中国・青島「エデン・プロジェクト」開業 ETFEフィルムの膜屋根施工
総面積3万㎡、世界最大級の熱帯バイオーム
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)は、中国現地法人の上海太陽工業膜結構有限公司(中国・上海)を通じ、中国山東省青島市に新たに誕生した「エデン・プロジェクト青島(Oriental Eden)」において、ETFEフィルムを用いたバイオーム膜屋根の施工に参画しました。

「エデン・プロジェクト青島」は、2000年に英国コーンウォールで開業した世界的観光施設「エデン・プロジェクト」に続く海外展開の第一号として計画された大型熱帯バイオーム施設です。太陽工業はETFEフィルムによるバイオーム膜屋根の設計・製造・施工を担当しました。ETFEフィルムは軽量で高い透光性・耐候性を備えており、大規模で自由度の高い建築デザインを可能にすると同時に、環境負荷を低減する持続可能な建材として注目されています。太陽工業では2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の万博サウナ「太陽のつぼみ」でも、ETFEフィルムを使用した最先端のサウナ施設を施工しました。
本施設の膜屋根は、全長192メートル、幅135メートル、高さ55メートルを誇り、合計30,000㎡を覆っています。構造は931個の三角形ETFE空気式クッションで構成され、滑らかな曲線が周囲の自然環境に溶け込むデザインを実現しました。さらに、ETFEの透明性によって軽やかな空間が創出されているほか、108個の自動開閉窓や143基のETFEクッション排気口を備え、効率的な自然換気と環境調整を可能にしています。
バイオーム内では、世界最大級の屋内熱帯雨林や世界最高の屋内滝など、自然と科学・芸術・教育・エンターテインメントが融合した体験が可能です。来場者は、インタラクティブな展示や演出を通じて、自然との共生や水資源の重要性を新たな視点で学ぶことができます。


エデン・プロジェクト青島(Oriental Eden) 概要
所在地:青島市、山東省、中国
設計:GRIMSHAW
構造設計:CCDI GROUP
デザイン:CCDI GROUP
元請け:Qingdao Oriental Eden Cultural Tourism Development Co., Ltd
膜素材、膜面積:
バイオーム:ETFEフィルム、30,000㎡
日よけ構造:PTFE膜、2,000㎡
膜施工期間:2021年上旬~2024年末(新型コロナ感染症により長期化)
施設開業:2025年6月28日
上海太陽工業膜結構有限公司について
太陽工業株式会社100%出資の中国現地法人
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創立:2002年
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総経理:Long Wang
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所在地:中国、上海
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。
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