セルラーIoTモジュールのグローバル出荷量、2021年第2四半期に初の1億台を突破

この四半期に前年同期比で出荷53%、売上60%の記録を達成。QualcommはセルラーIoTモジュールのチップセット市場のほぼ半分のシェアを獲得し、市場を支配。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、セルラーIoTモジュールの2021年第2四半期におけるグローバル出荷量は、初めて1億台に達したという調査結果を含むGlobal Cellular IoT Module Chipset and Application Trackerによる最新調査を発表致しました。
前年同期比の伸びを、技術別にみると、5Gは最も速く、800%で成長しており、4G Cat 1が100%で続いています。しかし、出荷シェアでみると、NB-IoTが市場のほぼ1/3を占めており、中国単体で、この四半期のNB-IoTモジュール出荷のほぼ85%を占めており、セルラーIoTのユースケースの多様さ、導入件数の双方においても、世界をリードする地域となっています。

本市場動向に関して、カウンターポイント社リサーチアナリストのSoumen Mandal氏は次の通りコメントしています。
「Quectel、Fibocom、Telitは、世界のセルラーIoTモジュール売上ランキングのトップ3であり、合わせて2021年第2四半期の売上のほぼ4割を占めている。

QuectelのセルラーIoT売上は、今四半期に前年同期比で49%増加した。中国本土でのNB-IoTと4G Cat 1モジュールの好調が貢献した。海外での認知度が上がり、商品ポートフォリオも充実し、IoTモジュールのエコシステム上のパートナーが増えたことで、Quectelの2021年第2四半期シェアは、前の四半期よりも増加した。さらに、QuectelはIoTアンテナサービスにも参入し、250種を超えるアンテナも提供している。今後こうしたサービスが新たな収益源となるだろう。Quectelは世界市場での「真のIoT」コンポーネントソリューションのベンダーになる上で、この垂直統合の取り組みが鍵となるだろう。
Fibocomも、世界のセルラーIoTモジュール市場でシェアを伸ばし、世界ランキング第2位の地位を固めた。今四半期は4G Cat 1対応モジュールの引き合いが強かったが、5G対応モジュールの拡充も続けており、対応できるアプリケーションを増やして、Quectel、Thales、MeiGなどと競争しようとしている。
Telitは、4G Cat 1とLPWAモジュールが好調で、セルラーIoTモジュールのランキング第3位に入った。さらに、英国企業の同社も、中国企業にならってスマートモジュールとNB-IoTモジュールを最近発売した。これにより、Telitは北米や欧州で事業が加速するだろう。
ThalesのセルラーIoTモジュール売上は、前年同期比47%増加した。4G Cat 1、5G、それにスマートモジュールが、今後Thalesがシェアを挽回する上で貢献するものと思われる。欧州、北米、日本などの先進国で引き合いが強い。
Rolling WirelessとMeiGの2社は、業績が継続的に向上している点で、トップ10企業のなかでも特筆に値する。Rolling Wirelessは自動車アプリケーションに特化し、一方のMeiGはPOS、テレマティクス、産業、ルーターとCPEアプリケーションに重点を置いている。」


図1:セルラーIoTモジュールグローバル売上シェア モジュールベンダー別 2021年第2四半期

出典:カウンターポイント社 Global Cellular IoT Module, Chipset, and Application Tracker, Q2 2021.


図2:セルラーIoTチップセット各社のグローバル出荷ランキング 地域別(%) 2021年第2四半期

※IoTチップセットの競合動向を地域別にみたものであり、各地域での競合動向は、キャリアの戦略、重視されるアプリケーション、それにモジュールベンダーとの関係性によって変化します。

出典:Counterpoint’s Global Cellular IoT Module, Chipset, and Application Tracker, Q2 2021.


また、セルラーIoTチップセットのメーカーに関して、カウンターポイント社調査担当バイスプレジデントのNeil Shah氏は、次の通りコメントしています。
「Qualcommは、急成長中の先端セルラー技術のほとんどにおいて、それに対応したセルラーIoTチップセットの出荷シェアが第1位である。この結果、Qualcommは、市場シェアを伸ばし、セルラーIoTチップセット市場のほぼ半分を獲得した。HiSiliconはセルラーIoTチップセット市場第2位で、IoTセグメントに足場を確保している。HiSiliconの出荷の9割はNB-IoTである。今後、HiSiliconは、同じ中国企業であるUNISOCにNB-IoTにおけるトップの座を明け渡すことになるだろう。第3位のUNISOCは、IoTチップセットを手掛けるトップ5社の中で、唯一前年同期比100%を超える成長を果たした。最近の製品の傾向をみると、UNISOCはNB-IoTと4G Cat 1に注力しているようである。UNISOC製品を搭載したモジュールを、この四半期に発売した主要企業として、Quectel、Neoway、Longsung、Open Luatがあげられる。さらに、UNISOCは5Gの規格Release 16をサポートするチップセットV516が8月に発表された。この新製品が、製造、港湾監視、パワーグリッド監視、遠隔医療や遠隔患者モニタリングといった5Gアプリでの、UNISOCのシェア拡大に貢献するだろう。」

モジュールのASP(平均売価)は、5Gの出荷増と半導体不足を受けて、前年同期比で5%増加しました。5G対応モジュールのASPは、2021年第2四半期に初めて150米ドル(約1.6万円)を下回りましたが、各社の生産が本格化する今年下半期には、5Gモジュールの採用が加速するだろうと考えられています。しかし、半導体不足の影響は、2021年の第2四半期よりも第3四半期により強く現れる可能性が高いと私たちは予測しています。

現在、カウンターポイント社では80を超えるIoTモジュールベンダーの出荷と売上の追跡と予測を、12を超えるチップセットメーカー、18種を超えるアプリケーション、10の主要地域にわけて、四半期ごとにまとめるとともに、2025年までの予測を行っています。

弊社サービス購読者の方は、下記リンクよりレポート全体をご覧いただけます。
・Global Cellular IoT Module, Chipset and Application Tracker, Q1 2018-Q2 2021
 https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2458
・Global Cellular IoT Module Vendor, Shipments, ASP, Revenues Forecast by Tech by Application, 2020-2025
 https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/iot/2391
※上記レポートはカウンターポイント社IoT Serviceの一部です。

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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