小学校と水族館がつながった!南知多ビーチランドの「オンライン水族館塾」で海の生き物と身近なSDGsを学ぶ
愛知県豊橋市の小学校では初めて開催された、南知多ビーチランドの出前授業「オンライン水族館塾」。愛知県の海に生息している生き物やその生態について学び、さらに今問題になっているマイクロプラスチックの抽出実験も体験。教室にいながら外の世界へと、子どもたちの知的好奇心をぐっと刺激する貴重な学びの機会となりました。
6月22日(水曜日)に豊橋市の幸小学校、津田小学校、大清水小学校、玉川小学校の4校が南知多ビーチランドと同時につながり、出前授業「オンライン水族館塾」が行われました。オンラインでの出前授業はこれまでも行われているそうですが、水族館によるオンライン出前授業は初めてです。
画面に映るのは、南知多ビーチランドの飼育員さん。専門的な知識を持つ飼育員さんから、実際の生き物や水族館の裏側を見せてもらいながら、世界で取り組むSDGs(持続可能な開発目標)の17の項目の中のひとつ、「14 海の豊かさを守ろう」について学びました。
子どもたちの注目を集めたのは、豊橋の海岸に打ち上げられたクジラの動画です。実際に打ち上げられた海岸の地図やいろんな種類のクジラが載っている表など、様々な資料を飼育員さんの解説と共に縦横無尽に見ることができ、点と点がつながるような学びを体験できるのは、オンライン授業ならではの良さですよね。
子どもたちからは、「あんなに大きいクジラが打ち上げられているのは初めて見た!」という声が上がりました。
また、ペンギンが食べる魚は一年で約150万匹という多さであることを知り、海の生き物が食べるエサについて学ぶと同時に「命を無駄にしないように、残さず食べるのもSDGsのひとつです」と、子どもたちの毎日ですぐに実践できるSDGsも教えてもらいました。
飼育員さんが見せてくれたアカウミガメが、手足をバタバタさせている様子を見て「可愛い!」と歓声が。このアカウミガメが、以前は豊橋市の海岸で多くの産卵が確認できましたが、近年は少なくなってしまっています。
飼育員さんの「何で減ってしまったのかを考えています」という言葉を聞きながら、実際のウミガメが歩いた跡と、砂浜に残ったタイヤの跡を比較する写真も見せてもらいました。
人間が原因で、ウミガメが産卵時に迷ってしまったり、悪い影響を与えてしまうこともある、という話を静かに聞く子どもたち。
そして画面越しの説明だけでなく、実際に先生が目の前でマイクロプラスチックを抽出する実験も行われました。
水の入った水槽に海岸の砂をざっと流し入れ、その中で赤や緑のマイクロプラスチックが浮く様子を観察。5ミリ以下の小さなマイクロプラスチックは、海の生き物が間違えて食べてしまい、体の中では消化されないため、体調が悪くなったり、死んでしまうこともあるとのこと。さらに、マイクロプラスチックを食べた魚を、人が食べてしまうケースもあることを学びました。
また、実際にウミガメの背中にカメラを付け、海の中を泳ぐ動画を見て、ごみが漂っている海中の様子も目の当たりにし、驚いた様子を見せる子も。遠い世界の出来事に感じやすい「環境問題」を、クラスのみんなで共有できるのも、オンライン授業ならではの大きなメリットです。
最後には飼育員さんに直接、質疑応答ができる時間も。「水の中にいる昆虫は何ですか?」「水族館の仕事で楽しいことと、難しいことは何ですか?」などの質問が飛び交っていました。
飼育員さんの「生き物に代わって、海の生き物や、海の生態について紹介していくこと。これが私のSDGsです」という言葉を聞いて、自分ができるSDGsは何だろう、と考えるきっかけにつながったようです。
授業を終えた子どもたちからは、「ペンギンが一年で150万匹もの魚を食べることに驚いた」「カメの赤ちゃんが成長する大きさにびっくりした」という意見が。みんな声を揃えて「南知多ビーチランドに行ってみたい!」と目をきらきらさせながら教えてくれました。
海の生き物について楽しく学ぶと同時に、子どもたちが自分にもできる身近なSDGsを知る、貴重なきっかけにもなった「オンライン水族館塾」。豊橋市では、6月29日(水曜日)にも別の小学校で開催されます。
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