【オーディオブック白書2020】オーディオブック利用者の9割は知識取得に活用
耳のスキマ時間を活かしたオーディオブックによる「学びはじめ」が増加傾向
株式会社オトバンク( 本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也、以下「オトバンク」)は、当社が運営する日本最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」のユーザーを対象に実施した「オーディオブックの利用傾向」に関する調査結果を発表します。
・調査内容:「オーディオブックの利用傾向」、実施時期:2020年10月6日~2020年10月11日
・調査対象:「audiobook.jp」利用者773名、調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
■調査結果のポイント
・ 「コロナ禍でオーディオブックの利用に変化あり」は3割で、最多回答は「聴く量が増えた」 背景には在宅勤務の増加が関係?
・ 利用者の9割が「知識習得」に活用 「耳のスキマ時間」を最大活用した学習に注目
・ オーディオブック利用で読書習慣に増加の傾向 毎日読む人が半数
・”ながら読書”が心理的ハードルを下げている?書籍で普段読まないジャンルにオーディオブックでチャレンジする人が約半数
<調査リリース詳細>
■「コロナ禍でオーディオブックの利用に変化あり」は3割 最多回答は「聴く量が増えた」
コロナ禍でオーディオブックの利用に変化があったかという質問に対しては、約3割が「かなりあった」「あった」と回答。そのうちの約7割が「聴く量(時間や作品数)が増えた」と回答しました。
・聴く量が増えた
「在宅勤務で毎日ウォーキングの時間が増えたので、その間聴いている」
「テレワークで通勤時間がなくなり、自宅で聴く機会が増えた」
「不安を和らげるために、就寝前に聞くことが増えた」
・聴く量が減った
「移動中に聴くことが多かったので、自粛中はその機会が減った」
・ジャンルが変わった
「以前は時間がある時に好きな本を聞いていたが、今は好みでない本にもチャレンジしたい気持ちになっている」
オーディオブックの利用シーンに関する質問では、これまでの調査と同様に「移動中」(85%)の利用が最多となりました。ほか、個別のコメントでは、在宅勤務の影響によりオーディオブックの利用機会が増えたという声が目立ちました。
■利用者の9割が「知識習得」にオーディオブックを活用
オーディオブックを活用している利用動機としては、「知識習得のため」が最多で89%に達しました。また、次点で「娯楽として」が46%、「視覚での読書が困難なため」が23%となりました。ビジネスパーソンが忙しい中でも耳のスキマ時間を活用して、知識習得をするためにオーディオブックを活用しているという利用用途が最も多いことがうかがえます。また、オーディオブックのメリットとしては「スキマ時間を活用できる」が86%と最多になり、耳のスキマ時間を活用することの利便性を最も教授していることがわかりました。
■オーディオブック利用で読書習慣に変化も?利用後は「毎日」読書している人が約半数に上昇
「オーディオブックを利用してから本と触れる機会が増えたか」という質問に関しては、「かなり増えた」「少し増えた」と回答した人が40%に達しました。また、オーディオブック利用前と利用後における読書の頻度については、利用前は「毎日」と回答した人が29%だったのに対し、利用後は47%と約半数に上昇しました。
■普段は読まないジャンルにオーディオブックでチャレンジした人が約半数
「書籍では読まないカテゴリーやジャンルの作品をオーディオブックで聴いたことがあるか」という質問に対しては、約半数(49%)の方が「よくある」「たまにある」と回答しました。「日本史の本は普段読まないが、オーディオブックではよく聴いている」「推理小説や流行り物。手軽なので新ジャンルの開拓に。」など耳で聴いて楽しめるという手軽さにより、オーディオブックでは普段とは異なる新たなジャンルに挑戦しているという利用傾向がうかがえます。
<具体的な声>
小説にチャレンジ
「ビジネス書を中心に読書していましたが、小説を多く聴くようになりました。」
「ミステリーは読まなかったが、耳からか聴くと内容が分かりやすく面白い」
「小説を読むのが苦手なのですが、オーディオブックは声の抑揚で内容を掴みやすい。『モモ』の佐久間レイさんの語りは素晴らしかった。『三国志』の浅科さんも素敵。」
「推理小説や流行り物。手軽なので新ジャンルの開拓に。」
名作にチャレンジ
「論語などは興味があっても本を買ってまでも読むに至らないが、聞き流すように気軽に頭に入ってくる」
「分厚い名著とか、繰り返したいモノ中心」
「純文学」
「普段は名作と呼ばれる小説を読まないが、オーディオブックなら気軽に聴けるので聴いた」
「『星の王子さま』をオーディオブックで初めて聴いた」
多ジャンルの教養書にチャレンジ
「分厚い本、内容が難しそうで手を出しにくい本はオーディオブックを流すだけで流れていくので手を出しやすい」
「日本史の本は普段読まないが、オーディオブックではよく聴いている」
「普段読まないジャンル(社会・歴史などに関するもの、自己啓発系)を聴く」
■考察
今回の結果から鑑みると、オーディオブックは「学び」目的で活用している方が多数ということがわかりました。一方で、オーディオブックの気軽に楽しめるという利点を活かしてこれまであまり触れなかったジャンルの小説や教養書なども聴取しているという声も多数あり、自身の興味や知的好奇心で得られる学びの幅を広げる機会としてもオーディオブックが活用されていることがわかりました。コロナ禍においても主な利用シーンはこれまでと大きく変わらず、「移動時間」が最も多かった一方で、在宅勤務の影響で利用機会が増えたという声も多く見られ、耳のスキマ時間を有効活用するトレンドが徐々に広まってきたことがわかりました。
読書については、オーディオブックを使う以前から読書をしていた方が多いようですが、利用以降より一層習慣化されている傾向が見られました。紙の本や電子書籍とオーディオブックを組み合わせたハイブリッド型の本の楽しみ方がこれからより一層広がっていくのかもしれません。
【audibook.jp動向 2020】
・会員数160万人を突破
audiobook.jpは、会員数が160万人を突破しました。今後も多くの方に「耳で楽しむ」文化を広げていけるよう、さらなるサービスの認知拡大を目指します。
・2020年上半期オーディオブックランキング(単品販売)
「audiobook.jp」の単品販売での売り上げ数をもとに、2020年上半期のオーディオブックランキングを発表します。名著や、学びにまつわる書籍が目立つ結果となりました。
集計期間(2020年1月1日~2020年6月30日)
■オーディオブックとは
オーディオブックとは、ナレーターや声優が本を朗読した「聴く本」です。耳だけで読書を楽しめるため、文字を読むのが難しい方のほか、ランニング中、電車や車での移動時間、家事の最中など、生活のあらゆるシーンで「ながら読書」を楽しめます。
■audiobook.jp(オーディオブックドットジェイピー)
株式会社オトバンクが運営する、日本最大級のオーディオブック配信サービスです。2007年より配信を開始した「FeBe」からリニューアルし、2018年3月よりサービスを開始。オーディオブックのカテゴリー普及に向けてプラットフォームの拡大を目指します。 https://audiobook.jp/
■株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)
音声コンテンツを中心とした事業を展開し、「聞き入る文化の創造」「目が不自由な人へのバリアフリー」「出版文化の振興」の達成を目指している、日本最大の配信数を誇るオーディオブックカンパニーです。500社以上の出版社様と提携し、主な事業として、日本最大のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」でのオーディオブック販売をはじめ、オンラインブックガイド「新刊JP」( http://sinkan.jp/ )を中心とした書籍のプロモーション事業も行っています。http://www.otobank.co.jp/
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