異例の大ヒット! 大西泰斗「NHKラジオ英会話」は、挫折する人なし!? 大西流“話すための英文法”とは?
NHK出版
■大好評! 大西流「ラジオ英会話」
大西泰斗先生が2018年度から新講師を務める英語講座「NHKラジオ英会話」が、4月にスタートするや、予想を超える大ヒットを記録中! 折り返しの半年を経過した10月現在も、ますます快調です。
※講座はNHKラジオ第2、ネットやアプリのNHKラジオ「らじる☆らじる」、「NHKゴガク」のストリーミングで聞くことができます。
■関連サイト
NHKゴガク https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/kaiwa/
NHK出版 https://www.nhk-book.co.jp/text/
大西泰斗オフィシャルブログ https://ameblo.jp/onishi-hiroto/
■テキストは異例の3号連続の重版!
大好評を裏付けるように、番組テキストは当初の売り上げ予測を大幅に上回り、完売店が続出したため、月刊誌としては異例の重版を4月号、5月号、6月号と3号連続で行いました。NHK出版 セールス・プロモーション部の担当者は「お客様や書店様からの注文に十分にお応えできず、申し訳ない気持ちでした。毎日ドキドキしながら在庫と売れ行きデータを見ていました」と当時を振り返ります。また、通常、語学テキストは徐々に読者が離脱していくのが”想定のカーブ”ですが、秋に至ってもカーブが下がる気配はなく、「離脱率がとても低いのが、今年度『ラジオ英会話』の大きな特徴」とも。バックナンバーの注文も数多く、年度途中から始める人も多い様子。嬉しい悲鳴が続いています。
■「目からウロコ」「挫折してない」
テキスト編集部にも好評を裏付ける多くの読者の声が寄せられています。まずは、大西英語ではおなじみの「目からウロコ」「長年のもやもやがスッキリ」という声。「毎回『なるほど、そういうことなんだぁ』を連発」「学校で習った文法が”生きた英語”として蘇った」「今まであいまいだったものが、すっきり整理されていくよう」など興奮が伝わります。次いで「大西先生、大好き」という声。「ユーモアたっぷりで大ファンです」「ダジャレに期待」。おなじみのユーモアも大人気です。さらに「(この私が)今年は続いている」という喜びの声。「いつもGWあたりで挫折するが、今年は続いている!」「放送が終わると、次回も聞きたくなる!」など。スタートして半年、読者の興奮はまだまだ冷めない様子です。
☆大西泰斗先生にこの盛り上がりについてうかがいました。
■欠けていた「話すための文法」が
「積み上げ式」で身に付いていく実感
──「ラジオ英会話」が絶好調です。どのように感じていますか?
大西 やっぱり「着実な英語学習」を、皆さんが求めていたっていうことなんでしょうね。英会話って、ネイティブが話している表現だけをつまみ出しても、なかなか上手になることはできないんです、「もと」がないから。つまり、文法を知らないということです。
普通の意味での「文法を知らない」っていうわけではないんです。僕たちが中学校、高校と習ってきた文法は、基本的には「読むための文法」なんですね。皆さん、中学、高校のとき、英語を話すことができましたか……? できていないですよね? でも、いま、時代が巡って、”話すことができなかったらしょうがない”という時代になった。「じゃあ、やり直し英語をやろうか」となるわけですが、中学英語も高校英語も、基本的に教え方が「読むため」なので、何度やり直しをやったって、ダメなんです。
で、新しい「話すための文法」を教えようとするときに、それはある種の〈体系〉なので、必然的に「積み上げ式」にならざるを得ないんですね(※「ラジオ英会話」は、4月号のLesson1から始まり、9月号ではLesson120というように、Lessonが積み重なっていきます)。おそらく聞いてくださっている方々が、「積み上げ式に英語力が伸びていく」ことを実感なさっているのではないかと思うんです。「あぁ、今日はこれがわかった。この文までは言える」というような「実感」が伴ってきたというのが、たぶん一番大きなことだと思います。
今日も質問を受けたのですが、「10月号が出てるけど、やっぱり4月号から読みたい」と。この講座を「最初から積み上げたい」という人が多々いらっしゃるんですね。やはり「積み上げ式」というのは、英語の基礎としてどうしたって必要なんだ、ということに気付いてくれている人が多くいたというところが大きいかなと思いますね。
■伝えたいのは「ネイティブって、
こんな感触で英語に接しているよ」
──講座では「説明は後ろから~」など文法のルールを唱えたり、「can体操」など言葉の働きを体操でやってみたり、一目でわかるイメージイラストも。さまざまな仕掛けが面白いです。
大西 基本的には、言葉って「カラダの感覚」なんですよ。僕たちは、難しい文とか文法ばっかり読んできていて、英語って理屈でできているって思っているところがあるんですよ。現在完了って言ったら、経験・結果・継続・完了って教わるでしょう? だから本当にそんな分類があるように錯覚するんです。でも、現在完了を使うときって、「あぁ、これ、経験を言っているから、現在完了を使ってやろうなんて”理屈”は、ネイティブは1ミリだって思い浮かべない(笑)。“気持ち”で状況と接しているから現在完了が自然に出てくる。つまり、理屈を介さないでカラダから出ている「カラダ感覚」が「ナマの英語」ですよね? そういうものになるべく迫りたい!となれば、「体操」だって使うし、突拍子もない比喩だって使います。
要するに「英語を日本語で説明しちゃダメ」なんですよね。わかっていただきたいのは、「英語のネイティブっていうのは、こんな感触で英語に接している」ってことなんですよ。この英語はこういう気持ちで出てるっていう、そこを超えようと思って、いろんな角度から、針で穴をあけるようにチクチクチクチク。まぁ、20年くらい工夫していると、説明も少しは上手になるんですよ(笑)。
■居住まいを正して学習するなんて
皆さん、好きじゃないんだろうな
──大西先生と言えば、おなじみの脱力系ギャグも大人気です。「アルプスの少女、配置」など名作もありますね。
大西 知ってますね~(笑)。はじめはテレビの英語講座で「ひと言お願いします」って言われまして……。「こんにちは」でも何でもよかったんですよ、その時点ではね。でも、僕、性格がこうなんで、とりあえず笑わせようと思って、一回言ってしまったら、それがマストになってしまったという、それが経緯なんですね(笑)。
で、テレビで100回続けているうちに、「居住まいを正して学習するなんて、皆さん、決して好きじゃないんだろうな」って思い始めたわけです。だって、言葉って本質的に楽しいものだし、自分の自由を広げるために学習しているわけですし。テレビを見ていた方は「ラジオ英会話」でも面白いことを期待してるんだろうなとも思って(笑)。まぁ、お笑いのプロではないので、スベったっていいわけですよね(笑)。で、好きなことを言わせてもらっているっていう、そういうことですよ。
──クリスさんとローザさんと大西先生の、絶妙なやりとりも魅力です。
大西:基本的には、言葉って距離感なんですよね。丁寧な言葉っていうのは、丁寧な言葉を使わざるを得ない距離感があるから使われるわけですが、僕とクリスは、もう20年以上一緒に仕事をしているので、もう、距離なんて何もないわけですよ。だから、何を言っても、わかってくれるだろうなって思っているので、いろいろ出てくるわけですが、驚くべきなのはローザさんですよね(笑)。会って3日で、「あ、こいつら
には何をしゃべってもいいんだ!」と。その認識に達する素早さ、ね(笑)。いまや、名つっこみ役となってくださっています。(了)
■大西泰斗(おおにし・ひろと)
筑波大学大学院文芸言語研究科博士課程修了。英語学専攻。オックスフォード大学言語研究所客員研究員などを経て、現在は東洋学園大学教授。NHKテレビ「3か月トピック英語 ハートで感じる英文法」シリーズ、「しごとの基礎英語」、NHKラジオ「ラジオ英会話」講師。著書に『一億人の英文法』(東進ブックス)など多数。
NHKラジオ英会話
○ラジオ第2、NHKラジオ「らじる☆らじる」、NHKゴガク(ストリーミング)
○テキスト 毎月14日発売 定価486円(税込)
○別売CD 毎月14日発売 価格1,625円(税込)
https://www.nhk-book.co.jp/text/
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