【調査レポート】RPAの全社導入率は、従業員数200名以上500名未満の企業が56%と最も高い。大企業では部門をまたいだ導入に障壁。
RPA導入企業のIT担当者860名を対象にしたアンケートの結果を公開
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https://info.biztex.co.jp/rpa-report
調査の背景
RPAとは、ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)の略で、データの入力や転記、ファイルの複製といった単純作業や定型業務の自動化が可能なソフトウェアロボットのことです。働き方改革の救世主として期待され、日本企業のRPA導入率は2019年8月時点で47.5%となっています(※)。
今回の調査では「RPAの全社展開」にフォーカスし、実際にRPAを導入した企業のうち、全社展開が進んでいる企業の導入効果や、RPAを全社に展開するためにはどのような課題があるのかを明らかにすべく、調査を実施しました。
(※)ガートナージャパン株式会社 RPAの推進状況に関する調査結果
https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20200221
調査結果(サマリ)
・RPAの導入効果は実感しているが、全社展開は半数未満
RPAを導入している企業では生産性の向上など、さまざまな効果を実感できていることがわかりました。それでも、全体の半数近くの企業が一部の部門にRPAを導入する段階でとどまり、全社展開には至っていません。
一方で、企業規模別に見ると、全社展開が最も進んでいるのは従業員数200名以上500名未満の企業(56.0%)であることもわかりました。中規模の企業では、RPAの導入に関わる人数・部門数が比較的少ないため、全社への展開が進めやすいと考えられます。
・90%以上の企業で全社展開の意思はあるものの、コストや人材不足が壁に
半数近くの企業が一部の部門にRPAを導入する段階でとどまる一方で、「RPAを全社で導入する必要はないと考えている」と回答した方はわずか5.7%で、実に90%以上の企業で全社展開の意思があることがわかりました。
全社展開が進まない主な理由は「コストがかかる(53.3%)」、「RPAのスキルを持った人材が一部の部門にしかいない(47.4%)」などが挙げられました。
・RPAの全社展開に必要なのは「ユーザー教育」や「RPA操作のサポート」
RPAを全社に導入する意思のある方に、どのようなサービスがあれば全社にRPAを導入できるかを尋ねたところ、「オンラインまたはオフラインでのレクチャー(44.0%)」、「RPA初心者でも短時間で操作を習得できる学習プログラム(41.0%)」など、ユーザー教育に関するサービスが強く求められていることがわかりました。
また、開発・運用・操作といったRPAに関する業務の外注(34.4%)も多く挙げられました。
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調査結果(一部抜粋)
①RPAを全社展開している企業は半数未満。最も全社展開が進んでいたのは、中規模の企業。
はじめに、回答者の勤務先企業におけるRPAの導入状況を尋ねました。
回答全体では、RPAを「一部の部門で導入している」が49.0%、「全社に導入している」が46.3%、「以前は導入していたが、取りやめた」が4.8%でした。RPAを一部の部門で導入している企業が多く、全社に導入している企業は半数に満たないことがわかりました。
企業規模別に見ると、「全社で導入している」の割合が最も高かったのは、従業員数が200名以上500名未満の企業で、56.0%でした。それ以外の規模の企業では、「全社で導入している」の割合は50%未満にとどまっています。
この結果から、RPAの全社導入が最も進んでいるのは、200名以上500名未満の中規模の企業であることがわかりました。中規模の企業では、RPAの導入に関わる人数・部門数が比較的少ないため、全社への展開が進めやすいと考えられます。
一方で、規模の大きい企業では「全社で導入している」の割合が低くなっています。
大規模な企業では、 RPA導入に関わる人数・部門数が多くなります。そのため、部門をまたいだ導入に障壁が生じ、全社への展開に時間がかかっていると推察されます。
②90%以上がRPAの全社展開を希望するも、コストやRPAのスキルを持った人材の不足から断念。
半数近くの企業が、一部の部門にRPAを導入する段階でとどまり、全社展開に至っていません。
RPAを「一部の部門で導入している」と回答した422名に、全社で導入していない理由を尋ねました。
主な理由は「コストがかかる(53.3%)」、「RPAのスキルを持った人材が一部の部門にしかいない(47.4%)」であることがわかりました。
全社導入ができない主な理由のうち、「運用コスト」については各社事情が異なるため、自社に合ったものをよく検討する必要がありますが、その次に挙げられた「RPA人材の不足」については、調査の結果から解決の糸口が見えてきました。
③RPAの全社展開には「ユーザー教育」が必須。RPA初心者でも短時間で操作を習得できる学習プログラムに高いニーズ。
RPAを「一部の部門で導入している」かつ、全社に導入する意思のある方398名に、どのようなサービスがあれば全社にRPAを導入できるかを尋ねたところ、多かったのは「オンラインまたはオフラインでのレクチャー(44.0%)」、「RPA初心者でも短時間で操作を習得できる学習プログラム(41.0%)」、「ロボットの開発・運用代行(外注支援サービス)(34.4%)」という回答でした。
オンラインやオフラインでの操作レクチャーは各RPA提供企業で標準的に実施されているものの、運用担当者が個人で学習するためのプログラムや、運用でつまずいた際のサービスも必要とされていることがわかりました。
また、開発・運用・操作といったRPAに関する業務の外注も多く挙げられました。
④短期間でRPAの操作を習得できるかどうかが運用の継続に影響
担当者がRPAの操作を覚えるまでの平均時間を尋ねたところ、全体では、「2~3日」という回答が最も多く、29.0%でした。
導入状況別に見ると、RPAの運用を継続している企業に比べ、取りやめた企業ではより多くの時間がかかっています。特に、「4~7日」や「8日~30日」と回答した割合が高くなっていました。短期間でRPAの操作を習得できるかどうかが、運用の継続に大きな影響を与えていると考えられます。
調査概要
調査の目的:
RPAの導入状況と導入目的、課題の把握
調査対象:
RPAを導入済み、あるいは以前に導入していたことがある企業で、ITサービスの導入・選定に関わる業務を担当している方
調査時期:
2024年1月〜2月
・スクリーニング調査:2024年1月30日(火)〜2月1日(木)
・本調査:2024年2月2日(金)〜2月7日(水)
調査方法:
インターネットリサーチ
調査実施機関:
BizteX株式会社
有効回答数:
・スクリーニング調査 10,250
・本調査 862
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◆デスクトップRPA「BizteX robop」について
「BizteX robop」は、使いやすさにこだわったRPAツールです。プログラミングの必要がなく、シンプルな操作で現場担当者が直接操作することが可能です。また、iPaaS「BizteX Connect」と組み合わせることで、UIが変わりやすいクラウドサービス(SaaS)とも安定的な自動化が可能です。
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◆ BizteX株式会社について
BizteX株式会社は、「オートメーションテクノロジーで新しいワークスタイルを実現する」をミッションに掲げ、業務自動化ソリューションを提供し、様々なメディアでも取り上げられている国内有数のスタートアップ企業です。事業内容はオートメーションテクノロジーである「BizteX cobit」「BizteX Connect」「BizteX robop」など業務自動化ソリューションの企画・開発・販売を行っています。
▶BizteXサービスサイト( https://service.biztex.co.jp/ )
<会社概要>
社名:BizteX株式会社
所在地:東京都港区虎ノ門 4丁目 3-1 城山トラストタワー 21F WeWork 内
代表者:代表取締役 嶋田 光敏
設立:2015年7月
事業内容:業務自動化ソリューションの企画・開発・販売
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