【東京・町田】地名からまちの魅力を再発見！知ればまちが好きになる『町田の地名南地区』出版（まちだ〇ごと大作戦18-20）

地名からまちのストーリーを紡ぐ

町田市役所

2021年5月20日 15時34分

町田地方史研究会※は、東京都町田市の南地区の地名の由来をまとめた本『町田の地名南地区』の出版を記念して、5月21日（金）に小野路公会堂で記者会見を開催します。

『町田の地名南地区』表紙

同研究会は、普段見慣れた交差点やバス停に記された名称が昔から伝わる地名でその由来があることを地域住民に知ってもらい、地域への愛着につながるような歴史財産を残したいという想いで、2019年からまちだ〇ごと大作戦の取り組み「未来へ伝承！町田の地名大作戦」を始めました。

これまでに、町田市内10地区の町内会・自治会連合会に働きかけ、相原、小野路、三輪の各地域で講演会や歴史散歩などを行い、身近な地名の由来をそれぞれの地域住民に紹介し、活動の輪を広げてきました。

活動の様子①

今回は、これまで調べてきた市内各地の地名のうち、南地区を対象として編集し、『町田の地名南地区』として出版します。南地区の旧5ヶ村（高ヶ坂、金森、成瀬、小川、鶴間）を対象に、地名の由来を中心に新旧地図、村名の由来、沿革、各地にまつわるコラムなどのほか、今と昔の風景写真、地区別村高・人口等一覧、町田の人口推移などが、A4版64ページにまとめられています。

この本には歴史の教科書に出てくるような人物もたくさん出てきます。町田市が東京都と神奈川を行き来した経過やそこに住み始めた人の想いにも触れられています。

また、実際に訪れてみると、美しい自然やきれいな景観があるところも多くあります。まちの歴史、地形、産業や交通の変化を知ることができるのも地名の面白さではないでしょうか。ご自身の住んでいる地域の名前の由来が気になってきませんか。

同研究会では、2年後くらいを目処に全市版の『町田の地名』の出版も計画しています。

町田地方史研究会について

活動の様子②

昭和47年に町田地域の歴史研究を目的に結成された団体です。歴史散歩や講演会などの活動を行うほか、年1回発行の会誌「町田地方史研究」をこれまで26号発行しています。会員数約80名。

掲載されている地名の例

1)なずな原

隆起線文土器

小川から成瀬へ下っていくところ一帯を治めていた齊原（なずなはら）尊綱にちなんだ地名といわれます。東急電鉄の電車基地建設にあたり大規模な発掘が行われ、旧石器時代から平安時代におよぶ遺跡が発掘されました。縄文草創期の隆起線文土器や精巧な細工の土製耳飾りなども出土しました。

2)柳谷戸
夏、弘法大師が柳の杖を突きさすとたちまち根が生えて、夏、涼しい柳の木陰になったという伝承や西行法師が鎌倉から陸奥へと向かう途中、その柳の木の下で休息したという伝承があります。

【参考】
町田の魅力や、そこで活躍している団体を紹介する地域情報誌「まちびと」
「まちびと」特別号（2021年3月）～特集　地名の意味　後世へ継ぐ～
https://www.city.machida.tokyo.jp/kurashi/community/shimin/katsudou/machibito/machibito202103-tokubetu.html

『町田の地名南地区』について

様々な地名にまつわるエピソードやその由来から、まちの魅力に迫っています。普段何気なく呼んでいた地名も、その意味をひとつ深く知れば、まちの新たな一面に出会えるかもしれません。

♦名称：
町田の地名南地区
♦サイズ：
A4判、カラー64ページ
♦発行者：
町田地方史研究会
♦発売日：
2021年5月15日
♦価格：
1冊1,000円（税込）
♦発売元：
小島資料館（東京都町田市小野路町950）
TEL 042-736-8777
FAX 042-735-0104
http://www.kojishir.com/index.html
♦入手方法：
1）町田ツーリストギャラリー（東京都町田市原町田4-10-20）で販売
2）書店等で申し込みすることも可能（地方小出版流通センター扱い）
3）郵送の場合は小島資料館（〒195-0064　東京都町田市小野路町950）に書籍代と送料（1冊300円、2冊～5冊500円）の合計金額を現金書留でお送りください。　

記者会見の実施について

♦日時：
2021年5月21日（金）14時から
♦場所：
小野路公会堂（東京都町田市小野路町947）
※駐車場あり
♦出席者：
町田地方史研究会会長　小島政孝
事務局長　矢口昇
副会長　重政文三郎
企画委員長　田井　秀

まちだ〇ごと大作戦18-20について

東京都町田市では、2018年の市制60周年から、東京2020オリンピック・パラリンピックへと続く3ヵ年を、市民と共にまちの魅力や活力を高めていく未来を見据えた3年と捉え、市民が参画することを通じて、自らの地域への愛着や誇りを育むことを目指し、2018年1月からまちだ〇ごと大作戦18-20を実施しています。
新型コロナウイルスの終息後に町田市の活力を取り戻すための希望となるよう、実施期間を１年延長し、2021年12月末までとしました。
まちだ〇ごと大作戦は、町田商工会議所や町田市町内会・自治会連合会等、25団体で構成されるオール町田体制の「まちだ○ごと大作戦実行委員会（https://machida-marugoto.jp/）」で推進しています。
コンセプトは、「人と人、人と地域団体との新しいつながりから市民や地域団体の考える夢をみんなでカタチにし、次世代へのレガシーを創りあげる交流感動都市まちだへ」です。
市民、地域団体、企業などから、自ら「やってみたい夢」の実現に向けた提案・アイデアの募集を行っています。