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WWFジャパン
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WWFジャパンによる意識調査で明らかに!エキゾチックペットの問題に対して、95%が規制強化が必要と回答一方で、若い世代は飼育意向が強い現状も

WWFジャパン

●3月3日は国連が定める世界野生生物の日。日本で様々な外国産・野生由来の動物がエキゾチックペットとして人気を集めている現状を受け、エキゾチックペット利用とその問題に対する日本の一般市民の意識を調査。
●3人に1人が触れてみたい、6人に1人が飼ってみたいと回答。特に若い世代で人気。
●エキゾチックペットに関する問題の中で、60%が感染症リスクを最重視。18%が絶滅危惧種の問題を最重視。エキゾチックペットの問題に対して、95%が規制強化が必要と回答(必要・やや必要だと思うと回答)。
●問題解決には、適切な規制の早期導入、普及啓発による社会規範の醸成、潜在消費者の行動変容、事業者側の改善が欠かせないことが明らかに。

 

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区 会長:末吉竹二郎、以下WWFジャパン)は、日本におけるエキゾチックペット(※1)人気を受け、エキゾチックペットの利用とその問題に対する一般市民の意識を明らかにするアンケ―ト調査の結果を公開しました。

日本は世界有数のエキゾチックペット市場であり、カワウソ、ハリネズミ、フクロウのほか、数多くの希少なカメやトカゲ、カメレオン、カエルなどの動物がSNSやマスメディアを通じて人気を集め、一般家庭やカフェ施設での飼育を目的に売買されています。実際、日本のフクロウカフェに代表されるエキゾチックアニマルカフェ(触れ合い施設)の数は、東・東南アジア地域で最多であるとされます。しかし、こうしたエキゾチックペット人気の裏に、感染症、動物福祉、絶滅危惧種、密輸、外来種といった問題が潜んでいることはまだ十分に知られていません。

今回WWFジャパンとして初めてエキゾチックペットの利用に関する日本の意識調査を実施しました。調査は、2021年2月1日から3日にかけて、15歳から79歳までの1000人を対象にオンラインアンケート形式で行ないました。 

報告書 『エキゾチックペットに関する日本の意識調査-2021』
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20210304wildlife01.pdf

その結果、3人に1人(33%)がエキゾチックペットに触れてみたい、6人に1人(17%)が飼ってみたいと回答(そう思う・ややそう思うと回答)。特に若い世代で人気が高く、接触・飼育意向を持つ人の割合は10代では2倍近くに上ったほか、10代男女、20代男性、30代女性で触れてみたい割合が50%を超えました。さらに、感染症、動物福祉、絶滅危惧種、密輸、外来種の5つの問題(※2)について、68%がよく知らない・全く知らないと回答。

その一方で、これらの問題について情報提供した結果、95%が問題だと思う・やや問題だと思うと回答し、最も重要な問題として60%が感染症、次いで18%が絶滅危惧種を挙げました。また、95%が規制強化(※3)が必要だと思う・やや必要だと思うと回答しましたが、このうち必要だと思うと回答した割合は、年齢が下がるほど低下する傾向が認められました。また、情報提供後も、25%が触れてみたい、14%が飼ってみたいと回答し、特に後者の減少幅は情報提供前と比べてわずかでした。

今回の調査で、日本ではエキゾチックペットに関わる問題の認知度が低いものの、ひとたび知識を得れば問題意識を持つことが分かりました。その一方で、特に若い世代に多い潜在消費者は、知識を得ても飼育意向を変えない傾向が見られました。日本のエキゾチックペット利用に関わる問題を解決するためには、適切な規制を早期に導入する政策努力に加えて、一般への広い普及啓発による社会規範の醸成、さらに潜在消費者にターゲットを絞った行動変容と事業者側の改善が欠かせないことが明らかになりました。WWFジャパンでは、これらの実現に向けて幅広いステークホルダーと協力し、取り組みを進めて行きます。

■註
※1 エキゾチックペットについて
本調査ではエキゾチックペットを「一般的なペットとして飼われている動物以外で、特に外国産の動物や野生由来の動物」と定義した。

※2 感染症、動物福祉、絶滅危惧種、密輸、外来種の問題に関する補足
1.感染症:エキゾチックペットには、動物から人に感染する病気(動物由来感染症)のリスクがある。新型コロナウイルスも動物由来感染症のひとつ。
2.動物福祉:エキゾチックペットの中には、一般家庭やカフェなどの施設での飼育に適さない動物もいて、精神的・肉体的に大きなストレスを受けている。
3.絶滅危惧種:エキゾチックペットの中には、絶滅のおそれのある動物が多く含まれ、ペット取引によって、野生での存続が脅かされている種もある。
4.密輸:日本に向けたエキゾチックペットの密輸が毎年発覚している。日本に持ち込まれた密輸動物がペット市場で流通していることが分かっている。
5.外来種:エキゾチックペットが逃げ出したり、遺棄されたりすることで、生態系を脅かす事例が多く確認されている。

※3規制の現状に関する補足
1.感染症:サルやコウモリなど、感染症リスクが高く法律で輸入が禁止されている動物が、国内では一般向けにペットとして販売されている。国内で繁殖された動物のほかに、密輸動物が紛れている可能性が疑われるが、こうした動物の国内での流通や飼育は法律でほとんど規制されていない。また、現在の規制は、将来の未知の感染症リスクに対する予防的視点から、エキゾチックペット輸入や飼育を包括的に制限する規制にはなっていない。
2.動物福祉:日本の法律では、エキゾチックペットなど野生由来の動物の福祉に配慮した飼育基準を定めていない。このため、これらの動物が福祉を十分に満たされない形で、一般家庭やカフェなどでペットやふれあいの対象として飼育されている。
3.絶滅危惧種:日本の法律では、外国産の絶滅のおそれのある動物の国内取引を十分に規制していない。多くの種が、流通経路が不透明なまま取引されているため、生息地における密猟や個体数の減少に拍車をかけている懸念がある。
4.密輸:日本の法律では、国内に流通している動物のほとんどについて、出所の証明を一切求められることなく販売ができる。このため、密輸品が紛れ込んでも、購入者は見分けるすべがない。
5.外来種:日本では、生態系への悪影響が明らかになったものを中心に一部の動物の輸入や飼育を禁止している。しかし、予防的視点から、エキゾチックペットの輸入や飼育を包括的に制限する規制にはなっていない。

■調査概要
調査方法: WEB アンケート方式で実施
調査の対象:全国の15 歳~79 歳を対象に実施
有効回答数:1,000 名
調査実施日:2021年2 月1 日(月)~2021 年2 月3 日(水)

■関連情報
エキゾチックペット密輸の動向と法執行分析の報告書を発表
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4334.html
カワウソ、トカゲ、フクロウ… ペット飼育の責任を考える
https://www.wwf.or.jp/activities/opinion/3858.html
資料案内『感染症パンデミックを防ぐために、緊急に見直すべき野生生物取引の規制と管理』
https://www.wwf.or.jp/activities/lib/4336.htm

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設立
1971年09月
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