【国立科学博物館】続報!!あの火球由来の隕石の2つ目を千葉県船橋市で発見!
独立行政法人国立科学博物館(館長:林 良博)は、2020年7月2日(木)2時32分頃に目撃された火球に由来する隕石が、千葉県習志野市に続き、千葉県船橋市にも落下したことを確認しました。
- 概要
2020年7月22日(水)にアパートの屋根瓦が割れているのが発見され、その修理の際に割れた瓦と一緒に駐車場近くの地面に破片が落ちていた。習志野市で見つかった隕石(仮称:習志野隕石1号)と同じく千葉県立中央博物館にお問い合わせがあり、実物を確認後、国立科学博物館に分析を依頼された。当館でガンマ線の測定を行って宇宙線生成核種を検出し、隕石であることを確認した。
隕石は、まだガンマ線の測定中だが、隕石の証拠となる宇宙線生成核種のアルミニウム-26(半減期約70万年)、ナトリウム-22(半減期約2.6年)、マンガン-54(半減期約312日)が検出された。マンガン-52(半減期約5.5日)は半減期が短く、しかもあまり強く出ない核種のため、検出は難しいと思われる。しかしながら、マンガン-54が検出されたため、最近の落下であることは間違いない。
そして、この火球由来の隕石は、隕石が分裂して広い範囲に落下する隕石雨であることが明らかとなった。
「本体」と言われるメインマスはkgサイズあると火球の観測から見積もられており、まだ大きな隕石片が他に落下している可能性が高い。
- 隕石について
今回発見された隕石(仮称:習志野隕石2号)は、95gと73gの大きな2つの破片と、その他に5g以下の小さな破片が8個の合計183gが見つかった。落下後20日間程、外に放置されていたため表面は錆びて茶色になっている。
なお、2020年7月18日(土)に千葉県習志野市で発見された隕石(仮称:習志野隕石1号)は、14個の破片が見つかっており、総重量は156gになる。
隕石の名称は、最初に発見されたのが習志野市であること、また習志野がこの地域の名称として知られていることから「習志野隕石」として国際隕石学会に登録申請する予定であり、今後、分類の確定を進める。
国立科学博物館
公式ウェブサイト:https://www.kahaku.go.jp
筑波実験植物園:http://www.tbg.kahaku.go.jp
筑波研究施設:https://www.kahaku.go.jp/institution/tsukuba/index.html
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