夏の旅行シーズン、人手不足のホテル・旅館で「旅人」が助っ人に|掲載事業者数 前年比2倍|全国に広がる「おてつたび」
宿泊業の潜在的な労働力の発掘にも貢献しています。
“お手伝い”と“旅”を組み合わせた『おてつたび』が、今年の夏も全国各地で実施されます。
背景
帝国データバンクの調査によると、旅館・ホテル業界では正規・非正規を問わず人手不足が6割を超えており、夏の観光需要の増加に伴い、スタッフの確保が困難な状況が続いています。
このような状況を受けて、夏の人材確保を目的とする宿泊事業者の「おてつたび」の利用が増加しており、7月の求人掲載数は前年同月比で約2倍に増加しました。
「おてつたび」とは
「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。人手不足に悩む地域事業者と、働きながら旅を楽しみたい旅行者をマッチングしています。
旅行者は、現地までの交通費は自己負担となりますが、旅先で働くことで報酬を得られるため、旅行の経済的負担が軽減できます。また、地域の人々との交流や新たな地域の魅力の発見、観光業に携わる経験を積むことができます。
宿泊業者は、地域外からの働き手に対して報酬と宿泊場所(寮など)を提供することで、業務を手伝ってもらうことができます。「旅」を切り口に全国各地からの働き手を集めることができ、交通費の支給も不要です。さらに、働き手が休日や空き時間に地域を観光することで、地域経済の活性化にも期待できます。
8月おてつたび実施予定の宿泊施設 ※一部抜粋
【北海道】
⚪︎北海道紋別市「紋別プリンスホテル」
⚪︎北海道登別市「株式会社第一滝本館」
【東北】
⚪︎秋田県湯沢市「旅館多郎兵衛」
⚪︎宮城県仙台市「鷹泉閣岩松旅館」
⚪︎新潟県津南町「かたくりの宿」
【関東】
⚪︎山梨県山中湖村「Wan's Resort 山中湖」
⚪︎東京都大島町「Hotel Kailani」
【東海】
⚪︎静岡県伊東市「Wan's Resort 城ヶ崎海岸」
⚪︎静岡県伊東市「伊豆高原わんわんパラダイス ホテル&コテージ」
⚪︎静岡県東伊豆町「熱川プリンスホテル」
⚪︎岐阜県高山市「龍リゾート&スパ」
⚪︎岐阜県高山市「宝生閣」
【北陸】
⚪︎富山県黒部市「宇奈月延対寺荘」
⚪︎富山県朝日町「小川温泉元湯 ホテルおがわ」
⚪︎石川県加賀市「ゆのくに天祥」
【近畿】
⚪︎和歌山県白浜町「ゲストリビングMu南紀白浜」
【中国】
⚪︎広島県三原市「ホテル白竜湖リゾート」
【四国】
⚪︎香川県土庄町「小豆島国際ホテル」
⚪︎愛媛県今治市「旅館さわき」
【九州】
⚪︎長崎県壱岐市「ビューホテル壱岐」
※上記の施設の他にも全国各地で実施しております。
※取材をご希望の方は、下記のフォームよりお問い合わせください。直接、施設へのお問い合わせはご遠慮ください。
宿泊業の潜在的な労働力の発掘にも貢献しています。
参加者へのアンケート結果では、67%の参加者がこれまで宿泊業と関わりがなかったことから、「おてつたび」が新たな労働力の掘り起こしに貢献していることがわかります。
さらに、70%以上の参加者が宿泊業への興味・関心が高まったと回答しており、宿泊業への関心を喚起し、将来的な人材確保にも期待できます。おてつたびをキッカケに宿泊業に就職した方もいらっしゃいます。
利用事例
【宿泊事業者】
和歌山県・碧き島の宿 熊野別邸 中の島
これまでに73名以上の方に来ていただきました。人手不足の課題は劇的に解消されました。募集を出したらすぐに応募が来て、「こんなに来るんや」とびっくりするくらいです。最近はリピートしてお手伝いにきてくださる方もいます。
北海道紋別市・紋別プリンスホテル
2022年からこれまでに90名以上の方に来ていただきました。リピーターも多く、なかには3回以上参加している方もいます。人手不足の時は部屋の予約数を抑えなければならなかったのですが、全国から働き手が集まり繁忙期にもたくさんのお客様をお迎えできるようになりました。それだけでなく来た方の多くは紋別や当ホテルのファンになってくれるんです。
長崎県壱岐市・ステラコート太安閣
これまで56名以上の方に来ていただきました。島内には大学や専門学校がないため、学生のアルバイトがなかなか見つかりません。現場で働くのはリタイアした60代以上の女性がメインです。繁忙期だけでも人を補って仲居さんたちの負担を減らしたい!と思い、おてつたびの利用を決めました。従業員にとって良い刺激にもなっています。
【参加者】
大学4年の夏、就職を前に一人旅に挑戦|勇気を出して自分の殻を破る旅
お仕事は、客室の清掃や、リノベーションのお手伝いで、バックヤードの壁紙を剥がしてペンキを塗るような、大工さんみたいな作業もしました。仕事をして、人から「ありがとう」と言ってもらえるのも純粋に嬉しかったです。それから、お手伝いを通して出会うことで、現地の方と深く関われると思いました。
おてつたび先に嫁ぎ”旅館の若女将”に。直感を信じ、選びとった新しい道
初めて旅館業に携わったのですが、いらっしゃるお客様が素敵な方ばかりですごく楽しかったです。たまたま誕生日を迎える常連さんが泊まりにいらしていて、私がお部屋にケーキを持っていたのですがとても喜んでいただけました。「一緒に写真を撮っていいですか」と言われてみんなで写真を撮って、こんな風に人と繋がれる旅館のお仕事って素敵だなと感じました。
旅で見つけた”スキル”を磨く二拠点生活。フリーランス料理人の挑戦
日本各地の食材や郷土料理を学びたいと思い、おてつたびに参加しました。調理場のお手伝いで魚の下処理をしたり、布団の上げ下げや洗濯をしたりと旅館全般の仕事をしました。そんな女将さんから、おてつたび中に「よかったらこっちに来てみない?」と声をかけていただきました。それに温かく面倒をみてくださる旅館さわきに居心地のよさを感じて東京と愛媛の二拠点生活を始めてみることに決めました。
株式会社おてつたびについて
「日本各地にある本当にいい人、いいもの、いい地域がしっかり評価される世界を創る」というビジョンを掲げ、2018年7月に創業。2019年1月にサービスをスタートしました。お手伝いという新しい目的を作ることによって、著名な観光名所がない地域にも人が訪れ、お手伝いを通して地域と人を繋ぎ、地域の農家や施設の人手不足の解消と地域のファン(関係人口)創出を目指しています。
2024年7月現在、登録者ユーザー数は5.8万人を超え、大学生や社会人、転職活動中の方、シニアまで幅広い年齢層の方にご参加頂いています。受け入れ事業者数は全国47都道府県 1,500事業者に拡大。業種はホテル・旅館など宿泊業と一次産業とが中心ですが、それ以外にもゲストハウスやキャンプ場、酒造会社や水産物の加工業や飲食店など多種多様です。
人手不足でお困りの方へ
おてつたびでは、短期的・季節的な人手不足で困っている事業者、地域、自治体、JA等を募集しています。
取材について
「おてつたび」は、新しい旅のスタイルと繁忙期の人材確保の手段として、より多くの方に知っていただきたいと考えています。そこで、メディア取材を積極的に受け付けています。ご興味のある方は、ぜひ下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。企画段階でのご相談もお待ちしております。
会社名 :株式会社おてつたび
代表者 :代表取締役CEO 永岡里菜
所在地 :(東京オフィス)〒151-0053 東京都渋谷区代々木3丁目31-12
(静岡オフィス)〒430-0907 静岡県浜松市中区高林1丁目8-43
設立 :2018年7月
資本金:70,286,500 円
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