KKday、「rezio 2023 旅行トレンド・消費者動向レポート」を公開。体験事業者の事前決済導入率は8割強、旅行の不確実性を減らしたい利用者が多い一方で、今後は「特別な体験」に商機
変わるコロナ後の旅行
このレポートは、rezioを導入している世界1万5000以上の現地体験における、2020年から2023年上半期までの動向をまとめたものとなっており、新型コロナウイルス感染拡大を機に進んだ、旅ナカ領域におけるオンライン予約の動向及びにrezioを通じて予約された現地体験を分析し、明らかになったことをまとめました。
(*1)旅ナカ:旅行者が旅行をしている期間
レポートのダウンロードはこちら:https://kkday.me/1bZ6K
【サマリー】 ①rezio利用事業者の3割が「アウトドアアクティビティ」関連、コロナ禍のアウトドア需要の影響で増加 ②コロナ後は不確実性を減らしたい旅行者が多い傾向だが、今後は「特別な体験」に商機 ③予約のリードタイムは平均で5日、チケット以外の体験予約は昼休みと就寝前に予約される傾向 ④「チケット」以外の事業者の8割強が事前決済を導入 |
コロナ後の「アウトドアアクティビティ」の流行が、事業者のrezio導入を促進
rezioを利用する事業者は、「パッケージツアー」、「アウトドアアクティビティ」、「特別な体験」、「ワークショップ」、「チケット」、「レジャー」の6種類に分けられますが、その中でも、キャンプ、スキー、ダイビングなどの「アウトドアアクティビティ」関連の事業者の利用数が30%以上を占めました。これらは、密を避けて開放的な空間で楽しめることや、巣ごもり生活から離れて非日常を味わえることなどから、コロナ禍に需要が高まり、オンライン予約を導入する事業者が増加したためと考えられます。
一方で、2022年における前年からの予約増加率では、旅行会社などが提供する日帰りツアーやガイド付きツアーなどの「パッケージツアー」が335%以上増加し、6つのカテゴリーの中で最も増加率が高くなりました。
これは各国で海外渡航が解禁した2022年において、旅先での不確実性を減らし、効率性を考える旅行者が増えていることが要因として挙げられます。
今後の旅行はリアルを追求。価値のある「特別な体験」に商機
2023年以降、特に注目すべきカテゴリーは「特別な体験」です。
海外渡航が解禁して以降、旅行者はますます旅にリアルを追求するようになりました。
その地域の文化や生活様式を理解し、より有意義で思い出に残る旅を希望し、ユニークでより深い体験への需要が高まっています。
rezioでも、農村での体験や、弓や乗馬、伝統衣装を着た写真撮影など、多くの「特別な体験」が人気となっています。
また年間の売上で見ても、観光施設やイベントのチケット販売の場合、時期ごとの花の見頃やイベントごとに売上が左右されやすい傾向にありますが、「特別な体験」は、年間を通じて安定した売れ行きを保つことができるため、今後のポテンシャルが期待されます。
予約のリードタイムは平均で5日、体験予約は昼休みと就寝前がピークに
また、世界中の旅行者の消費行動を見てみると、国内旅行者、海外旅行者ともに、平均して利用日の5日前に旅行の体験やツアーを購入・予約しています。
各カテゴリーの中で最もリードタイム(予約日から利用日までの日数)が長いのは、「パッケージツアー」の12〜3日前、最も短いのが、観光施設やイベントなどの「チケット」の3日前です。
「チケット」は販売数に上限がないことが多いため、直前に予約・購入する傾向にあります。また6割近い旅行者が当日にチケットを予約・購入しています。
予約時間を見てみると、「チケット」の予約・購入の場合は、上記の通り当日にチケット予約をする旅行者が多いことから、施設の営業時間に集中しています。
一方で、それ以外の体験については、平日は昼(11時〜13時)と就寝前(21〜23時)に予約・購入が集中する傾向があります。これは、ユーザーが昼休みや退勤後にツアー・体験を予約・購入していることを示しています。一方、休日の購入時間は分散しており、特定のピーク時間帯は見られません。
「チケット」以外の事業者の8割強が事前決済を導入
「チケット」とその他の「体験」では、決済方法に明白な違いが見られます。
観光スポット・イベントの入場券を除いた体験で見ると、事前のオンライン決済の導入率が8割以上にのぼり、コロナ禍を経て、世界的に事前のオンライン決済が日常的になったことがわかります。
一方で、「チケット」に関しては、rezio導入事業者の多くで現地決済を採用しており、現地の自動券売機でのクレジットカード決済や電子決済が6割を占めています。
今後、チケット領域においても売上をのばし、お客様にとって快適な体験をしてもらうには事前決済の導入も必要不可欠であるといえるでしょう。
rezioのデータからわかる3つの示唆
これらのデータから、rezioは体験事業者に対して3つの主要な示唆が提示できます。
①ますます需要が増加する中で生まれる課題と解決策
繁忙期には、旅行者の需要が供給を上回ることがあります。これは今後もインバウンドが増え続けると予想される中で、より深刻な課題となるでしょう。
それにより現場では、オーバーブッキングや顧客対応による業務圧迫と人手不足、そしてお客様からのクレームも発生しやすくなります。これらを防ぐには、正確な予約・在庫管理がより必要となってきます。
②オフシーズンの集客
季節的要因に左右されやすい観光地では、オフシーズン中にいかに体験を造成できるか、そしてインバウンドへの集客ができるかが重要になります。
そのために、正確な購買データの分析を行い、マーケティング的観点から商品造成を行うこと、そしてインバウンドの集客が重要となります。インバウンドは時期を問わず訪れるため、多言語で情報を発信すること、そしてインバウンドが使う予約サイトへの掲載など、様々なチャネルへの展開が効果的となります。
③Webブランディング
事業規模の大小に関わらず、オンライン上でのブランディングにも力を入れることも重要です。
独自のwebサイトを持つこと、独自のブランドビジュアルを確立すること、体験に関して十分な情報テキストで提供することが重要となります。そうすることで、SNSでのシェアを容易にし、より多くの見込み客を獲得することに繋がります。
「rezio 2023 旅行トレンド・消費者動向レポート」のダウンロードはこちらから(無料)
今回のレポートでは、本リリースの内容以外に、国と地域ごとの旅行動向やrezioを通じた予約動向、小樽運河クルーズなどのrezioの活用事例などについて紹介しています。
ぜひダウンロードしてご活用ください。
調査概要
調査期間:2020年1月〜2022年12月
(レポート内の海外市場調査のデータの調査期間は2022年5月 〜2023年4月)
調査対象:世界中のrezio利用事業者(3,500社以上)、世界中のrezioを通じて現地体験を予約した旅行者(600万人以上)
調査方法:rezioを通じた体験予約のデータを匿名化した上で、独自に分析
※市場の変化が速いため、将来にわたり正確性を維持は保証できません。修正・変更の必要が生じた際は、今後のレポートにてご説明いたします。
※書面によるrezioの同意なしに、本レポートをコピー、転載することはできません。
引用する際は、「rezio 2023 旅行トレンド・消費者動向レポート」からの引用であることを明記の上、発行日や仮説、当時の状況にご注意ください。
rezio(レジオ)について
rezio は、KKdayグループが開発/運用する、旅ナカ事業者向けの基幹システムサービスです。2019年に事業を開始し、2021年に日本に展開を開始しました。「テクノロジーによる旅行の革新を使命」とし、体験事業者・観光施設に向けて、直販予約サイト作成、在庫管理、予約台帳、オンライン決済、チャネルマネージャー、B2B専用予約サイト、二次元コード認証など、観光DXを推進するオールインワンのサービスを提供しています。
2023年上半期までに、世界で3,500社超、日本では1,000社超の旅ナカ事業者がrezioを導入しています。rezioを通じて販売される体験・ツアーは、全世界700カ所に及び、1万5,000種類の体験を延べ600万人以上のお客様に提供されています。
【日本における主な導入事例】
旭山動物園、小樽運河クルーズ、あしかがフラワーパーク、日光江戸村、よこはま動物園ズーラシア、アルピナリゾートマネジメント、ネモフィラ祭り、琉球村など
KKdayについて
KKdayは、旅行先での現地体験やチケットを販売するオンライン予約サイトです。
92ヵ国550都市以上、約30万件を超える世界中のユニークな現地体験を提供しており、旅行者が個別にツアーやチケットを手配する手間を省き、旅⾏計画の利便性を向上させるサービスを提供しています。
世界中の利用者がもっと自由で快適に旅行体験を楽しめるよう、17言語に対応しています。KKdayは旅行者に素晴らしい旅を届けるというコンセプトのもと、今後も高品質な体験を提供してまいります。
【会社概要】
日本法人:東京都新宿区四谷1-22-5 WESTALL四谷ビル2階
日本支社長:大淵公晴
設⽴: 2014年5⽉
拠点:台湾、⽇本、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、⾹港、上海 、オーストラリア
事業内容:現地オプショナルツアー予約サイト
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