットワークの構築・管理・最適化についての方法を学んでいただけます。

  • プライベート5Gネットワークで期待通りの事業利益を上げるには、効率的で問題の起きない運用を実現する必要があります。ローデ・シュワルツは、本格運用を準備する段階でのスペクトラム・クリアランス、受入れ、定期的な点検、あるいは予知保全やトラブルシューティングのためのモニタリングなど、あらゆるフェーズに対応したモバイル・ネットワーク向けテストソリューションを提供しています。

  • ローデ・シュワルツは、ビジネスに不可欠な性能の重要性も強く認識しています。当社の高度なテスト手法を利用すれば、プライベート・ネットワークの品質と信頼性を一貫して確保できます。

  • ローデ・シュワルツの子会社であるLANCOM  Systemsからは、公共部門と民間部門のいずれにもお応えできる、安全で信頼性が高く将来性も豊かなネットワーク構築およびセキュリティ・ソリューションの最新製品を出展します。中規模の事業者向けのスケーラブルなSD-WANソリューションや、ドイツの情報セキュリティ庁からIT-Securityラベリングを受けた産業用アプリケーション向けの堅牢なファイアウォール・ソリューションなどをデモ紹介します。

  • TETRAやP25といったレガシーなナローバンド技術では、もはや現代の救急隊員の接続ニーズを満たせません。その解決策がブロードバンド・ベースのミッションクリティカル・ネットワーク(MCX)への移行です。しかし適切なデバイスとモバイル・ネットワークに対するテスト手法がなければ、そうした3GPP準拠のブロードバンド・ミッションクリティカル・サービスへの移行は容易ではありません。そこでローデ・シュワルツはMWC 2025において、ミッションクリティカルなデバイスとネットワーク、そしてサービスを信頼性高く運用できる統合ソリューションのデモを行います。

ローデ・シュワルツは、バルセロナの展示会場Fira Gran Viaで開催されるMobile World Congress 2025にモバイル・エコシステム向けの電子計測および産業用ソリューションの包括的な製品ポートフォリオを出展します。 ぜひホール5・ 小間番号 5A80の当社ブースまでお越しください。 詳しくは www.rohde-schwarz.com/mwc でご確認いただけます。

www.rohde-schwarz.com

お問い合わせ: 

欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:press@rohde-schwarz.com)

北米:Dominique Lutkus(電話:+1 503 523-7951、email:Dominique.Lutkus@rsa.rohde-schwarz.com)

アジア太平洋地域:Sze Ming Ng(電話:+603 5569 0011、email:press.apac@rohde-schwarz.com)

ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2023/2024会計年度(昨年7月から本年6月まで)には29.3億ユーロの純収益を上げました。また、2024年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約14,400名の従業員が全世界で活躍しています。

R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。

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会社概要

URL
https://www.rohde-schwarz.com/jp/home_48230.html
業種
製造業
本社所在地
東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル27階
電話番号
-
代表者名
ジャック・ジョルダ
上場
未上場
資本金
3億3000万円
設立
2003年04月