【DCON2022 本選結果発表】過去最高10億円の企業評価額が3チームに。激戦を制し「D-walk」が最優秀賞を受賞

本選3位の佐世保高専チームより、DCON発4社目のスタートアップも誕生

高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と、AI(人工知能)分野で特に成果を出す技術〈ディープラーニング〉を活用して、企業評価額を競うコンテスト「高専制度創設60周年記念 第3回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2022(以下、DCON2022)」の本選が4月28日(木)・29日(金・祝)2日間に渡り開催。
企業評価額10億円、投資額5億円という評価を受け、⼀関⼯業⾼等専⾨学校 Team MJ「D-walk」が最優秀賞を受賞。過去最高10億円の企業評価額が3チームにつけられ、大盛況にて幕を閉じました。


今回のDCON2022本選では、全41チームの中から予選を経て勝ち残った10チームが出場。今回は全国各地から高専チームが東京に集い、審査員や観客を前に白熱の生プレゼンテーションが行われました。

タレントの小島瑠璃子さん、音楽クリエイターのヒャダインさんが司会を務め、DCON実行委員長である東京大学大学院教授 松尾豊氏や審査員らが、高専チームのプレゼンテーションを評しました。今年、「第4回日本オープンイノベーション大賞 選考委員特別賞」を受賞し、そして経済産業大臣賞や文部科学大臣賞も新設し迎えた本年度大会では、その技術力や事業としての完成度に高い評価が続出。過去最高の企業評価額10億円が3チームにつけられ、会場を大いに沸かせました。佐世保高専チームからは、通算4社目となるDCON発起業のニュースも飛び出すなど、スタートアップ創出元年であることを表す大会になりました。
 
  • 大会結果
<最優秀賞>
⼀関⼯業⾼等専⾨学校
チーム名:Team MJ
作品名:「D-walk」
企業評価額:10億円 投資額:5億円

作品概要:インソール型の足圧センサを靴に挿入し、加速度センサを搭載しているスマートフォンを持って歩行を行うだけで学習データをもとに認知症の推論を容易に行うことができるシステム。歩行すること自体が認知症の予防にもつながるため、予防ツールとしての効果にも期待できる。
 


⼀関⼯業⾼等専⾨学校 Team MJ「D-walk」は、その開発力と、学生であることを感じさせない綿密なビジネスプランとプレゼンテーションが高く評価され、過去最高10億円の企業評価額、5億円の投資額にて最優秀賞を受賞。副賞の起業資金100万円も授与されました。リードVCとなった審査員 松本真尚氏は「技術的に大変面白く、さらにビジネスモデルが完璧でした。実現の技術と実行の計画が相成っていました。DCONのレベルが一段と上がったと感じられる作品であり、最高の評価をさせていただきました。」とコメントしました。

<経済産業大臣賞>
⼤島商船⾼等専⾨学校
チーム名:⼤島商船 農業⽀援研究会
作品名:「New Smart Gathering(ニュースマートギャザリング)」
企業評価額:10億円 投資額:3億円

最も大きな市場への挑戦を評価する経済産業大臣賞は、⼤島商船⾼等専⾨学校 ⼤島商船 農業⽀援研究会「New Smart Gathering(ニュースマートギャザリング)」が受賞しました。きくらげ採取というユニークな事業に着目、ディープラーニングとVR、ロボティックスを組み合わせたアイデアで、ビジネスにも大変期待できる点が高く評価されました。審査員からは「高齢化が課題の農業において生産性を向上し、ディープラーニングの活用によって未来を明るくさせる作品である」とコメントしています。

<文部科学大臣賞>
⾹川⾼等専⾨学校 詫間キャンパス
チーム名:Tutelary
作品名:「NanShon 健康状態⾒守りシステム」
企業評価額:7.5億円 投資総額:2.5億円

優れた技術を評価する文部科学大臣賞は、⾹川⾼等専⾨学校 詫間キャンパス Tutelary「NanShon 健康状態⾒守りシステム」が受賞しました。見守りの仕組みに加え、ディープラーニングや呼吸センサを活用し、骨格までも考慮したウェアラブル機能、実現性の高さが評価されました。

<企業賞・全チーム評価額>
最優秀賞のほか、第2位・第3位チームにも表彰とともに起業資金が贈呈され、各協賛企業からは企業賞も贈られました。各表彰時には、「奥行きのある仕組み、働く方の業務改善、商業側にも利益を生み出すという、三方良しのプロダクトでした」「人の命を守るという目的に向けて、環境条件という情報と顔をディープラーニングの知識を活かしたところに、イノベーションと強い意欲を感じました」「非常にレベルが高く迷いましたが、現場の課題に寄り添ったということ、実現に向けて、ロボットやVRといった複数の技術を組み合わせ駆使した工夫を評価しました」「世界を視野にされた点が素晴らしかったです。世界に挑戦していってほしい」「協業ができる、一緒にビジネスができると感じたチームでした」など、それぞれの視点からたくさんの声をいただきました。



 

  • 総括 DCON2023開催へ向けて
今年で第3回開催となったDCON。過去入賞チームからの起業も相次ぎ、回を重ねるごとに技術力やビジネスのスケール、プレゼンテーション能力も向上しています。スタートアップ創出元年とも言われる今年の本大会では、世界で活躍できるスタートアップの創出を目指し、審査員もより高い期待を寄せたことが印象的な大会になりました。
日本の経済成長のためには、イノベーションの担い手であるスタートアップ企業の活躍が欠かせません。DCONはこれからも、「ものづくり×ディープラーニング」の力で、社会課題解決に挑戦する高専生の活躍を応援します。


大会を総括し、ステージ出演者は以下のコメントがありました。

・実行委員長 松尾 豊氏

DCON2022は、非常にレベルが高いものでした。審査員からはグローバルな視点で評価をしていただきました。この場から世界に羽ばたいていく起業家が生まれることを期待しております。
日本の持続的経済成長において、一番のテーマ・課題は、スタートアップ企業の誕生であり、高専生のポテンシャルを非常に感じる大会でした。このような大会を通じ、大きな成功につなげたいと思います。ディープラーニングを活用してイノベーションを起こし、世の中に変化を起こす方を応援していきたいと思います。

・司会 小島 瑠璃子さん

私はプレ大会から司会として関わらせていただいていますが、毎年たくさんの刺激とエネルギーをいただいています。
特に今年は、全体レベルがものすごく高くなっていることを感じました。
DCONは、新しい世代が新しいことにチャレンジするのを応援する場だと思います。
私もこれからも全力で応援していきます。



・司会 ヒャダインさん

若い方が、新しいことにチャレンジするというは本当に大事です。
DCONは、私自身もチャレンジを続けていきたいと思わせてくれる場です。そして、挑戦者にとっては、開発や技術を競う場だけではなく、いろいろ指摘、持ち帰り、人生の金言をいただける場です。
来年の開催も今から楽しみです。



JDLAおよびDCON実行委員会は、今後もDCONの継続的な開催によりディープラーニングの産業活用を促進する若手人材の輩出を目指し、引き続き本コンテストの運営にあたって参ります。第4回大会「DCON2023」の開催につきましては、DCON公式ホームページ(https://dcon.ai/2022/)にて随時詳細をご案内いたします。高専生の今後のご活躍に、是非ご期待ください。


 <DCON2022本選 開催概要>
■概要: 高等専門学校の学生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と〈ディープラーニング〉を活用した作品を制作し、生み出される〈事業性〉を企業評価額で競うコンテスト。
■主催 : JDLA
■運営 : DCON実行委員会
■サイト/SNS
・公式ホームページ : https://dcon.ai/2022
・Facebook : https://www.facebook.com/DCON123/
・Twitter : https://twitter.com/DCON_JDLA

<日本ディープラーニング協会について>
日本ディープラーニング協会は、ディープラーニングを事業の核とする企業が中心となり、ディープラーニング技術を日本の産業競争力につなげていこうという意図のもとに設立されました。ディープラーニングを事業の核とする企業および有識者が中心となって、産業活用促進、人材育成、公的機関や産業への提言、国際連携、社会との対話など、産業の健全な発展のために必要な活動を行っています。
設立日 : 2017年6月1日
所在地 : 〒105-0011 東京都港区芝公園1丁目1番1号 住友不動産御成門タワー9F
理事長 : 松尾 豊 東京大学大学院工学系研究科 教授
ホームページ : https://www.jdla.org
プロモーションサイト : https://dlfordx.jp/
Facebook : https://www.facebook.com/jdla123/
Twitter : https://twitter.com/JDLANews
YouTube : https://www.youtube.co/channel/UCmzOgHRgJYxgoOkuDXWdzRg
connpass : https://jdla.connpass.com/
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