博報堂DYホールディングス、博報堂テクノロジーズ 統合マーケティングプラットフォームBLOOMにて「STRATEGY BLOOM PLANNING」を開発
―博報堂DYグループで培われたプラニングプロセスを標準化し、統合マーケティング業務プロセスの効率化・高度化を実現―
株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:米谷 修)は、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM(クリエイティビティ エンジン ブルーム)」に、博報堂DYグループで培われたマーケティングコミュニケーション領域のプラニングプロセスを標準化し、マーケティング戦略の意思決定を支援する「STRATEGY BLOOM PLANNING」を開発、社内での利用を開始しました。
博報堂DYグループのデータ基盤「生活者 DATA PLATFORM」を活用し、市場構造の把握からKPI設定までの工程を一気通貫して分析し、マーケティングコミュニケーション戦略の意思決定に貢献します。
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◆背景
人口減少や市場の成熟、生活者の消費行動の変化など、ビジネス環境は急速に変化しています。多くの企業にとって、成長領域への投資の加速や既存市場における投資効果の最大化の重要性が増し、マーケティングのさらなる効果・効率の向上と提案力の強化が喫緊の課題となっています。課題を踏まえたマーケティングの次世代化を図るうえで、データやテクノロジーの活用を通じたプラニングの刷新が各企業に求められています。
広告会社においても、プラナーが実施する分析手法やプラニングプロセスなどのナレッジは暗黙知になることが多く、社内での実践的なノウハウの共有には課題がありました。クライアント企業の変化への対応力を強化する観点でも、広告会社が提供するサービスにおける業務プロセスの標準化とスキルシェアリングが必要です。
◆プロダクト概要
STRATEGY BLOOM PLANNINGは博報堂DYグループが活用可能なデータ群である「生活者DATA PLATFORM」を基盤とし、グループの強みであるプラニングノウハウを社員全員が利用可能な分析メニューとして実装したプロダクトです。マーケティングの起点となる市場構造把握から価値規定・KPI設定までを一気通貫して行うことが可能になります。
マーケティングプロセスの効率化に加え、本プロダクトを通じて高度な分析スキルの獲得や社員の分析リテラシーの向上をはかり、得意先企業に対してより高度なマーケティング戦略の提供を目指します。
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マーケティング業務を支える「生活者 DATA PLATFORM」を活用
博報堂DYグループのデータ基盤である「生活者 DATA PLATFORM」をもとに、マーケティング戦略立案に必要なデータを活用することができます。例えば、商品の認知や購買意向といった生活者の意識についての調査データを搭載しており、業種や商材に応じて追加することも可能です。また、博報堂DYグループが利用可能な検索行動データやサイト訪問データ、商品の購買に関するデータなども搭載しています。データを一元的に管理し分析に活用することで、マーケティング戦略立案に向けたプラニング業務の効率化を実現します。
マーケティング戦略プラニングプロセスを標準化
博報堂DYグループのマーケティング業務ノウハウを標準化し、市場構造の把握からターゲット規定、価値規定、KPI設定まで一連のプラニングプロセスを簡易な操作で実践することが可能です。プロダクトに搭載する複数の分析メニューから、課題に合わせてユーザーがメニューを選択すると、マーケ戦略策定に必要な分析結果を得ることができます。
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市場構造把握
対象商材の現状把握や課題発掘を行います。分析の切り口として「ファネル分析型」「CEP(カテゴリーエントリーポイント)分析型」の2つのメニューから選択することができます。※分析メニューは順次追加します。
・ファネル分析型:広告出稿から獲得に至る工程を段階ごと分解して可視化する、マーケティングKGI(重要目標達成指標)を達成するために重要なKPI(重要業績評価指標)と有効なターゲットを特定するのに有効な手法です。
・CEP分析型:生活者がある商材のカテゴリーをきっかけにブランドを想起する生活者のブランド選択の行動に注目した分析手法。自社と競合を比較し、強化すべきブランドイメージを選定したり、プロポジション(提供価値)戦略の支援を行ったりすることが可能です。
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ターゲット規定 ※今後、追加予定
市場構造把握で見出された重要KPIを達成する上で、戦略的に獲得すべきターゲットの選定を行います。獲得すべきターゲット像を多角的に捉えることで、クリエイティブ開発やメディアプラニングに連なるターゲット規定を実現します。
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価値規定 ※今後、追加予定
設定したターゲットを戦略的に獲得するうえで、訴求すべきメッセージや重視すべきブランドイメージ等を導き出し、コミュニケーション戦略策定の支援やクリエイティブ制作につながる示唆を導き出します。
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KPI設定
マーケティングKGIを達成する上で、ブランド構造上のボトルネック(課題)を発見し、ターゲット獲得に向けた重要KPIの発見と目標値の設定を行うことができます。
◆今後の展望
別途開発しているデジタルクリエイティブ領域を支援するCREATIVE BLOOMやメディアプラニングを担うMEDIA BLOOMとシームレスに連携することを予定しています。
「価値規定」の工程で定めたターゲットや訴求価値を、CREATIVE BLOOMのプロダクトで行うコピー作成やバナー画像作成などの業務で利用できるようにしたり、「KPI設定」で定めた目標値をMEDIA BLOOMのプロダクトで行うメディアプラニングで活用できるようにしたりします。市場分析からクリエイティブ、メディアプラニングまで一気通貫した提案の実現を目指します。
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◆参考)CREATIVITY ENGINE BLOOMとは
2024年6月4日、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の開発を発表しました。
「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。
「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールから構成されています。
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STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。
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MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。
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CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。
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COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。
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ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者データプラットフォームを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。
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<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>
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マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。 -
生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。
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統合マーケティング効果の可視化
生活者DATA PLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術(Human-Centered AI 機能)を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。
BLOOMは中長期的にはパートナーのマーケティング環境との連携を目指し、得意先のマーケティングを進化するプロダクト・サービスを提供していきます。また、異なるクリエイティビティを持つ人材やスキル、ナレッジを統合する機能の追加も準備中で、クライアント企業の事業創造や新市場へのチャレンジを支援します。
博報堂DYグループのクリエイティビティあふれる社員の個性をかけ合わせ、新しいマーケティングやビジネスを花開く、そんなプラットフォームを目指して開発・導入推進を目指していきます。
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