SIP 第3期課題「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」サブ課題Dイノベーション創出基盤の採択と参加者募集開始について
~産学連携により、日本の量子産業を牽引するリーダー輩出に向けて教育プログラムを開発・実践します~
本取り組みでは、研究開発責任者 根本 香絵 教授(OIST)のもと、OIST、Q-STARとスキルアップNeXtが連携し、日本の量子産業界のリーダー輩出に向けて教育プログラムを開発・実践します。プログラム開発段階から産学が連携することで、ビジネス面をリードする量子人材の育成プログラム「教育コース・プログラム」と研究開発面をリードする量子人材の育成プログラム「研究技術プログラム」を同時に開発します。また、育成した人材がグローバルな環境においても強いリーダーシップを発揮できるよう、国際的な場面におけるプレゼンス向上のためのプログラムを並行して開発・実施します。開発したプログラムは、随時実践を通したフィードバックをもとにプログラムを改良する過程を繰り返すことで、より効果的なプログラムの開発に繋げます。
今回は、これらの取り組みのうち、6月より受け入れを開始する教育コース・プログラム(定員30名・無料)の参加者募集を開始しました。プログラムの詳細・申込は以下の専用フォームをご覧ください:
https://skillup-next.co.jp/sip_3period_01/
また、受け入れ開始に先立ち、4月18日(木)には東京大学八重洲アカデミックコモンズにおいて、教育コース・プログラムの紹介と研究技術プログラムの研究テーマのマッチングなど個別相談を実施する予定です。
◆背景と目的
日本政府が策定した「量子未来社会ビジョン」では、2030年を目途に量子技術の利用者を1000万人規模に拡大するとされています。このビジョンの実現のためには、学術界だけでなく、産業界における人材の育成が不可欠です。本取り組みでは、産学が協働し、研究開発からマーケティングや経営まで多様な分野背景をもつ人材を対象にした教育プログラムを開発します。プログラムはグローバルな環境下で実施し、量子技術の利活用・社会実装を加速する人材を輩出することで、人材育成のための量子イノベーション創出基盤を構築します。特に量子技術推進のリーダーとしての人材育成に注力し、参加した人材がプログラム履修後に活躍し、さらに人材を育成・指導するという好循環を生み出すことを目指し、社会の要請に応えることを目的としています。
◆実施概要
次の3つのプログラムから構成されます。
1.教育コース・プログラム
主にビジネスサイドの人材に対し高い量子リテラシーを提供するプログラム
2.研究技術プログラム
主に研究開発サイドの人材に対し、生み出したい技術や製品の中に量子を活用する力を提供するプログラム
3.グローバルリーダー・プログラム
量子技術のグローバル市場でリーダーシップを発揮し活躍するための様々なスキルを実践的に習得する機会を設けるプログラム
◆各者の役割
OIST
教育プログラムの設計と開発
教育プログラムの実施
Q-STAR
産業界ニーズ調査分析
産学連携強化
スキルアップNeXt
量子教育運営システムの開発
フィードバックの分析
◆事業の進捗
プログラムの説明会やOISTの視察を通して産学の意見交換を行い、教育コース・プログラムと研究技術プログラムについて開発を進めています。また、2024年6月に開始される教育コース・プログラムの参加者募集を開始しました。
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