TBM、再生材料を50%以上含む資源循環を促進する、新素材「CirculeX」を発表
石灰石を主原料とする新素材LIMEXの普及とともに、循環型社会の実現を目指す
*重量ベース
■ 新たな素材ブランド立ち上げの背景
プラスチックは、汎用性が高く、私たちの生活に必要不可欠な素材です。しかし近年、「海洋プラスチックごみによる海洋汚染」や「CO2排出量の増加による気温上昇」などが世界各国で問題視されており、各国政府はプラスチックを含む廃棄物問題の解決に向け、様々な施策を打ち出しています。
- 国際的には、有害廃棄物の定義や輸出入を規定する国際条約「バーゼル条約」の規制対象に汚れたプラスチックごみが加わり、自国内でのリサイクル等による資源循環の必要性が高まっています。
- 欧州では、欧州委員会が「サーキュラー・エコノミー・パッケージ」や「EU プラスチック戦略」を発表しており、2025年までに少なくとも1,000 万トンの再生プラスチックを利用するという目標を設定し、再生プラスチック市場拡大に向けた需要と供給のマッチングに力を入れています。
- 日本では、2019 年5 月、循環型社会形成推進基本法に基づき、「プラスチック資源循環戦略」が発表されました。重点戦略として、①3R+Renewable(再生材、バイオマスプラスチック)②廃プラスチック海洋流出の防止(回収を含む)③途上国への対策支援 ④リサイクルインフラ整備などの基盤確立、の4 つが示されています。適用可能性を勘案した上で、政府、地方自治体をはじめ国民各界各層の理解と連携協働の促進により、2030年までに、プラスチックの再生利用(再生素材の利用)を倍増するよう目指しています。また、2035年までに使用済プラスチックを100%有効利用することをマイルストーンとしています。
■ TBMが目指す資源循環のかたち
石灰石という豊富な資源を主原料とするLIMEXは、水や石油などの偏在性の高い資源への依存度を抑える素材であり、CirculeXは、様々な再生材料とのマッチングが可能な資源の循環を促進する素材です。TBMは、CirculeXの展開と合わせて、捨てられてしまうプラスチックやLIMEXの回収を強化することにより、効率的な資源循環モデルの実現を目指してまいります。
■「LIMEX(ライメックス)」について
[ LIMEXとは ]
LIMEXは炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料。
・ 2013 年 経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」に採択。
・ 2014 年 国内特許を取得。現在、日中米欧を含む30か国以上で登録済・ 2015 年 宮城県白石市に年産 6,000 トンの LIMEX を製造する国内第一プラントを建設。
・ 2016 年 米国シリコンバレーの「Plug and Play」で初の 『世の中に最も社会的影響を与える企業ソーシャル
インパクトアワード』を受賞。
・ 2017 年 「第7回日米イノベーションアワード」において『イノベーション・ショーケース』を受賞。
・ 2018 年 COP24(第24回国連気候変動枠組条約締約国会議)に日本政府代表団として参加。
・ 2019 年 軽井沢で開催された「G20イノベーション展」に出展。G20大阪サミット2019の会場での運営品としてLIMEX製品が採用。
・ 2020 年 100%再生可能エネルギーの電力を LIMEX の生産拠点に導入。
[ プラスチックの代替として ]
・ 従来のプラスチックの原料は石油由来樹脂100%であるが、LIMEXは主原料が石灰石であり、石油由来樹脂の使用量を大きく削減可能。
・ LIMEXは、石灰石を主原料とし、石油由来樹脂と組み合わせてつくられているが、石油由来樹脂をバイオ由来の素材に置き換えたBio LIMEX製品を発表(袋の代替製品)。
・ 単価の安い石灰石を主原料とすることで価格競争力を有する。
・ LIMEX の印刷物等のリサイクル材から、LIMEX製のプラスチック成形品(LIMEXペレットを加工)を製造することが可能。(LIMEXのアップサイクル)
[ 資源としての石灰石の埋蔵量 ]
・ 日本でも100%自給自足できる資源。世界各地の埋蔵量も豊富。
■ 株式会社TBM
代表取締役CEO :山﨑 敦義
本社 :東京都中央区銀座 2-7-17-6F
設立 :2011 年
資本金 :108 億 6,480 万円(資本準備金含む)/ 2020 年 1月時点
事業内容 :LIMEX及びLIMEX製品の開発・製造・販売
URL :https://tb-m.com/
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