学術論文等が無料でアクセス可能!~国際的な試行プロジェクトに大学として初めて参加~

国立大学法人千葉大学

千葉大学は、学術研究成果発信の促進のために、米国の非営利団体CHORと科学技術振興機構(以下、JST)による学術論文のオープンアクセス(※1)拡大にむけた国際的な試行プロジェクトに参加します。このプロジェクトは米国以外では初の取組で、大学の参加は現時点では千葉大学のみです。

千葉大学付属図書館 アカデミック・リンク・センター千葉大学付属図書館 アカデミック・リンク・センター

  • プロジェクトの背景
現在、学術研究の成果である学術論文が世界的に急増し、それにともない、学術論文の流通媒体である学術雑誌の購読価格も上昇しており、大学での購読継続が困難になりつつあります。一方、学術論文へのアクセスの保証は学術研究の発展のために不可欠であり、このような状況に対応するために、本学では、平成28年3月に「千葉大学オープンアクセス方針」(※2)を策定し、本学の研究成果のオープンアクセス化を推進しています。
 
  • プロジェクトの概要
今回参加するプロジェクトは、JSTと米国の非営利団体CHORとの連携による6ヶ月間の試行プロジェクトでJSTによる競争的資金制度の研究成果である学術論文のオープンアクセス拡大をめざすものです。CHORは米国を中心に研究成果のオープンアクセス化に取り組む組織で、主要な商業学術出版者・学協会出版部が参加しており、米国政府から助成をうけた研究の成果論文について、各出版者のサイト上で著者最終稿(※3)を公開し、その情報をデータベース化・提供するサービスCHORUSを運営しています。

本プロジェクトでは、日本においてCHORUSと同様の取り組みを試行的に実施するもので、米国以外では初の取り組みとなります。プロジェクト期間中には、サービスの実効性や、関係者・関係機関(研究者、学協会、機関リポジトリ(※4)等)への影響を調査します。

千葉大学は、 現時点では、大学としては唯一の参加機関であり、機関リポジトリ運用者を代表して参加し千葉大学におけるJSTによる競争的資金制度による研究成果論文の効率的把握と、発信の強化を図ります。

詳細は下記を御参照ください。

〇 JSTによるプロジェクト紹介
http://www.jst.go.jp/report/2016/160817.html

〇 CHORによるプロジェクト紹介
http://www.chorusaccess.org/announcing-chor-pilot-project-japan-science-technology-agency-jst/


注)

※1) オープンアクセス : 学術論文等をインターネットを通じて公開し、無料でアクセス可能にすること。

※2) 千葉大学オープンアクセス方針: 千葉大学在籍の研究者による学術研究成果に対する学内外からの自由な閲覧を保証するための方針。
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/curator/about/doc/Chiba_Univ_OA_policy.pdf

※3)著者最終稿: 学術論文の査読を経て受理された最終稿。多くの出版社は有料出版物であっても、著者最終稿のオープンアクセスは認めている。

※4) 機関リポジトリ: 大学等の研究機関内で生産された電子的な知的生産物を蓄積保存し、無料で公開するシステム。現在、国内では500を超えるシステムが稼働している。千葉大学の機関リポジトリは日本で最初にスタートしたもので、現在、9万件を超えるコンテンツを公開している日本有数のシステム。
http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/
 
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千葉大学附属図書館(担当:三角)
TEL:043-290-2267 メール:alc-info@chiba-u.jp
 

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会社概要

国立大学法人千葉大学

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URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月