半数以上が中学生以下 神戸市、「こども・若者ケアラー(ヤングケアラー)」相談・支援窓口開設から1年
~ 支援の課題を踏まえ今後へ ~
神戸市が全国の自治体で初めて「こども・若者ケアラー相談・支援窓口」を開設してから1年。相談件数は176件で、匿名や市外からの連絡などを除いた69件についてサポートを行いました。当事者が小中学生のケースは39件で半数以上を占める一方、本人からの相談は6件にとどまるため、関係者への周知が重要であるという、全国初の窓口開設からの課題も見えてきました。
- 相談の傾向と支援の課題
逆に支援につながったケースとして、家族のケアのために不登校傾向にあった小学生に対し、ヘルパー利用回数を増やす対応を行う。認知症の祖父母の見守りを若者に対しては、施設入所の検討と同時に本人がケアの悩みを語る場「ふうのひろば」の紹介をするなど、身体的な負担と精神的負担を軽減する支援を実施。
今後の取り組みとしてヤングケアラーのいる家庭に訪問支援事業として無料でヘルパーを派遣し、自身の勉強や仕事に取り組める環境づくりを支援していきます。
- 「こども・若者ケアラー」とは
- 専門窓口での相談
◇場所:神戸市総合福祉センター 1階
◇相談時間:平日9時~17時(祝日・年末年始除く)
◇相談受付方法:
1)電話078-361-7600
2)Eメール carer_shien@office.city.kobe.lg.jp
3)来所
◇対応業務:
・相談への対応、相談ケースに応じた支援方針や支援計画の検討・決定
・介護保険サービスや障害福祉サービス等の公的サービスの活用に向けた調整
・ご家族に対するアプローチ
・学校等における見守り、寄り添い
・ケアラー同士の交流・情報交換のための居場所づくり(年度後半を予定)
※以下のページにマニュアルを掲載しています。福祉関係者の方は是非ご覧ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/a06448/kodomowakamono_carer.html
- 交流・情報交換の場 『ふぅのひろば』
開催日は「こうべユースネット」(https://www.kobe-youthnet.jp/?cat=16)をご確認ください。
◇場所:神戸市青少年会館
※「ふぅ」は、ひと呼吸(休憩)、ゆったり、潮風(神戸の風)、Future(未来)の意味をこめました。
- 葺合高校生による啓発動画の作成
動画を作成しました。
◇タイトル:決してあなたは一人じゃない ~いつも頑張る優しいあなたへ~(約4分)
◇啓発動画は以下に掲載していますので、ぜひ一度ご覧ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/a06448/kodomowakamono_carer.html
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