日本HP、建築・エンジニアリング・建設・デザイン市場向けの大判プリンター「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表
「HP Build Workspace」および「HP SitePrint」の機能を強化。安全で持続可能な印刷とAI搭載のデザインワークフローにより、AEC分野のプロフェッショナルなコラボレーションと生産性を向上
株式会社 日本HP(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:岡戸 伸樹)は、未来の働き方(Future of Work)を提案するイベント「HP Future of Work Conference 2025」の開催に合わせて、テクニカル市場向け大判プリンターの新製品として、24インチ(A1ノビ)対応「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表します。また、モバイル対応スキャン機能とAIによる図面ベクター化機能「AI Vectorization」を搭載した「HP Build Workspace」の拡張版、建設現場での複雑な墨出し作業を高精度に行えるロボティックソリューション「HP SitePrint」のアクセサリ「HP SitePrint SMR Prism」を発表します。
「HP DesignJet T870 A1モデル」は従来の印刷の枠を超え、卓越した汎用性と効率性を提供するために特別に設計された包括的なソリューションエコシステムの重要な構成要素として機能します。業務上のさまざまな障壁やワークフローの分断は、建築、エンジニアリング、建設(以下AEC)分野のプロフェッショナルの創造性の低下につながります。HPは、働き方の変化に伴い、業務におけるアイデアの創出、チーム作業、ワークフローにわたるデジタル化を進めることで企業のビジョンを効率的に実現するための支援を行います。
あらゆるツールとHPの統合型高性能テクノロジーエコシステムを通じて「HP DesignJet」プリンター、「HP Build Workspace」ソフトウェア、「HP Zワークステーション」、「HP SitePrint」などを連携することで、これまでのワークフローの分断を解消し、業務の各工程の正確性を高めます。これらのHPの新たな取り組みにより、AEC分野のプロフェッショナルの設計、コラボレーション、構築において進化をもたらします。
「HP DesignJet T870 A1モデル」をグローバルローンチと同時に日本で発表するのは、HPにとって日本のお客様からのフィードバックと知見が特に重要であるためです。こうした知見は、AECに加え、小売や教育分野の多様なニーズに対応するプリンター「HP DesignJet T870 A1モデル」の開発に反映されています。
HPのラージフォーマットプリンティングビジネス、シニアバイスプレジデント兼部門担当プレジデントのダニエル・マルティネス(Daniel Martinez)は、次のように述べています。「HPは、安全で持続可能な印刷とAIを活用したデザインワークフローを通じて、プロフェッショナルがよりスマートに、より迅速に仕事を進めることを支援することに尽力しています。日本市場は厳格な基準と洞察に富んだフィードバックで知られていますが、この市場で『HP DesignJet T870 A1モデル』を発表することは、大切なお客様を尊重すると同時に、イノベーションを加速させるものです。この画期的な一歩は、オフィス、スタジオ、現場をまたいだチームコラボレーションの在り方を変革し、AECおよびデザイン業界のプロフェッショナルが、私たちの周りの世界を形作ることに集中できるよう支援します」。
〈HP DesignJet T870 A1モデル〉
「HP DesignJet T870 A1モデル」は、ハイブリッドワークスペースや狭いオフィス環境のニーズに合わせて設計されたコンパクトな A1対応の大判プリンターです。「HP DesignJet T870 A1モデル」は、高品質な出力と持続可能なデザイン、既存のワークフローへのシームレスな統合により、AEC、教育、小売業界、特に中小企業で働くプロフェッショナルのさまざまな出力のニーズに対応します。「HP DesignJet T870 A1モデル」は他社製品の同等モデルと比較して30%程度軽量化され(*1)、静粛性とエネルギー効率が向上しました。その多用途な設計により、精密なCAD図面から鮮やかな教育用ビジュアル、小売ポスター/POPまで高品質で多様なサイズの印刷体験を実現します(*2)。
「HP DesignJet T870 A1モデル」は全色で顔料系のHP Flex Techインクを採用し、さまざまなサイズで鮮明かつ高品質な印刷を実現します。内蔵給紙トレイがロール紙とカット紙を自動で切り替えます。手動切り替えなしで A4からA1までのシームレスなマルチサイズ印刷が可能です。A1サイズの印刷は最短21秒(*3)で完了するため、短納期での迅速な対応を実現します。さらに、高容量インクカートリッジ(130ml/300ml)により、インク交換頻度と手間を低減しワークフローの妨げを最小限に抑えます。これにより、印刷作業の継続性が向上します。
HP ClickアプリとHP Clickドライバー を含むHP Click プリントソリューション(*4)では、実際の印刷プレビューと自動エラー検出が可能となり、ジョブ送信から印刷完了までの印刷プロセスを効率化します。また、標準搭載の「HP Wolf Security」により、サイバーセキュリティの脅威に対する防御機能を備え、プロフェッショナルがハイブリッド環境で安全に作業できる環境を提供します。
ライフサイクル全段階にサステナビリティを配慮した「HP DesignJet T870 A1モデル」は、再生プラスチック45%以上、再生金属10%以上を含有し(*5)、100%ポリスチレンフリー包装で出荷されます(*6)。日常利用では、電源オン/オフ自動スケジューラーにより最大60%の省エネを実現(*7)、最適化されたメンテナンスによりプリントヘッドクリーニング時のインク消費量を最大95%削減します(*8)。これにより、作業環境の快適性、品質、持続可能性、使いやすさを損なわない強力な印刷性能を提供します。
AtelierJeTech社のサイエンスアンドエンジニアリングエデュケーション部の Zhang Weijie氏は、次のように述べています。「当社にとって、『HP DesignJet T870 A1モデル』の最大の魅力は、軽量性と汎用性です。さまざまな種類の用紙に対応できる点が特に優れています。『HP DesignJet T870 A1モデル』を導入してからは、異なるサイズの複数出力を印刷する際、別のオフィスプリンターに切り替える必要がなくなりました。生産性とパフォーマンスを維持する上で、非常に大きな助けとなっています」。

製品名 |
HP Directplus価格(税込) |
販売開始日 |
HP DesignJet T870 A1モデル |
272,250円 |
10月23日 |
〈モバイルスキャン機能とAIベクター化機能を備えたHP Build Workspace〉
米国および一部の国で販売中の「HP Build Workspace」は、日本市場では初めて提供されるソリューションです。「HP DesignJet MFP」(複合機)向けに、モバイル対応スキャン機能とAI駆動の図面ベクター化機能「HP AI Vectorization」を強化し、搭載しました。これにより物理ワークフローとデジタルのワークフローのギャップを解消し、各分野のプロフェッショナルは従来の図面や現場スケッチを迅速かつ正確にCAD対応ファイルに変換でき、プロジェクト遅延の削減、チームコラボレーションと情報共有の強化、ハイブリッドワーク環境におけるデータセキュリティの強化が可能になりました。さらに「HP Clickプリントソリューション」との統合により、「HP Build Workspace」から「HP DesignJet」へのデータをシームレスに印刷でき、デジタル設計から物理出力までのエンドツーエンドワークフローを円滑化します。
手作業による製図時間を最大80%削減することにより(*9)、AIベクター化はワークフローを加速し、より高付加価値な業務にリソースを振り向けます。統合されたレイヤーの分離機能、マークアップツール、集中型ファイル共有を通じてコラボレーションも向上。スキャン、図面のベクター化、印刷を一つの合理化されたプロセスに統合することで、「HP Build Workspace」は分散したプロジェクト現場全体でチームの効率的な作業を実現し、連携の遅延を最小限に抑え精度を高めます。
HP Build Workspaceは2026年春に日本で提供開始予定です。さらに2026年には、「HP Zワークステーション」のユーザーがAIベクター化ジョブをローカルで実行できるようになり、クラウドベースのワークフロー(*10)と比較して最大2倍の速度で完了できる予定です。
〈墨出しの精度をさらに引き上げる「HP SitePrint SMR Prism」〉
建設環境において、プロジェクトが複雑化し、工期の短縮が求められる中、信頼性の高い高性能レイアウトツールの必要性が高まっています。「HP SitePrint SMR Prism」は建設現場での複雑な墨出し作業を高精度に行えるロボティックソリューション「HP SitePrint」の着脱可能なアクセサリで、建設レイアウトに次世代レベルの精度をもたらし、手作業による手直しを削減します。プリズムはトータルステーションとの最適な位置合わせを維持するため自動的に回転し、最大±2mm(1/16インチ)の墨出し精度と、±0.8mmまでの床の不陸(面が水平でなく凸凹がある状態)マーキング精度を実現します。高速性と高精度を両立し、プロジェクト納期の厳守と、より信頼性の高い墨出しの実行を支援します。これにより建設チームが最高の精度要件を持つプロジェクトに自信を持って取り組むことが可能になります。
今後、HPは不陸マーキングサービスを拡大して、内装仕上げなどの新しい用途をサポートする予定です。建設ワークフローの革新の限界を押し広げる取り組みを強化します。
「HP SitePrint SMR Prism」アクセサリは、正規販売パートナーを通じて2025年11月から提供開始予定です。
*1:HPが委託し、Sogetiが2025年9月に実施した公表済み重量、音響、消費電力仕様の比較に基づく。HP DesignJet T870: 38.5 kg(スタンド含む、動作時40 dB(A)、35 W)と他社製品の同等モデルとの比較。
*2:「HP DesignJet T870」 でのHP Clickを使用したテスト結果に基づきます。このソリューションは、主要競合他社の印刷ソリューションと比較して、より少ない手順での印刷を可能にします。A1 と A3 を組み合わせた 5 ページの混合ジョブセットの印刷には、HP Clickを使用すると 3 ステップ、競合他社 A では 11 ステップ、競合他社 B では 8 ステップを要します。テストは Sogeti により 2025 年 7 月に実施されました。
*3:プリント動作時間。HP インクジェット普通紙と純正HPインクを使用し、エコノモードをオンにした高速モードで印刷。
*4:HP ClickアプリはWindowsおよびMacに対応。HP ClickドライバーはWindows 11のみ対応。HP Clickソフトウェアは純正HPインクサプライのみに対応。PDF、JPEG、TIFF、DWF、HP-GL/2ファイルに適用。
*5:「HP DesignJet T870 A1モデル」は、少なくとも45%の再生プラスチックと10%の再生金属を使用して製造されています。再生プラスチックはプラスチック総重量に基づくもので、使用済みプラスチック再生材の含有率は、イメージング機器向けEPEAT基準(IEEE 1680.2)で定義されています。再生金属は製品に使用された金属総重量に基づくものです。
*6:「HP DesignJet T870 A1モデル」は、EPS(発泡スチロール)を廃止し再生繊維素材から作られた成形パルプクッションに置き換えています。
*7:消費電力削減率は、HPが2024年に実施した試験に基づきます。各種プリンターモデルにおける自動スケジュール機能のオン/オフ使用を月次ベースで測定したデータに基づきます。実際の節約効果は、具体的な使用パターン、プリンターモデル、環境条件によって異なる場合があります。
*8:HPが委託し、Sogetiが2025年5月に実施したテスト。「HP DesignJet T870 A1モデル」と他社製品の同等モデルの定常的なプリントヘッドクリーニング時のインク消費量を比較。
*9:HPの内部調査では、1,000件以上の図面を使ったパイロットテストに基づき、作業時間の短縮効果を推定しています。この比較は、手作業での製図と、ソリューションを利用した場合の作業量を測定したものです。図面の複雑さや画像の状態によって、効果は異なる場合があります。
*10:「HP Z2 Miniワークステーション」上で実施されたHP社内テストに基づき、代表的なAEC顧客ファイル一式を対象に評価。
◆製品に関する情報は、以下のURLを参照してください。
http://www.hp.com/jp/designjet
◆製品写真ライブラリ(画像データは以下のURLからご覧になれます。)
https://jp.ext.hp.com/info/newsroom/library/designjet/
HPについて
HP Inc.(ニューヨーク証券取引所:HPQ)は、世界的なテクノロジーリーダーであり、人々のアイデアに命を吹き込み、大切な物事とつながるためのソリューションを創造しています。170カ国以上で事業を展開し、革新的で持続可能な幅広いデバイス、サービスおよびサブスクリプションを、パーソナルコンピューティング、プリンティング、3Dプリンティング、ハイブリッドワーク、ゲーミング、その他さまざまな分野で提供しています。
# # #
文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。
◆お客様からのお問い合わせ先(記事掲載時のお問い合わせ先もこちらでお願いいたします。)
カスタマー・インフォメーションセンター
TEL:0120-436-555
ホームページ http://www.hp.com/jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像