コロナ禍の今こそ、次のパンデミックを防ぐために私たちができること人・動物・生態系の健康を一つと考える、#ワンヘルスで守ろう私の大切なもの「ワンヘルス共同宣言」への1クリック賛同キャンペーンを開始

1. 動物由来の感染症は年々増加傾向にあるが、その背景には「森林破壊」や「不適切な野生生物の取引」などが大きく関係している。これらの問題を解決していかないと、今後も新型コロナウイルス感染症に限らず、未知のパンデミックが発生する恐れがある。
2. コロナ禍の収束がみえないこのタイミングで、未知のパンデミックを予防する鍵として国際的に注目されている「ワンヘルス」は、人・動物・生態系(環境)の健康をひとつと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきとの考え方。WWFでは、その実現に向け取り組む意志を示す「ワンへルス共同宣言」を、関係団体とともに2021年1月15日に策定。
3. さらに本日、「ワンヘルス共同宣言」への賛同を広く一般に呼びかける1クリックキャンペーンを開始。コロナで大きな影響を受けた医療・航空・ホテル・小売業界、アスリート、学生などさまざまな立場の企業・個人が共同宣言に賛同、コメントを寄せる。
4. キャンペーンを通じて「ワンヘルス」の認知拡大を図るとともに、共同宣言と集まった賛同を、政府を含む関係者に広く共有し、日本におけるワンヘルス実現に向けた取り組みの推進を図っていく

 

日本国内で新型コロナウイルス感染症の感染が初確認されてから1年が経ちましたが、日本でも一部地域で2回目となる緊急事態宣言が発令されるなど世界中で収束の目途はみえていません。国際的な環境保全団体である公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区 会長:末吉竹二郎 以下、WWFジャパン)は、『ワンヘルスで守ろう、私の大切なもの~次のパンデミックを防ぐために、私たちができること~』キャンペーンを2021年1月22日に開始しました。
★キャンペーン特設ページ https://onehealth.wwf.or.jp/

■「ワンヘルス」とは? 
・「人」「動物」「生態系」の健康をひとつと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきとの考え方。人が健康であるためには、感染症の発生原因となる自然破壊を止めて生態系を健全に保ち、感染症を拡大する動物の健康も、同時に守らなければならないという視点です。

■キャンペーン実施背景
・新型コロナウイルス感染症だけではない、“次のパンデミック”がおこる可能性
新型コロナウイルス感染症は動物から人に感染する「動物由来感染症(人獣共通感染症)」と考えられていますが、新型コロナウイルス感染症だけでなく、新たなウイルスの発生は過去50年ほどの間に増加しており、毎年3~4種類の新たな感染症が発生、そのうち70%が動物由来といわれています。
・なぜ動物由来感染症が増えているのか?
「世界中で大規模な森林破壊が急速に進んだこと」、「感染症を媒介するリスクのある野生生物の取引が行なわれていること」が理由としてあげられます。こうしたことから、ウイルスの宿主である野生生物と、人や家畜が接触する機会が増え、未知の感染症の伝播につながっていると指摘されています。
・だから今、ワンヘルスをひろめ、みんなで行動を
新型コロナウイルス感染症をきっかけに、未知なるウイルスの脅威を多くの人々が感じている今こそ、「ワンヘルス」という考え方を通して、次なるパンデミックを防ぐための行動を起こすことが重要です。ワンヘルスの早期実現に向けた取り組みへの意志を示す「共同宣言」を公開し、広く
みなさまからの賛同を呼びかけるキャンペーンを開催します。特設ページにて“1クリック”で簡単に賛同表明ができます。

■共同宣言
「人と動物、生態系の健康はひとつ~ワンヘルス共同宣言」(2021年1月15日策定)
共同宣言の全文はキャンペーン特設ページに掲載しています。
https://www.wwf.or.jp/activities/statement/4540.html

呼びかけ団体 (五十音順):
国際自然保護連合日本委員会、(公財)世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)、(公社)東京都医師会、(公社)東京都獣医師会、(公社)日本医師会、(公財)日本自然保護協会、(公社)日本獣医師会、(公財)日本野鳥の会、日本ワンヘルスサイエンス学会、人と動物の共通感染症研究会、認定NPO法人 野生生物保全論研究会、(一社)リアル・コンサベーション

■キャンペーン概要
1. 実施期間:2021年1月22日(金)~2月下旬
2. ゴール:一般の方々や企業・団体様からの、「ワンヘルス共同宣言」への賛同獲得(目標10,000名)
※2/13(土)に「ワンヘルス」をテーマにしたシンポジウムを開催し、共同宣言と集まった賛同の声を紹介します。シンポジウムでは、人と動物の医療・保健、環境の分野の専門家や国際機関、行政関係者が知見と情報の共有を行ない、人や野生動物の共生社会の実現に向けた連携や取り組みのあり方について発信します。シンポジウムの成果とあわせて、上記の共同宣言および集まった賛同を日本政府にも共有し、ワンヘルス実現に向けた取り組みの推進を図っていきます。
3. 内容:ワンヘルスという馴染みのない概念を、一般の方に身近に感じてもらうため、「大切なものを守るために」という切り口で発信し、賛同を呼びかけます。賛同表明はキャンペーン特設ページより“1クリック”で簡単に行なえます。

■賛同・広報協力(アルファベット・五十音順、敬称略)
【企業・協会】ANAホールディングス株式会社、合同会社Peaceberg Style、@yoga life Fuchu、一般社団法人エシカル協会、株式会社シロップ、株式会社セブン‐イレブン・ジャパン、株式会社タスカジ、日本航空株式会社、パーク ハイアット 東京、ピースマインド株式会社
【個人】石川義弘(横浜市立大学副学長・日本医師会COVID-19 有識者会議 構成員・日本生理学会理事長)、一ノ瀬メイ(パラスイマー)、小巻亜矢(株式会社サンリオエンターテイメント代表取締役社長・サンリオピューロランド館長)、佐々木浩(日本アジアカワウソ保全協会理事長)、続木明佳(NO YOUTH NO JAPANメンバー)、福原みほ(シンガーソングライター)、前田智子(ラジオナビゲーター・モデル・WWFジャパン顧問)、松本莉緒(女優・ヨガインストラクター・Peaceberg Style代表)、Seira(HAPPY CREATOR)、tanaka mayu (エコインフルエンサー)、伊藤聡士(環境起業家Suppie)、エバンズ亜莉沙 (エシカルコーディネーター)、小野りりあん(気候正義活動家)、勝見仁泰・松丸里歩・金丸連・谷口実優(株式会社Allesgood)、久米彩花(インフルエンサー)、詩歩(絶景プロデューサー)、高砂淳二(自然写真家)、長嶺有馬(海洋保護団体CHURANAMI代表)、西川 真央(株式会社SEM 代表取締役, EARTH FRIENDLY COMMUNITY 代表)、服部雄一郎(翻訳者)、レイジーワイフ東京(働くウーマン)、レムケなつこ(オーガニック専門家)
【メディア】ECOLOGY ONLINE、ELEMINIST(エレミニスト)、Ethical Leaf (エシカルリーフ)、IDEAS FOR GOOD、IN YOU Journal、kanatta library、PETOKOTO、VELTRA、エコトピア(ecotopia)、るるぶ&more.

■賛同コメント一例
石川 義弘氏(横浜市立大学副学長・日本医師会COVID-19 有識者会議 構成員・日本生理学会理事長)
「コロナ流行で日本の医療は大きな危機を迎えています。医療現場では、いつもの治療に加えて、コロナが覆いかぶさります。そんな状況下でも、国民の命を守るために、医療者は必死に働いています。今の医療を守ることは、未来の命を守ること。コロナの流行をおさえ、次のパンデミックを防ぐのは、ひとりひとりのちょっとした努力。ひとりの努力は小さくても、みんなが力を合わせることで防ぐことができます。それがみんなの地球の未来を輝かせることになります。」

一ノ瀬 メイ氏(パラスイマー)
「東京パラリンピックでたくさんの声援を受けて泳ぐ、そんな夢をみていた2020。夢をみることができる “あたりまえ”は、地球やそこに住む「みんなの健康」があって初めて成り立つことを痛感した。パンデミック前からも今この瞬間も、“あたりまえ”を奪われ続けている人や生きもの達が数えきれないほどいることを知った。現実は苦しく、難しいかもしれないけれど、今こそ問題に目を向け、「根本的に」解決しませんか?みんなでより良い“あたりまえ”に向かって行動しませんか?」

■ワンヘルスマークについて
「人」「動物」「生態系」の健康をひとつと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきという、ワンへルスの考え方を、人・動物・自然が重なりながらバランスを保ち、ひとつにつながり一体化している様子で表現しています。WWFジャパンが本キャンペーンに際し作成したマークです。

■「ワンヘルス」に関する関連情報

WWFが提唱する人と自然の新しい関係 ウィズ/ポストコロナ時代を見据えて
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/4333.html
未来のパンデミックを防ぐ ワンヘルスのすすめ
https://www.wwf.or.jp/activities/opinion/4433.html
“ワンヘルス(One Health)”に関する記事
https://www.wwf.or.jp/tags_k_829/

 


■WWFジャパンについて
WWF(World Wilde Fund for Nature)は約 100 カ国で活動している環境保全団体です。1961 年にスイスで設立されました。地球上の生物多様性を守り、人の暮らしが自然環境や野生生物に与える負荷を小さくすることに
よって、人と自然が調和して生きられる未来を目指しています。
名称:公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWF ジャパン)
HP:https://www.wwf.or.jp/
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

WWFジャパン

18フォロワー

RSS
URL
https://www.wwf.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル3階
電話番号
03-3769-1714
代表者名
末吉竹二郎
上場
-
資本金
-
設立
1971年09月