SIIFICウェルネスファンド、Proximar株式会社に出資地域社会のつながりを育む持続可能な事業支援
一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野 修一 、所在地:東京都港区、以下、「SIIF」)とSIIFインパクトキャピタル株式会社(代表取締役:梅田和宏・三浦麗理、所在地:東京都渋谷区、以下、「SIIFIC」)は、共同で運営するSIIFIC ウェルネス投資事業有限責任組合(以下、「SIIFICウェルネスファンド」)を通じて、Proximar株式会社(代表取締役:ヨアキム・ニールセン、所在地:神奈川県横浜市、以下、「プロキシマー社」)が発行する新株予約権付社債を引き受けました。
プロキシマー社は、ノルウェーの先進的な閉鎖循環型養殖技術(RAS)と富士山麓の清らかな水を活用し、静岡県小山町でアトランティックサーモンの環境負荷の少ない陸上養殖を行う企業です。本出資を通じ、過疎化が進む地域における質の高い雇用の創出と海洋への環境負荷の少ない持続可能な水産業の発展を目指します。
投資の背景:地方での雇用創出といきいきとした暮らしを支える
SIIFICウェルネスファンドは、4つの投資テーマのひとつに「地方にて雇用を創出し、いきいきと暮らせる環境を創出するスタートアップ」への投資を掲げています。
地方では若者の都市部への流出や少子高齢化が進み、価値観も多様化する中で、地域社会の担い手が減少し、地域のつながり(ソーシャルキャピタル)が失われつつあります。特に、若年層が技能を身につけ、キャリアを築くための職場環境が十分に整っておらず、その結果、将来の雇用に不安を感じた若者が都市部へ流出する現象も益々深刻化しています。
こうした課題に対し、SIIFICウェルネスファンドは「 雇用の質」に着目し、専門人材や外国人、若者、女性を積極的に採用することで、地域との結びつき強化し、地域全体のウェルネス向上に貢献するプロキシマー社に投資実行いたしました。今回の投資を通じて、地方での専門人材の確保や定着を支援し、誰もがよりよく生きられる地域社会の実現を目指します。
SIIF 公式note: 「SIIFIC ウェルネスファンド」投資第三号案件「Proximar」。日本初・アトランティックサーモンの完全陸上養殖とウェルネスを繋ぐものとは?【前編】
投資判断のプロセス
SIIFICウェルネスファンドでは、現状分析のためにシステム分析(図1)の実施、その結果をもとにToC(Theory of Change、変化の理論) [1](図2)の構築を経てインパクトを特定しました。
1.システム分析により、プロキシマー社が地域社会に与える影響を多角的に評価
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多様な雇用機会の創出:専門人材、外国人、若者、女性を積極的に雇用することで、地域の活性化と社会的包摂を促進。
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地域社会との連携強化:地域住民が誇りを持って働ける環境を提供し、豊かなソーシャルキャピタル(社会的つながり)を醸成。
2.Theory of Changeを構築し、プロキシマー社が地域社会に与える影響を可視化
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短期:地域における雇用の創出
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中期:自分らしい生き方、いきいきとした働き方を後押しする職場環境の実現
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長期:地域における豊かなソーシャルキャピタルの醸成
[1]期待される変化がなぜ・どのように起きるかの全体像を可視化し、期待される変化と現在のギャップを説明するもの
図1 :システム図ー地方におけるソーシャルキャピタルの現状

図2 ToC(地方にて雇用を創出し、いきいきと暮らせる環境を創出するスタートアップに関して)

【SIIFICウェルネスファンドの 投資テーマ】今回は4に該当
1. 安心できる医療のデフォルトスタンダードとなる得る製品、サービス
2. 前向きかつ多様な活動、ライフスタイルへの取り組みを促す製品、サービス
3. 独立したそれぞれの個人がゆるく繋がる製品、サービス
4.地方にて雇用を創出し、いきいきと暮らせる環境を創出する可能性があるスタートアップ
Proximar株式会社 代表取締役 ヨアキム・ニールセン氏のコメント
「私たちは、ノルウェーの先進的な養殖技術と日本の豊かな自然環境を融合させ、持続可能で高品質なアトランティックサーモンを日本の皆様にお届けできることを誇りに思います。今回のSIIFICウェルネスファンドからの出資を受け、地域社会との連携をさらに深め、多様な人材が活躍できる職場環境の整備に努めてまいります。」
支援方針
今後、SIIFICウェルネスファンドは、プロキシマー社に対し、B Corp(米国の非営利団体B Labが運営する国際認証制度で、社会や環境への配慮、透明性、説明責任などの厳格な基準を満たした企業に与える)基準を参考にした社内規定の整備支援を行い、多様な人材が地方で活躍できる経営基盤の構築をサポートしてまいります。また、これまで蓄積してきた知見を活かし、ウェルネス領域のシステムチェンジを目指すインパクト投資やインパクト測定・マネジメントの実践を通じて、誰もがよりよく生きられる社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
【Proximar株式会社】
https://ja.proximarseafood.com/
設立:2017年5月
所在地:(本社)神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル3階
従業員:49名
代表取締役:ヨアキム・ニールセン
富士山麓の静岡県小山町において、最先端の閉鎖循環式陸上養殖技術(RAS)を活用し、アトランティックサーモンの養殖を行っています。
この技術により、環境負荷への影響を最小限に抑えつつ、高品質なサーモンを安定的に供給しています。Proximar株式会社は、日本の食料自給率を改善するために、ノルウェーの水産養殖の専門知識と日本の情熱を融合させ、持続可能な水産業の発展に寄与しています。
社会変革推進財団(SIIF)
2013年より日本財団内においてインパクト投資に関する調査研究に着手し、日本財団から助成金を受けて、2017年社会的投資推進財団として設立されました。その後、2019年社会変革推進機構と合併し、社会変革推進財団となりました。GSG国内諮問委員会の設立や賛同メンバーの招集や、インパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行、金融庁との共催で金融機関等との勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。様々な社会課題が山積する日本において、自助・公助・共助の枠組みを超え、社会的・経済的な資源が循環する社会の実現を目指し活動をしています。
SIIFインパクトキャピタル株式会社(SIIFIC)
会社名 :SIIFインパクトキャピタル株式会社
設立日 :2022年9月8日
代表者: 梅田和宏・三浦麗理
事業内容 :インパクト投資ファンドの運用
運用中ファンド:SIIFIC ウェルネス投資事業有限責任組合
ウェルネス領域において、財務的なリターンと並行してポジティブで測定可能な社会的・環境的なインパクトを同時に生み出すことを意図している、革新的なスタートアップ企業の支援
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