【近畿M&A統計】2023年近畿のM&A、221件(+24)
3年連続増、過去最高を更新
近畿地方(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)の2023年M&A件数は、前年を24件上回る221件でした。集計を開始した2013年以降では2年連続で過去最多を更新しました。件数は膨らみましたが、1000億円を超える大型案件がなく、取引金額は5080億円と前年に比べ約3分の1に減少しました。
上場企業に義務付けられている適時開示情報のうち、経営権の異動を伴うM&Aについて、M&A仲介のストライク(M&A Online編集部)が集計しています。
府県別では兵庫、京都が大幅増加
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
|
---|---|---|---|---|
大阪 |
114 |
125 |
147 |
148 |
京都 |
24 |
18 |
26 |
33 |
兵庫 |
33 |
30 |
27 |
37 |
滋賀 |
2 |
5 |
4 |
6 |
奈良 |
3 |
1 |
2 |
5 |
和歌山 |
2 |
0 |
4 |
2 |
府県別に見ると、大阪府が前年より1件増え148件。京都府は前年より7件増え33件。兵庫県は10件増加の37件と、全体の2位となりました。4件から2件に半減した和歌山県以外、5府県で増加しました。
※買い手、売り手、対象企業・事業の所在地を単純集計。買い手、対象、売り手が同一県であれば、1件とカウントします。例えば、大阪府のA社 (買い手)が、京都府に本社を置くB社 (売り手)の兵庫県にある子会社(対象)を買収したケースでは大阪府、京都府、兵庫県でそれぞれ1件ずつとし、買い手、売り手、対象の全てが大阪府内である場合は大阪府で1件のみとカウントしています。
各県の数字を足し合わせた数字と、近畿全体の合計とは食い違うのでご注意ください。
近畿地方の主なM&A(金額100円億円超)
近畿地方のM&Aは、件数という面では増加したものの、1000億円を超えるような超大型案件がなく、金額面では5080億円と前年の約3分の1となりました。
買手側企業 |
内容 |
金額 |
---|---|---|
①オムロン(京都市) |
医療データサービスのJMDC(東京都港区)をTOBで子会社化 |
855億円 |
②伊藤忠商事(大阪市) |
大建工業(富山県南砺市)をTOBで子会社化 |
497億円 |
③大和工業(兵庫県姫路市) |
インドネシア鉄鋼大手GRPの形鋼事業を取得 |
483億円 |
④日本エスコン(東京都港区) |
不動産賃貸の四条大宮ビル(京都市)を子会社化 |
282億円 |
⑤グローリー(兵庫県姫路市) |
小売業向けソフト開発の英国フルイドを子会社化 |
274億円 |
⑥サムティ(大阪市) |
不動産開発のベトナムS‐VIN2を子会社化 |
233億円 |
⑦ TIS(東京都新宿区) |
税理士事務所向け会計・財務システム提供の日本ICS(大阪市)を子会社化 |
227億円 |
⑧積水樹脂(大阪市) |
ドイツの道路保安用品メーカー、WEMASグループを子会社化 |
168億円 |
⑨ニデック(京都市) |
工作機械メーカーのTAKISAWA(岡山市)をTOBで子会社化へ |
166億円 |
⑩塩野義製薬(大阪市) |
感染症治療薬開発の米国キューペックス・バイオファーマを子会社化 |
143億円 |
⑪阪急阪神ホールディングス(大阪市) |
東宝が筆頭株主のオーエス(大阪市)をTOBで子会社化 |
123億円 |
⑫ロックペイント(大阪市) |
MBOで株式を非公開化 |
113億円 |
⑬小林製薬(大阪市) |
一般医薬品・サプリメント製造の米国Focus Consumer Healthcare(テネシー州)を子会社化 |
111億円 |
⑭レンゴー(大阪市) |
包装フィルム子会社のサン・トックス(東京都台東区)と三井化学傘下の三井化学東セロ(東京都千代田区)を経営統合 |
108億円 |
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