ウインドリバー、ServiceNowと共同でAIに対応したプライベートクラウドソリューションを発表

～インテリジェントな自動化とライフサイクル管理を実現～

2025年11月4日 – カリフォルニア州アラメダ発 – アプティブ社の子会社で、インテリジェントエッジ向けソフトウェアの世界的なリーダーであるウインドリバーは、企業が自社のデータセンター内でServiceNow AI Platformをホストできる新ソリューションを発表しました。本ソリューションは、Wind River® Cloud Platformを基盤として提供され、企業はServiceNowアプリケーションをオンプレミス環境で展開、拡張、アップグレード、管理が可能です。これにより、幅広い業界やユースケースにおいて、プライバシー保護、データガバナンス、運用管理の強化を実現します。

 

Cloud Platformは、大規模な本番環境において実証されており、99.9999%という極めて高い稼働率（信頼性のゴールドスタンダード）を達成しています。エンタープライズおよびミッションクリティカルなワークロードに対応可能な、真のプライベートクラウド基盤を提供します。本プラットフォームは、ServiceNow AI Platformのホスティングに加え、同一のインフラストラクチャ上で多様なエンタープライズワークロードをサポートし、高いパフォーマンス、セキュリティ、運用効率を実現します。これにより、組織はデータの局所化、コンプライアンス対応、規制要件を妥協することなく満たしながら、IT/OTの融合やハイブリッドクラウド展開といった先進的なユースケースにも対応することが可能になります。

 

ウインドリバーの最高製品責任者であるサンディープ・モドバディアは次のように述べています。「企業が、データ管理、コンプライアンス、そして運用の俊敏性に対する高まるニーズに対応するためにインフラストラクチャの近代化を進める中で、ソブリンプライベートクラウドによるITとOTの融合は、もはや選択肢ではなく、不可欠な要素となっています。ウインドリバーとServiceNowが提供する本ソリューションは、規制の厳しい環境下においても、データおよびインフラストラクチャの完全な管理を維持しながら、デジタルワークフローとリアルタイム運用の統合を可能にします」

 

ServiceNowのグローバルパートナーシップ・チャネル担当SVPのマイケル・パーク氏は次のように述べています。「企業がインテリジェントな時代を迎える中で、サイバーセキュリティとレジリエンスは、ビジネスのあらゆる層に組み込まれるべき不可欠な要素となっています。ServiceNow AI Platformを基盤に構築されたWind River Cloud Platformは、リスクのプロアクティブな管理、コンプライアンスワークフローの効率化、そして運用の保護を確かな信頼のもとで実現します。ServiceNowとウインドリバーは、AIの力を活用し、組織がセキュアかつレジリエントで、信頼性をもって拡張可能なデジタルエコシステムを構築できるよう支援します」

 

ServiceNowと統合されたCloud Platformは、企業がAIを活用したワークロードをセキュアなオンプレミス環境で実行できるよう支援し、管理性、性能、コンプライアンスを損なうことなく、プライベートクラウドの利点を最大限に引き出します。また、複数のシステムにまたがるリアルタイムデータ処理と自動化を支援することで、規制の厳しい環境においても、主権要件の達成、遅延の低減、運用のレジリエンス確保を実現します。さらに、運用インテリジェンスとエージェント型AI機能の強化により、システムはデータの分析、異常の検出、自律的なアクションの実行を可能にし、企業全体でより迅速かつ柔軟な意思決定を促進します。

 

ウインドリバーとServiceNow のソリューションの主な利点は次のとおりです。

• ServiceNow AI Platformアプリケーションの自動アクティベーション

  手動によるインストール手順を不要にすることでITチームの負担を軽減し、オンプレミス環境での導入を簡素化し、価値創出までの時間を短縮します。

• インテリジェントなライフサイクル管理

  ウインドリバーの高度なオーケストレーションと自動化機能により、ServiceNowアプリケーションのアップグレードや更新をシームレスに実行できます。

• データとインフラストラクチャの主権的な管理

  ワークロードをローカルに保持することで、厳格なコンプライアンス、データレジデンシ、ガバナンス要件に対応。規制対象産業や機密性の高い環境に最適です。

• エッジでのリアルタイムパフォーマンス

  データを発生源に近い場所で処理することで、遅延を最小限に抑え、応答性、稼働率、安全性、サービス品質を向上させます。

• エンタープライズワークロード向けの統合インフラストラクチャ

  AIや自動化から運用システムまでさまざまなアプリケーションを安全でスケーラブルなプライベートクラウド基盤でサポート。ITとOTの統合により、デジタルと物理環境全体での可視性の一元化、運用の効率化、応答性の向上を実現します。

 

Cloud Platformは、仮想化およびコンテナ化されたアプリケーション向けに設計された、オープンソースのオンプレミス型プライベートクラウドソリューションです。スケーラビリティとレジリエンスを備えており、企業が要求の厳しい環境下で複雑なクラウドアーキテクチャを展開、管理することを可能にします。本プラットフォームには、コンテナおよび仮想マシン（VM）ワークロードに対応した本番環境レベルの分散型Kubernetes基盤に加え、運用の効率化とデリバリーの迅速化を支援する統合オーケストレーション、オートメーション、アナリティクスツールが含まれています。

 

ServiceNow AI Platformは、ワークフローの自動化を支援するAI搭載の企業向けビジネスアプリ群、強力なデータベース、ローコード/ノーコード開発ツールで構成されたクラウドベースの基盤です。ServiceNow AI Platformは、複数の業務機能や重要なビジネスシステムを単一のプラットフォーム上で連携させることで、ワークフローのデジタル化を実現し、企業が既存のテクノロジー投資の価値を最大限に引き出し、コストを削減し、コア業務プロセスの改善を効果的に推進できるよう支援します。

ウインドリバーについて

ウインドリバーは、ミッションクリティカルなインテリジェントシステム向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。40 年以上にわたり、イノベーターかつパイオニアとして、最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性を数十億台を超えるデバイスやシステムに提供しています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、オートモーティブ、航空宇宙・防衛、インダストリアル、メディカル、通信など、あらゆる業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。ウインドリバーは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、および幅広いパートナーエコシステムによってサポートされた包括的なポートフォリオを提供しています。

ウインドリバーの詳細については、以下をご覧ください。

www.windriver.com/japan/

 

 

＃＃＃

Wind River は、Wind River Systems, Inc.およびその関連会社の商標または登録商標です。記載

されているその他の商標は、各所有者に帰属します。

 

ServiceNow、ServiceNowのロゴ、およびServiceNowのその他のマークは、米国および/またはその他の国におけるServiceNow, Inc.の商標および/または登録商標です。

 

 

※本プレスリリースは 2025 年 11 月 4 日に発表したプレスリリースの抄訳です。

www.windriver.com/news/press/news-20251104