「ハート型レモン」に必須不可欠 新しい型枠の開発で収穫量アップへ
型枠の設置時間も1/4に大幅短縮!
輪切りにするとハート型のかわいい形になる「ハート型レモン」。業務用や贈答品として販売され、観光キャンペーン「おしい!広島県」のポスターデザインにも採用されました。
JA三原柑橘事業本部(尾道市瀬戸田町)では、国内で唯一ハート形レモンを生産し、業務用や贈答品として販売しています。しかし、生産現場では、型枠を付けても半分程度の果実しかハート型にならず、出荷できない課題がありました。
県立総合技術研究所西部工業技術センターでは、この課題を解決するため、新たな型枠を開発しました。この新しい型枠を今年7月から生産現場に導入したところ、出荷できる果実の割合が8割以上に向上しました。また、形が良くなったため、ハート型の輪切りがとれる部分も大幅アップし、作業面でも、型枠の設置時間が従来の4分の1と短縮されました。
生産者からは「形もよく、作業しやすくなった」と高い評価を得ています。今後、この型枠により、ハート型レモンの生産・販売が拡大することを期待しています。総合技術研究所では、これからも様々な技術で「瀬戸内 広島レモン」の産地支援を進めます。
JA三原柑橘事業本部(尾道市瀬戸田町)では、国内で唯一ハート形レモンを生産し、業務用や贈答品として販売しています。しかし、生産現場では、型枠を付けても半分程度の果実しかハート型にならず、出荷できない課題がありました。
県立総合技術研究所西部工業技術センターでは、この課題を解決するため、新たな型枠を開発しました。この新しい型枠を今年7月から生産現場に導入したところ、出荷できる果実の割合が8割以上に向上しました。また、形が良くなったため、ハート型の輪切りがとれる部分も大幅アップし、作業面でも、型枠の設置時間が従来の4分の1と短縮されました。
生産者からは「形もよく、作業しやすくなった」と高い評価を得ています。今後、この型枠により、ハート型レモンの生産・販売が拡大することを期待しています。総合技術研究所では、これからも様々な技術で「瀬戸内 広島レモン」の産地支援を進めます。
新しい型枠の特徴と効果
西部工業技術センターは、農業技術センターやJA三原と連携し、上記の課題をクリアするため、平成23年度から型枠の開発に着手しました。3Dプリンターで作成した試作型枠での形状・大きさ検討や、使用面での設計改善を進め、新しい型枠が開発できました。特徴と効果は次のとおりです。
【特徴】
- きれいな「ハート型」になるように、型枠の形状を筒状に変更
- 着脱を容易にするため、半割りの型を締め付けバンドで固定するタイプを採用
- 使いやすさを求め、締め付けバンドの取り付け位置や収穫期の目安となる目印を追加
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【効果】
果実品質の向上
- 出荷できる果実の割合が8割以上に向上(従来は5割)
- 果実を輪切りにしたとき、ハート型になる部分が約7割に向上(従来は3~4割)
- 果実の表面が滑らかで見た目がきれい
作業性の向上
- 型枠の設置時間を30秒程度に短縮(従来は2分程度)
参考資料
【新旧型枠の比較】
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【新旧型枠の果実比較】
◆新しい型枠により、輪切りでハート形になる部分が大幅アップ
※矢印の範囲が輪切りでハート型になる
取材対応
新型枠でのハート型レモンの収穫は1月下旬頃までの予定です。サンプル果実の撮影や生産現地の紹介も可能です。
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