Arm、Facebook ConnectivityおよびMagmaとともにデジタルデバイド解消に向け協働

アーム株式会社

※本資料は、英Armが2021年2月8日に公開したブログ記事(*1)の抄訳です。
*1) https://www.arm.com/company/news/2021/02/addressing-the-digital-divide-with-facebook-connectivity-magma

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)はこのたび、Linux FoundationプロジェクトのMagmaを基盤とした、Facebook Connectivityとのデジタルデバイド(情報格差)の解消に向けた協働について発表しました。

1兆個ものデバイスがつながる世界では、常に膨大なデータが生成されることになります。Armでは常に先を見据え、こうしたデータの収集、保存、移動、処理をセキュアに行う上で、どのようなインフラストラクチャが必要なのかをエコシステムとともに検証しています。そして、これと同じく重要なのが、これらのデバイスに世界中の人々がアクセスできることです。

今日の世界人口の約半数はインターネットへのアクセス手段を有しておらず、世界的なパンデミックによるストレスの中、こうしたデジタルデバイドの存在はますます浮き彫りになっています(*2)。アクセスできる人々に目を向けると、その91%はモバイルデバイスによるもの(*3)です。モバイルデバイスの普及に伴い、アクセスの低コスト化は世界規模で進んでいるものの、低所得地域でのアクセスコストに関しては、世界平均と比べて未だに大きな隔たりが存在します(*2)。コネクティビティとアクセスを向上させ、こうした隔たりを縮めるとともに、世界中のあらゆる人々がテクノロジーのメリットを享受できるようにすることは、業界全体の責務といえます。
*2) 出典:The Inclusive Internet Index 2020
https://theinclusiveinternet.eiu.com/assets/external/downloads/3i-executive-summary.pdf
*3) https://www.statista.com/statistics/617136/digital-population-worldwide/#:~:text=Almost%204.66%20billion%20people%20were,percent%20of%20total%20internet%20users.

こうした取り組みでArmの果たす役割とは、クラウドからエッジ、エンドポイントデバイスまでの幅広いユーザー基盤にアクセス可能なソリューションを、可能な限り簡易に開発できる環境を整えることです。セキュアでクラウドネイティブな体験をエッジ側で実現するための「Project Cassini(*4)」イニシアチブをはじめ、Armではオープンスタンダードとプラットフォームの多様性に取り組んでいます。
*4) https://www.arm.com/solutions/infrastructure/edge-computing/project-cassini

しかし、これはArm単独でなし得ることではなく、そのビジョンは幅広いエコシステムと共有しています。そしてこのたび、この取り組みをより強固なものにするため、現在はLinux Foundationプロジェクト(*5)となっているMagma(*6)におけるFacebook Connectivityとの協働について発表します。
*5) https://www.linuxfoundation.org/en/press-release/linux-foundation-launches-industry-collaboration-with-magma-to-accelerate-deployment-of-wireless-networks/
*6) https://www.magmacore.org/

Magmaは、通信インフラストラクチャのエッジにまたがるロケーション全体を通じて、コアネットワーク機能の導入・管理をシンプル化するために設計されたオープンソースのソフトウェア・プラットフォームです。当初Facebookが開発し、2019年にオープンソース化されたMagmaは、固定ワイヤレスアクセス、プライベートLTE、5Gなどのユースケースの実現に取り組んでいます。

Armは、Facebook Connectivity との協働を通じて、Armベースのソリューションのパフォーマンス、電力効率、普及度といったメリットをMagmaと融合させます。両者が協力することで、サービスプロバイダー各社はオープンで柔軟性・拡張性に優れたキャリアグレードのネットワークを活用でき、新興市場や人口密集エリアに対しても、より優れたコネクティビティを提供できます。

こうしたミッションを実現する上で、開発者が能力を発揮できる環境を作ることは重要な要素です。Armエコシステムの規模と多様性がMagmaに加わることで、ODMなどのソリューション・プロバイダー、システム・インテグレーター、NFVベンダー、ネットワークスタック/アプリケーション開発者は、それぞれの対象とするワークロードに最適化されたプラットフォームを選択できます。

Magmaのモジュール型・サービス指向アーキテクチャは、ゼロから設計された組み込みセキュリティ機能、コア密度の向上、汎用コンピューティングとアクセラレーションコンピューティングの最適なバランスを選択する機能など、Armベースソリューションの本来のメリットを活用できます。アプリケーション開発者にとってよりシームレスな体験を実現しつつ、プラットフォームの多様性を発展できるよう、ArmエコシステムはProject Cassiniなどのイニシアチブを通じて、設計コミュニティ全体でベストプラクティスを推進しています。これにより、Magma開発者は今後、多様性を基礎とする妥協のないアーキテクチャを通じ、さまざまな地域のコネクティビティ・ニーズに応えるソリューションの開発が可能となります。

テクノロジーの力によって、世界のつながりをより密接にするため、ArmはFacebook Connectivityをはじめとするパートナーと目標を共有しています。Magmaコミュニティの詳細については、次のリンク先(英文)をご参照ください。
https://connectivity.fb.com/magma/

Armについて
Armのテクノロジーは、コンピューティングとデータによる革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れたプロセッサ設計とソフトウェアプラットフォームは、1,800億個のチップを通じて高度なコンピューティングを実現してきました。Armのテクノロジーは各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、あらゆる製品をセキュアにサポートしており、世界人口の70%以上に使用されています。Armは現在1,000社以上のパートナーとともに、チップからクラウドまで、AI駆動のコネクテッド社会の中核となるコンピューティングのあらゆる分野において、設計、セキュリティ、管理を支えるテクノロジーの最先端を担っています。

全ての情報は現状のまま提供されており、内容について表明および保証を行うものではありません。本資料は、内容を改変せず、出典を明記した上で自由に共有いただけます。ArmはArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。© 1995-2021 Arm Group.

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上場
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設立
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