【開催レポート】親子で夏休みの自由研究! パラアスリートと学ぶテーマは“バリアフリー”、舞台はパラスポーツ専用体育館
午前の部・午後の部合計で41組104名の親子が参加したイベントは、パラサポが全国で3,800回以上開催、40万人以上が参加している教育・研修プログラム「あすチャレ!」の講師を務めるパラアスリート9名が案内役となり、パラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」のバリアフリーやパラスポーツの工夫などを説明しました。
2023年度「あすチャレ!」協賛社の株式会社ブリヂストン、株式会社JTB、中外製薬株式会社、日本電気株式会社(NEC)、株式会社アシックス、日本航空株式会社(JAL)からはボランティア16名が参加し、誘導や体験サポートなどを行いました。
左)競技用車いすに乗って、パラアスリートの意見を取り入れた「日本財団パラアリーナ」の工夫を学ぶ
右)東京パラリンピック後も、パラスポーツを通じ共生社会の実現を目指すという企業や社員は多い
「移動のバリアフリー」、「施設のバリアフリー」そして「パラスポーツの工夫・体験」
約2時間の学びと体験プログラムでは、パラアスリートたちが、「盲導犬は信号の色が分かるかな」などのクイズ形式でバリアフリーの気づきを深め、競技用の車いすに乗りながら、歩く時とは違う目線で見やすいサインの位置や、手の届きやすい高さを体感し、考える機会を提供しました。
【視覚に障がいのある人の移動】
有安諒平(ありやす・りょうへい、パラローイング/クロスカントリースキー)
中澤隆(なかざわ・りゅう、パラトライアスロン)
【車いすユーザーの車の移動】
⾺島誠(まじま・まこと、パラ・パワーリフティング/パラアイスホッケー)
渡邊剛(わたなべ・つよし、パラ卓球)
官野⼀彦(かんの・かずひこ、⾞いすラグビー/パラサイクリング)
【施設のバリアフリー】
⼭本恵理(やまもと・えり、パラ・パワーリフティング)
【パラスポーツの工夫・体験】
神保康広(じんぼ・やすひろ、⾞いすバスケットボール)
⾼⽥朋枝(たかだ・ともえ、ゴールボール)
永尾嘉章(ながお・よしふみ、パラ陸上)
左)【視覚に障がいのある人の移動】白杖を持っている人を見かけたらどんなふうに声をかけて欲しいかも説明
右)【視覚に障がいのある人の移動】「盲導犬は全国に千頭しかいない」という事実には驚きの声があがった
左)【車いすユーザーの車の移動】車いすユーザーの自家用車に乗り、アクセルやブレーキがどうなっているか見て知る
右)【施設のバリアフリー】バリアフリーや色々な工夫が分かるように車いすユーザーの視点で施設内を探検
左)「練習をして上手くなる、というスポーツのプロセスは障がいのあるなし関係ない」と車いすバスケットボールの魅力を伝える
右)「音があれば楽しめるのがゴールボール。視覚以外の感覚を使って、工夫があればできる。自分たちの遊びにも、取り入れて欲しい」
左)パラ陸上(レーサー)は、10秒間こいで、スピードチャレンジ。応援はチカラになる!とハリセンでエールを送り合う参加者
右)ふだんは学校や企業で講師として全国をまわるパラアスリートたち
「盲導犬のポーチの中身は何ですか」 、「レーサーは一日に何回こぎますか」
プログラムの最後、パラアスリートに聞いてみたいことを何でも質問できる質疑応答の時間では、「盲導犬のポーチの中身は何ですか」、「車いすでも使える車にするには、いくらかかりますか」、 「レーサーは一日に何回こぎますか」 、「パラリンピックでメダルを獲ったことがある人はいますか」、「今日お留守番している子どもが車いすユーザーです。パラスポーツを始めたいと思いますが何がいいですか」など、率直な質問をパラアスリートに投げかけ、30分では足りないくらい積極的なコミュニケーションが繰り広げられました。
参加者、ボランティアの声
「子どもの学校にパラアスリートが来て車いすバスケットボールを体験したこともあり、私も実物を見てみたいと思って応募した」という保護者は、「実際にゴールボールのボールを初めて手に取って、穴が開いていることや音の鳴る鈴が入っているなどの工夫により、耳を頼りにスポーツが成立していて、改めてアスリートの方々はすごいなと思いました。すごく印象的でした」とコメント。一緒に参加した姉妹は「すごく楽しかったです。車いすバスケが最初はできなかったけれど、最後にできるようになったのが嬉しかったです」「点字ブロックがないところで、目の不自由な方が迷っていたりしたら、道を教えてあげられたらいいなと思います」と感想を述べていました。
ボランティアは、「子どもが大きくなったので、夏休みは社会貢献!」「普段は入れない日本財団パラアリーナに来てみたかった」「今年の新入社員で、ボランティアは人生初です。これからももっとボランティアに参加していきたいと思った」 「実際にパラスポーツを間近で見れることが楽しい」と話し、大半が休暇を取って参加していました。
パラサポの教育・研修プログラム「あすチャレ!」について
「あすチャレ!」は日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が提供するD&I社会実現に向けた教育・研修プログラムです。
「あすチャレ!」が提供する5つのプログラムは、小・中・高・特別支援学校等の授業で導入されている教育プログラム、そして企業・団体・自治体・大学向けの研修プログラムとして、多様なニーズや目的にあわせ活用されています。パラアスリートを中心とした80名以上の講師が在籍、全国どこでも一律料金(一部プログラムを除く)で実施ができます。2020年からはオンライン版プログラムもスタートし、対面・オンラインと参加形式も選択でき、 2016年度のプログラム開始から2022年度末までに約3,800回、40万人以上が参加しています。
≪あすチャレ!協賛社≫
2023年度は以下の協賛社とともに、全国で実施しています。
【GOLD PARTNER】株式会社ブリヂストン、株式会社JTB
【OFFICIAL PARTNER】中外製薬株式会社、日本電気株式会社、株式会社アシックス、日本航空株式会社
左)小・中・高・特別支援学校向け パラスポーツ体験型授業「あすチャレ!スクール」
右)企業・団体・自治体・大学向け ダイバーシティ研修「あすチャレ!Academy」
☆「あすチャレ!」公式サイト|https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/outline/
日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)について
2015年5月に活動を開始した日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)は、「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、パラスポーツを通じて、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)社会の実現を目指しています。設立以来、パラリンピック競技団体の運営支援とパラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」の運営、そして約80名のパラアスリートを中心とした講師たちと一緒に知る、学ぶ、体験する、小・中・高・特別支援学校向け教育プログラムと、企業・団体・自治体・大学向けの研修プログラム「あすチャレ!」を展開しています。
2022年1月1日付けにて団体名を日本財団パラリンピックサポートセンターから 「日本財団パラスポーツサポートセンター」 に改称いたしました。
☆パラサポ公式サイト|https://www.parasapo.or.jp/
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