建設テックのクラッソーネ、愛知県西尾市と「空家除却促進に係る連携協定」を締結
「すまいの終活ナビ」で解体費用や土地売却査定価格を算出し、空き家解体の意思決定を後押し
■背景
近年、空き家が増加し社会課題となっています。総務省統計局発表「平成30年住宅・土地統計調査」によると、全国で空き家は約849万戸、空き家率は13.6%と過去最高の水準となっており、野村総合研究所の試算では2038年には全国の住宅の3軒に1軒が空き家になると予測されています(※1)。愛知県の空き家数は平成30年時点で39万3800戸、空き家率は11.3%であり、全体としては平成25年時と比べて減少しているものの、空き家の種別において特に問題視されている「その他の住宅(※2)」については6.0%増加しています(※3)。
西尾市では、令和4年度末時点で、151件の管理不全空き家があることを把握しています。こうした空き家に対応するため、2016年4月に「西尾市空家等対策実施方針」を策定し、実施方針に従い、町内会から空き家の情報提供を受け、空き家の実態を把握し、第一義的な責任者である空き家所有者に空き家の現状をお知らせし、管理不全に至る空き家の発生を予防しています。しかしながら、町内会からの管理不全空き家についての情報提供は令和2年度29件、令和3年度41件、令和4年度63件と増加しており、様々な理由から適切な管理が行われず、そのままに放置されている空き家は増加しており、地域住民の生活環境の悪化を招いています。
当社は、解体工事領域で、全国1,900社以上の専門工事会社と施主をマッチングする一括見積もりWebサービス「クラッソーネ」を運営しており、これまでに累計13万件以上のご利用者実績、累計1万4,000件以上の工事契約実績(※4)があります。2020年9月からは施主と工事会社に対し“着手金保証”“完工保証”“第三者賠償責任保険”を組み合わせた「クラッソーネ安心保証パック」(※5)の提供を無料で開始し、空き家解体に伴う不安解消、社会課題化している空き家問題解決への取り組み強化を行っています。
今回、西尾市と当社のそれぞれが持つ資源や特長を活かしながら、管理不全な状態にある空き家の除却促進に向けて連携協力を図り、空き家の適正な管理の推進に寄与することを目的として、協定の締結に至りました。取り組みを通じて、空き家の課題を解決するとともに、当社運営の「すまいの終活ナビ」をはじめとしたIT技術やデータを活用して、自治体担当者の住民対応の質の向上や業務効率化など、自治体DXの推進に寄与します。
■協定に基づく主な取り組み内容
市内の空き家の所有者に対し、解体の概算費用や土地売却査定価格を提示する「すまいの終活ナビ」を紹介
(URL:https://www.crassone.jp/simulator/navi/aichi/nishioshi)市内や空き家所有者へ空き家処分の進め方に関するフライヤーを配布
市民や空き家所有者からの相談に、当社のサービスや情報を活用し対応
管理不全な空き家の除却促進に関する施策において、当社のサービスやノウハウを提供
■「すまいの終活ナビ」とは
スマートフォン等から土地建物の面積や最寄り駅、接する道の幅などの条件を入力することで、「解体費用」と解体後の「土地売却査定価格」の概算額を手軽に無料で把握することができ、「解体費用がどのくらいか分からない」といった情報不足の解消や、解体後の土地売却の見通しが立たないために空き家の解体に踏み切れない所有者の意思決定の後押しを行います。算出にあたっては、市内の解体相場や市場価格などの地域性が反映されおり、結果ページでは西尾市の解体工事に関する補助金情報も確認することが可能です。
概算費用を把握したうえで、具体的な見積もりを希望する場合は、一括見積もりサービス「クラッソーネ」により工事会社の紹介を受けることもできます。
また、「すまいの終活ナビ」を活用した空き家対策事業は、令和4年度・令和5年度の国土交通省「空き家対策モデル事業」に採択されています。
■代表者のコメント
西尾市長 中村 健 氏
西尾市では、令和4年度末時点で、151件の管理不全空家があることを把握しています。こうした空き家に対応するため、平成28年4月に「西尾市空家等対策実施方針」を策定し、実施方針に従い、町内会から空き家の情報提供を受け、空き家の実態を把握し、第一義的な責任者である空き家の所有者に空き家の現状をお知らせし、管理不全に至る空き家の発生を予防しています。しかしながら、町内会からの管理不全空き家についての情報提供は令和2年29件、令和3年度41件、令和4年度63件と増加しており、様々な理由から適切な管理が行われず、そのままに放置されている空き家は増加しており、地域住民の生活環境の悪化を招いていますので、今回の協定の締結により、管理不全空き家の減少につながればと期待しています。
株式会社クラッソーネ 代表取締役CEO 川口哲平
当社は「『街』の循環再生文化を育む」というビジョンを掲げ、解体工事を通じて多くの人々の豊かな暮らしの実現を目指しています。事業を行う中で、空き家問題の高まりを感じており、またその解決には自治体と民間事業者の連携が重要だと考えています。
この度、空き家の実態把握や所有者への情報提供など、空き家発生の予防に積極的に取り組む西尾市と連携協定を締結し、空き家解体の領域でサポートできることを大変嬉しく思います。弊社の解体についての知識や経験・IT技術を活かして管理不全空き家の除却を促進し、管理不全な状態の空き家のスムーズな解体に貢献することで、安全安心なまちづくりが実現できるよう、尽力して参ります。
■西尾市について(概要)
西尾市は、愛知県の中央を北から南へ流れる矢作川流域の南端に位置し、東に三ヶ根山などの山々が連なり、西に矢作川が流れ、南は三河湾を臨みます。
歴史的な史跡や名所が点在し、伝統的な祭りや芸能も多く伝えられているほか、三ヶ根山や三河湾に浮かぶ佐久島を含む一帯は三河湾国定公園に指定され、風光明媚な名勝となっています。
海・山・川に囲まれた豊かな自然環境の中で、地域に根ざした多様な文化と農・工・商のバランスのとれた産業を育んでいます。「自然と文化と人々がとけあい、心豊かに暮らせるまち」それが六万石城下町・西尾です。
(https://www.city.nishio.aichi.jp/)
■株式会社クラッソーネについて(会社概要)
本社 :〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅5丁目7番30号 名駅東ビル4F
代表者 :代表取締役CEO 川口 哲平
設立 :2011年4月1日
資本金 :1,552,984,770円(資本準備金含む)
URL :https://www.crassone.co.jp
事業内容:解体工事領域で、全国1,900社以上の専門工事会社と施主をマッチングする
一括見積もりWebサービス「クラッソーネ」を運営
【「クラッソーネ」サービス概要】
2020年4月に全国展開した「クラッソーネ」は、解体工事領域で、全国1,900社以上の専門工事会社と施主をマッチングする一括見積もりWebサービスです。施主に対し工事会社を直接紹介することで、工事会社の多重下請け構造を解消し、施工費のコストダウンにつながることはもちろん、施主の希望条件に合わせて最適な工事会社を紹介します。見積もり内容の相談から工事完了まで運営がサポートし、契約の取り交わしは電子契約を採用しており、全てWeb上で完結できます。施主は工事会社の口コミや工事実績を閲覧でき、着手金保証や完工保証などを組み合わせた「クラッソーネ安心保証パック」(無料)を利用することにより、安心して工事を行うことが可能です。
また、最短1分で解体工事の概算費用を把握できる「解体費用シミュレーター」も提供しており、シミュレーターを利用した公民連携での空き家対策事業が、令和3年度~令和5年度の国土交通省「空き家対策モデル事業」に3年連続で採択されています。本事業を通じて空き家解体の検討を早期化することによって、社会課題である「空き家問題」の解決や、昨今注目を集めている「住まいの終活」の推進に取り組んでいきます。
(※1)『2040年の住宅市場と課題 -迫力を欠くストックシフト、本腰を入れた取組が必要-』野村総合研究所より:https://www.nri.com/jp/knowledge/report/lst/2022/cc/mediaforum/forum337
(※2)「その他の住宅」とは、「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」以外の住宅で,例えば,転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅のほか,空き家の区分の判断が困難な住宅などを含む。
(※3)愛知県の住宅・土地 平成30年住宅・土地統計調査-住宅及び世帯に関する基本集計-(平成30年10月1日現在)より:
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/toukei/kihonshukei2018.html
(※4)旧サービス「くらそうね解体」の実績含む
(※5)空き家処分の不安を解消するための新サービス完全無料型「クラッソーネ安心保証パック」を提供開始(2020年9月29日):https://www.crassone.co.jp/news/release18
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