AI に「身体」を持たせ、子どもの反応を再現 ー西日本看護医療大学とテムザック、小児看護教育の共同研究を開始ー

AI搭載 小児患者型ロボット「Pedia_Roid」を活用し、次世代の小児看護教育モデルの構築を目指す

tmsuk

西日本看護医療大学(所在地:福岡県北九州市、以下「西日本看護医療大学」)と株式会社テムザック(本店:京都府京都市、代表取締役社長:川久保 勇次、以下「テムザック」)は、テムザックが開発・販売する小児患者型シミュレーターロボット「Pedia_Roid(ペディアロイド)」を活用した小児看護教育に関する共同研究を開始しましたのでご報告申し上げます。


小児医療の現場では、少子化や小児医療提供体制の変化などを背景に、看護学生が実際の患児に接し、反応を見ながら看護ケアを学ぶ機会が減ってきていることが課題です。

本共同研究では、AIに「Pedia_Roid」という身体を持たせることで、AIが看護学生の声掛けや接し方に応じた反応を体で表現できる仕組みを開発・検証します。西日本看護医療大学の小児看護学・シミュレーション教育の知見と、テムザックのロボット技術を組み合わせ、実際の患児に接する前に、安全な環境で対応を繰り返し学べる新たな教育モデルの構築を目指します。

■背景|小児患者に接して学ぶ機会の確保が課題に

小児看護では、発達段階に応じて治療や検査の説明を行い、子どもの意思を尊重しながら治療に参加できるよう支援することが大切です。そのためには、細かな心身の変化を観察し柔軟に対応する実践力が不可欠です。 しかし近年、小児病棟の減少や入院の短期化により、実習での学習機会の確保が困難になっています。実際の患者への安全面や心理的負担を考慮すると、現場での反復練習も容易ではありません。 この課題を解決するため、実際の患者に接する前に、安全な環境で何度でもリアルな反応を想定した訓練ができる「シミュレーション教育」の導入が強く期待されています。

■共同研究の概要

本共同研究では、Pedia_Roid(*1)をベースに、看護師・看護学生の声掛けや接し方、対応に応じて患者ロボットの状態や反応が変化する仕組みを開発します。例えば、開発した患者ロボットを実際の看護教育現場に導入し、看護学生を対象としたシミュレーション教育を実施します。併せて、学生および教員による評価を通して、教材としての有用性、教育現場への導入の可能性を探り、患者ロボットの実用化につなげます。

今回の共同研究では、AIに、こうした身体的な反応を再現できるPedia_Roidを組み合わせることで、会話によるコミュニケーションだけではなく、「患者の反応を見て、考え、次の対応を選択する」ということが可能となります。

■「Pedia_Roid」 とは

Pedia_Roid(*1)は、これまで主に、小児歯科治療や救命救急のトレーニングに活用されてきた小児患者型シミュレーターロボットです。手足、眼球・瞳孔、呼吸、脈拍、顔色などの動きや変化に加え、心音・呼吸音、痙攣、喘鳴、陥没呼吸など、小児患者にみられるさまざまな身体反応を再現できます。

小児への検査や処置では、発達段階や病状に応じた説明や声掛けを行い、不安や恐怖に配慮しながら接することが重要です。子どもの不安や恐怖は、「泣く、嫌がる、身体を動かす」など、さまざまな反応として表れます。看護師の声掛けや接し方で患児の反応が変化します。

(*1)Pedia_Roid

▼紹介ページ:https://www.tmsuk.co.jp/pedia_roid/

▼動画:https://youtu.be/DBd1X7tVBvo

■AIに身体を持たせる -フィジカルAIの新たなアプローチ“身体API”

身体APIはAIとロボットの身体をつなぐ新しいインターフェースです。フィジカルAIでは、膨大なデータを学習させ、現実世界における動作を再現する方法が主流となっています。テムザックはこれに対し、AIがロボットという身体を持ち、現実世界と相互作用から得られる情報を、学習や制御につなげる“身体API“という新しいアプローチを提案します。

身体APIは、AIからロボットの身体への要求を伝えるだけでなく、ロボットの姿勢や動きなど、身体の状態をAIに返します。 AIはその情報を受け取り、身体の状態を踏まえて次の反応や動作を判断します。

この仕組みをPedia_Roidに応用し、AIが看護学生との会話や対応をもとに反応を判断し、その判断をPedia_Roidの身体の動きや表情などで表現することで、会話だけではなく、身体反応を伴う小児患者とのコミュニケーションを再現します。

■今後の展望

本共同研究を通じて、看護教育における小児患者型ロボットの有効性を検証するとともに、教育現場のニーズを反映した機能開発を進めます。将来的には、看護教育における小児患者の看護ケア技術習得を支援する「フィジカルAIロボット」として発展させ、全国の看護教育機関で活用される教育ツールとなることを目指します。テムザックと西日本看護医療大学は、本共同研究を通じて、「実際の小児患者に接する前に、よりリアルな患者対応を安全に学べる環境」を構築し、次世代の看護人材育成と医療安全の向上に貢献してまいります。

プレスリリースに掲載されている情報は、リリース日現在の情報です。今後予告なしに変更する場合がございます。


■学校法人創心会 西日本看護医療大学 https://www.nnmc.ac.jp/

令和8年4月開校の新設看護系大学。看護教育に独自のカリキュラムを設計し判断力と看護実践力を育成する。そのためにAI導入やシミュレーション教育を重視し、最先端機器を備えたシミュレーションセンターを設置した。また、臨床経験が豊富な教員が多数在籍しており、臨床のニーズと企業のシーズをマッチングさせ、看護教育における新たなツールで貢献を目指している。

学長   :橋爪 誠(はしづめ まこと)

所在地 :〒802-0054 福岡県北九州市小倉北区東城野町1番2号

■株式会社テムザック https://www.tmsuk.co.jp

人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカー。医療、建築、パーソナルモビリティ、災害レスキューなど重労働や人手が足りない現場で、人に代わって活躍する多様な実用ロボット”WORKROID(ワークロイド)” を開発しつづけている。

代表取締役社長:川久保 勇次(かわくぼ ゆうじ)

本店所在地 :〒602-8482 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町689番地1

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会社概要

株式会社テムザック

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URL
http://www.tmsuk.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町689番地1
電話番号
075-748-0856
代表者名
川久保 勇次
上場
未上場
資本金
10億1812万円
設立
2000年01月