2021年第3四半期台湾自動車・バイク産業の振り返りとトピックス<ワイズ機械業界ジャーナル2021年12月第4週号発行>
〜台湾機械業界の最新動向と分析〜
<211223号の記事タイトル>
- 台湾自動車・バイク産業の振り返りとトピックスー2021年第3四半期
- 台湾手動工具産業の振り返りと今後の展望ー2021年第3四半期
- 半導体部品メーカー、兆遠科技(クリスタルワイズ・テクノロジー)
- 台湾従来型産業とエネルギー産業の電力貯蔵市場参入
<台湾自動車・バイク産業の振り返りとトピックスー2021年第3四半期>
●産業別概況
1.自動車完成車産業
第3四半期は自動車完成車産業の非需要期に当たることに加えて、台湾で防疫レベルの第3段階(レベル3)が7月26日まで延長された影響で、2021年第3四半期の自動車完成車産業の生産額は前期比18.2%減の395億7,000万台湾元となった。しかし、台湾の自動車メーカーが小型SUV(多目的スポーツ車)の年間販売目標を4万台に設定したことから、21年第3四半期の月間生産台数は平均3,000台を超え、さらに中古車の買い替え補助の延長と台湾の自動車完成車の輸出台数が前年同期比390.0%増となったことから、前年同期比では4.8%増の小幅成長となった。
2.自動車部品産業
第3四半期は自動車部品産業の非需要期に当たることに加えて、海運のコンテナ不足と港湾混雑などの影響で、21年第3四半期の輸出額は予測を下回り、生産額は前期比3.0%減の541億8,000万台湾元となった。
3.バイク産業
21年第3四半期のガソリンバイクの新車登録台数は18万2,000台で前年同期比28.8%減、電動バイクの新車登録台数は2万4,000台で同2.5%減といずれも減少した。これは、新型コロナウイルスの市中感染拡大を受けて、多くの学校が始業を延期したことや、オンライン授業やテレワークが実施されたことから、消費者のバイク購入意欲が低下したためと考えられる。なお、バイクの販売状況は21年9月から回復している。
4.電気車両産業
第3四半期は自動車産業の非需要期に当たることに加えて、台湾で防疫レベル3が7月26日まで延長された影響で、21年第3四半期の電気自動車(EV)産業の生産額は前期比2.5%減の43億6,000万台湾元となった。
バイク産業は、入学式や始業式が行われる第3四半期が需要期に当たる。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で始業が延期され、オンライン授業やテレワークが実施されたことから、電動バイクの販売は9月に集中した。また、電動バイク大手が低価格車種を発売し、販促キャンペーンを実施して消費者の購入意欲を刺激したため、21年第3四半期の電動バイクの生産額は前期比0.7%増の18億8,000万台湾元だった。総合すると、21年第3四半期の電気車両の生産額は同1.6%減の62億4,000万台湾元となった。(後略)
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