【大分トリニータ】2024年 大分トリニータ「観戦+体験」ホームゲームイベントのSROI検証事業報告
【実施日】11月3日(日祝)明治安田J2リーグ第37節vsザスパ群馬戦
2024年11月3日(日祝)にレゾナックドーム大分で行われた2024明治安田J2リーグ第37節 大分トリニータvsザスパ群馬は「ネットワンソーシャルアクションデー〜つなぐ想い・人・未来〜」と題して実施しました。あわせて、協賛企業・団体と連携した体験イベントを含む「観戦×体験ホームゲームイベント」が、イベント来場者やスポンサーなどの各ステークホルダーにもたらす社会的な価値を評価するSROI(社会的投資収益率)調査を実施しました。これは、産官学連携によりスポーツを通じた社会貢献活動の社会的インパクトの調査分析に取り組むことにより、さらなる活動の活性化や企業価値の向上、パートナーシップの向上を目指すものです。
関係各社も記事等を公開していますのであわせてご覧ください。
Jリーグ公式応援番組チャンネル『KICK OFF! OITA』(大分放送)
▼今年の取り組み
本年実施した活動内容を下記にご紹介します。
◆「親子で応援フェスタ」親子500名を無料観戦ご招待
サポーター、あるいはこれから応援したいと思っていただいている皆様に“トリニータを好きになる。また応援に行きたくなる”ことを願い、親子500名様を対象に無料観戦に招待いたしました。おかげさまで298組894名様のご応募をいただきました。
◆ニータンパークイベント
ニータンパークでは、エリアを拡大し本プロジェクトに参画した各社ブースおよびソーシャルアクションプロジェクトの活動を実施しました。
・親子で応援グッズ制作ワークショップ
親子で手づくりのグッズで応援していただこうと、手づくり応援手旗または手づくりニータンお面制作のワークショップを実施しました。
なお、参加者の中から抽選で3組6名様に、選手入場時にフェアプレーフラッグを持って入場できる「フェアプレーフラッグベアラー」を体験していただきました!
・サポーターからサポーターへ 〜グッズ継承で広がる応援の輪〜
サポーターの皆様から、使わなくなった応援グッズを募り、新規サポーターへ継承していくリユース(再利用)プロジェクトです。タオルマフラーやユニフォーム、応援手旗やニータングッズなどバラエティに富んだグッズが集まり、新規サポーターの皆様も楽しそうに選んでいました。
・場内ビジョン演出(選手名のひらがな表記、手拍子応援表示)
小さなお子様や、知的障がいのある方にも伝わりやすいように当日試合の選手名表示をひらがな表記に変更しました。視認性の問題もあり毎試合というわけにはいきませんが、ソーシャルアクション活動の一環として、この日は特に、様々な背景を持つ方々に配慮した表示をしました。
・ユニバーサルスポーツ体験会
ホームゲームで毎回実施しているユニバーサルスポーツ(パラスポーツ)体験ブースは、この日はアンプティサッカーを実施しました。アンプティサッカー元日本代表選手の加藤 誠さんにも参加していただきました。また、二豊フーズさんのご協力で「納豆のタレすくい取りチャレンジ」も実施しました。107名の皆様に参加いただきました。
・古着deワクチン〜発展途上国の子どもたちにワクチンを!〜
こちらもホームゲームで毎回実施している、回収した古着を有効活用して発展途上国の子どもたちへのワクチン接種に役立てる活動です。231名の皆様に古着を提供いただき、大袋にして25袋、換算して125本分のワクチンに相当する量となりました。
・OBS大分放送「CHANGE FOR THE BLUE in 大分 海と日本プロジェクト」
「大分の海をみんなできれいに」。OBSが産学官民12のステークホルダーと共に取り組むプロジェクトの啓発看板を設置しました。
・ジェイリースFC「不要なスポーツ用品を集めて、子どもたちの笑顔につなげよう!」
使っていないスポーツ用品を募り、寄付活動を行っている団体に発送し有効活用してもらう活動です。ジェイリースFCの選手たちも参加して、お預けいただいた皆様にはジェイリースFCのノベルティグッズをプレゼントしました。
・大分県「豊のくに棚田サポートくらぶ」
日本の原風景ともいわれる棚田。大分県は棚田面積が全国4位の広さです。この貴重な財産である棚田の風景を保全する活動を続けています。写真コンテストの入賞作品の展示や、アンケートなどに協力してくださった皆様にタオルハンカチやトートバッグをプレゼントしました。
◆ピッチレベルイベント
・選手も一緒にバトンをつなぐ、 ユニバーサルスポーツリレー
試合前のピッチレベルを活用し、事前抽選に当選した32組の親子の皆様にユニバサルスポーツ5競技をつないだリレー競走に参加していただきました。ボッチャ、スポーツダーツ、バッゴー、アンプティサッカー、そして選手と手繋ぎかけっこをしてゴール。最後はゴール裏で記念撮影をして、かけがえのない思い出にしていただきました。
・想いひとつに未来へつなぐ!ハーフタイム応援パレード
当日のハーフタイムの時間を利用して、グッズ制作ワークショップに参加していただいた皆様を対象に、その日制作した応援グッズを身につけてピッチレベルで応援パレードをしていただきました。ネットワンシステムズ株式会社役職員の皆様や、ブースに参加した各社、学生ボランティア、コアルータン、ニータン、リッジーなど総勢約200名で、みんな一緒に行進しました。
▼今後の展望
このSROIの取り組みは、昨年に引き続き2回目となります。
「ソーシャルアクションプロジェクト」と名付け、ネットワンシステムズ株式会社をはじめ多くのパートナー企業と共に、様々なシャレン!活動等を推進してきた大分トリニータは、その取り組みがどれだけ地域社会に良い影響を与えられているのか「効果がわかりにくい」という課題解決のために、今回のプロジェクトに参画した企業、団体;
・ジェイリースFC(ジェイリース株式会社)
・豊のくに棚田サポートくらぶ(大分県農林水産部農地・農村整備課)
・大分大学(大分大学アダプテッドスポーツクラブ)
上記に加えて帝京大学塚本拓也研究室、筑波大学松尾博一研究室の知見をお借りして、SROIという研究手法を用いて、これら経済的価値に換算しにくい社会貢献活動を定量化し、可視化していきたいと考えています。
これらイベントの実施に合わせて、アンケート調査等を実施しました。その結果や各ステークホルダーへのインタビュー、定量化された数値などを集約し、現在、検証作業を行っているところです。その結果が判明し次第、追ってご報告したいと考えています。
私たちは、この取り組みで得られた結果を元に次年度以降のソーシャルアクション活動に活かしていく必要があります。単にホームゲームの盛り上げイベントの実施にとどまらず、こういった検証作業を繰り返しながら改善し、効果を最大化していく取り組みを続けていきます。
今回のプロジェクトに参画いただいた企業、行政、団体の皆様、そしてそれぞれの企画に参加いただいたファン・サポーターの皆様に感謝申し上げますとともに、今後も大分トリニータのソーシャルアクション活動に対しましてご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
▼SROIとは?
SROI(Social Return on Investment、社会的投資収益率)とは、社会的価値を金銭的に評価し、その投資がどれだけの社会的価値を生み出したかを定量的に評価する手法です。
具体的には、
社会的価値の貨幣価値化…社会貢献活動を貨幣価値に換算することで可視化する
ステークホルダーの関与…評価プロセスにすべての利害関係者が参加することで分析結果の妥当性を高める
包括的な評価…社会・環境・経済面の費用と便益を総合的に評価して、全体的な社会的価値を測定する
という特徴があります。
今回のプロジェクトにこのSROIを取り入れることで、投資がどれだけの社会的リターンを生み出したかを定量的に評価しよう、という試みです。
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