生成AIの開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC」において、新たに計算資源の提供支援を行うAI基盤モデル開発テーマ20件と、データの利活用に向けた実証を行うテーマ3件を採択しました
NEDOと経済産業省は、生成AI(人工知能)の開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC」において、基盤モデルの開発に必要な計算資源を提供する支援の第2期と、ユニークなデータに基づく開発と利活用を通じて得たデータをさらなる生成AIの高度化につなげていく好循環の構築に向けたデータ実証を行います。
1.背景および概要
生成AIは、インターネットに匹敵する技術革新とも言われており、労働力不足などの社会課題の解決にも貢献すると期待されています。生成AIの利活用があらゆる分野で検討され開発競争が国際的に激化している中、日本として生成AIの開発力を確保・強化していくことが重要となります。
NEDOと経済産業省では、可及的速やかに生成 AI に関する開発力を国内に醸成するため、「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、2024年2月から「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)プロジェクト※1」として基盤モデルの開発に必要な計算資源の提供支援やコミュニティの運営などを行っています。
第1期(計算資源の提供支援の開発期間:2024年2月~8月)においては、計10件の開発テーマで基盤モデルの開発に取り組みました。今回は第2期の研究開発実施となります。過去の開発状況などについては、GENIAC公式サイトをご確認ください。
●計算資源の提供支援
基盤モデルを開発する上では、計算資源となる高度なGPUなどを搭載したデータセンターの確保が
大きな課題となります。NEDOが実施する「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」を
活用し、計算資源の利用料などを補助する形で支援します。
●生成AIの学習に必要なデータセット構築やデータ・生成AIの利活用に向けたデータ実証調査
生成AIの開発・利活用を進めていくにあたっては、データの適切な収集、提供により生成AIが高度
化され、活用されることでさらなるデータが生み出されるという「データの好循環」を創出すること
が必要です。
今回の調査事業では、データの収集から生成AIの利活用における課題の解決に取り組む実証を支援し、その成果を幅広く普及させていきます。
2.採択テーマ
このたび、NEDOでは「ポスト5G情報通信システ厶基盤強化研究開発事業」において上記概要に記載の目的を達成するため、以下3件の公募を実施し、それぞれ採択結果を発表しました。採択テーマの詳細と実施予定先は、以下のURL先をご覧ください。
●ポスト5G情報通信システ厶基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査
事業期間:2024年度~2025年度
採択テーマおよび実施予定先:https://www.nedo.go.jp/koubo/IT3_100323.html
●ポスト5G情報通信システ厶基盤強化研究開発事業/生成AI開発加速に向けた新たなデータセットの構築に関する調査
事業期間:2024年度~2025年度
採択テーマおよび実施予定先:https://www.nedo.go.jp/koubo/IT3_100322.html
●ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ポスト5G情報通信システムの開発(助成)
事業期間:2024年度~2025年度
採択テーマおよび実施予定先:https://www.nedo.go.jp/koubo/IT3_100331.html
【注釈】
※1 GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)プロジェクト
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/geniac/index.html
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