【調査報告】ビジネスパーソンの「マネーリテラシー(お金の知識)」について 60.6%がお金の知識に自信なし 83.6%がお金の知識をもっと身につけたい 背景には給料が上がらない・不景気・物価上昇など
お金を学ぶ機会・情報収集の習慣がない現状も浮き彫りに
東京証券取引所の区分再編、年金制度改正法の成立、物価上昇など、国内だけでも日々数多くのお金にまつわるニュースが飛び交っています。そんな現代におけるビジネスパーソンのマネーリテラシー(お金の知識)について調査しました。
まず、今回の調査対象者全員に、自分のお金の知識に自信があるか聞いたところ、「まったくない」と答えた人が13.7%、「あまりない」と答えた人が46.9%となり、60.6%もの人が自信がないことがわかりました。先進国と比較して最低クラスといわれる日本人のマネーリテラシーの現状が浮かび上がりました。
■【お金の情報収集】 情報収集していない人は53.8%と半数を超える結果 苦手意識から敬遠傾向も
さらに対象者全員に、お金について日々情報収集しているか聞いたところ、53.8%の人が「情報収集していない」と回答しました。お金の知識不足を自覚しつつも、半数以上の人が情報収集の習慣を持たないことがわかりました。
「情報収集をしていない」と回答した人に情報収集をしていない理由を聞いたところ、そもそも「興味がない」、「不要だ」と、必要に迫られていないと回答する人が多数見受けられました。そのほか、「難しそう」、「どんな情報を、どのように収集するべきなのかがわからない」、「時間が取れない」、「情報が多くて判断ができない」ということがネックになっているという意見も多く挙がりました。「お金の知識=難しい」というイメージから苦手意識を抱き、敬遠する傾向も見えました。
また、「運用できるほどの収入がないため、お金の知識を身につけても仕方ない」などと、情報収集の目的や活用機会がないことを理由に挙げる人もいました。
▼情報収集をしていない理由 「意欲があまりないうえに、時間がないから」(20代・女性・製造) 「情報収集の仕方がよくわからないから」(40代・男性・建築) 「情報が多く、何から手をつければ良いかわからないため」(30代・女性・コールセンター) 「知りたいがどの情報紙あるいは新聞、ニュースを信じていいかがわからないから」(30代・男性・管理系) 「運用に回せる余裕がないから」(40代・男性・クリエイター) |
一方で、情報収集していると回答した人に、具体的にどこから情報収集をしているか聞いたところ、新聞やテレビ、書籍などのほか、気軽に情報検索できるインターネットという意見が8割程度を占めました。中でも、YoutubeやSNSを挙げる人も多く、一次情報ではなく他者がまとめた二次情報から知識を得ている人も多いことがわかりました。また、インターネットや新聞など、2種類以上の情報源を挙げている人も多く、複合的に情報収集しているようです。
▼お金に関する情報源 「新聞、ニュースサイト、SNS、投資家向けレポート」(30代・男性・企画) 「WEBサイト・書籍・TV・メールマガジン」(40代・男性・管理) 「大学院の授業、書籍、動画サイト、インターネット、金融セミナー」(40代・女性・事務) |
ここ最近の気になるお金のニュースとしては、「日米の金利差拡大による円安・ドル高」、「日本の値上げラッシュ」、「ロシア関連の経済的影響」を挙げる人が大多数でした。とくに、ウクライナ侵攻によるロシアへの経済制裁の影響などに関心を寄せる人が多いことがわかりました。
▼気になるお金のニュース 「ウクライナ情勢に伴う価格の上昇と、円安によるさらなる上昇」(40代・男性・システムエンジニア) 「原油高騰による原価問題」(40代・男性・接客販売) 「給料上がらないのに、各種値上げ」(30代・男性・営業) |
■【お金について学ぶ機会】75.6%が過去に学ぶ機会がなかったと回答
対象者全員に、これまで体系的にお金の知識を学ぶ機会はあったか聞いたところ、大多数を占める75.6%が「なかった」と回答しました。自身のお金の知識に自信が持てない人や、情報収集の習慣がない人が多いのは、過去にお金の知識について学ぶ機会がなかったことも要因となっているかもしれません。
学ぶ機会が「あった」と回答した人に、お金についてどこで学んだか聞いたところ、「大学」や「専門学校」などの高等教育機関のほか、「職場(金融機関など)」や「資格取得のための講座・セミナー」「オンラインサロン」などの回答が目立ちました。受動的に学ぶというよりは、必要に迫られて自ら学ぶ機会を作っていた人がほとんどでした。
■【お金についての学習意欲】83.6%が「お金の知識をもっと身につけたい」と意欲的
給料だけでは貯蓄や資産を増やせない、老後への不安が理由
対象者全員に、お金の知識をもっと身につけたいか聞いたところ、「もっと身につけたい」という回答が83.6%と大半を占めました。
「もっと身につけたい」と回答した人に、その理由を聞いたところ、「給料だけでは生活していけないほど生活が苦しいから」など、現在のお金への不安から解放されたいため、きちんとしたお金の知識を身につけたいという意見が多く挙がりました。また、「老後が心配だから」など、老後への不安から資産形成や投資の知識を身につけたいと考える人も多くいました。不景気や給料が上がらない現状から、収入のみでは貯蓄や資産形成が難しい現実に直面し、漠然とした不安を抱いている人が多いようです。ほかには、「お金を持つことによって選択肢が増えるから」、「お金の知識がないと損することもあるため」など、知識不足による機会損失をしないためにも、今のうちから勉強しておきたいという人もいました。
▼お金の知識をもっと身につけたい理由 「人生の半分が過ぎ、家族の今後を考え資産運用や独立する際に必要な知識が欲しいと思ったから」(40代・男性・企画) 「給料が上がらないから運用で増やすしかないと思うから」(40代・女性・事務) 「どんどん原材料が高騰し、対策を打たないとお金が貯まらないため」(20代・男性・営業) 「投資などでゆとりある資産形成をしてお金に振り回されない人生を送りたいから」(40代・女性・事務) |
■【お金の価値観】 84.0%が「お金さえあれば、もっと良い人生になる」と期待感を抱く
対象者全員に、お金さえあれば、もっと良い人生になるのにと思うことはあるか聞いたところ、84.0%もの人が「ある」と回答しました。お金は人生を豊かにするものだという期待感を抱く人が多いことが分かった反面、多くの人が現状の資産や生活などに満足していないことが浮き彫りになりました。
■【お金の価値観】82.8%が「お金はポジティブなイメージ」と回答 豊かな人生には必要不可欠
さらに、対象者全員にお金に対してどんなイメージを持っているか聞いたところ、82.8%もの人が「良い・ポジティブなイメージ」と回答しました。
「良い・ポジティブなイメージ」と回答した人に、理由を聞いたところ、「前向きな人生に必要だから」、「生活が豊かになるから」など、お金は豊かな人生に必要不可欠であるとする意見が多く集まりました。また、「お金=精神的余裕」など、お金は生活だけでなく、精神にも余裕をもたらすことを挙げる人もいました。ほかには、「お金で解決できることは多いから」、「お金は時間も買えるから」など、お金の万能さを評価する意見も挙がりました。さらに、「知識を持って適切に運用できれば増えていくと思うから」、「失っても取り戻せるから」など、自分次第で増やせることをポジティブに捉える人もいました。
▼お金=良い・ポジティブなイメージを抱く理由 「お金が人の安心と幸せを運ぶから」(30代・男性・コールセンター) 「経済的に豊かになれば余裕がうまれるから」(40代・男性・システムエンジニア) 「お金が沢山あったら選択肢が増えるから」(30代・男性・管理) 「お金があるともっと自由になれると思うから」(20代・女性・営業) 「勉強すれば増えるし、増えれば人を助けることもできるから」(30代・男性・営業) 「物の評価が分かりやすく形に還元されるので」(40代・男性・管理) |
一方で、「悪い・ネガティブなイメージ」と回答した人に理由を聞いたところ、「お金は人の心を良くも悪くもする怖いもの」、「お金はリスクを伴うもの」など、お金が人の心を動かすことや、人生を左右することへの恐怖を挙げる人が多くいました。お金を判断材料にしたり、悪用したりする人がいることから、良いイメージを抱けない人もいるようです。ただ、悪いイメージを抱いている人の中にも「あくまでお金は必要だ」とする人が多く、良いイメージ・悪いイメージに関わらず、ほとんどの人がお金は必要不可欠なものであるという価値観を持っていることがわかりました。
▼お金=悪い・ネガティブなイメージを抱く理由 「お金が人生を左右するから」(20代・女性・営業) 「どんなに仕事をしても給料が増えず貯まらないから」(30代・営業・男性) 「働いた見返りにそぐわないから」(30代・男性・機械系エンジニア) 「必要不可欠ではあるが、人が本来評価されるべきことがお金のある、なしで変わってしまうから」(30代・男性・建築) |
人生を豊かにしてくれるものだからこそもっと知りたい・増やしたいと思うものの、自分で学ぶとなると少しハードルの高さを感じてしまうお金の知識。もっと身近に学べる機会が増えていけば、日本人のマネーリテラシーも向上し、お金に関する不安が緩和され、精神的な安定を得られる人が増えていくのではないでしょうか。
■調査概要 調査内容 :ビジネスパーソンの「マネーリテラシー(お金の知識)」 調査対象者:当社を利用している全国のビジネスパーソン (20代~40代・男女) 有効回答 :262人 調査期間 :2022年4月7日~4月14日 ※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。 |
■ワークポートの取り組み
私たちはミスマッチのない転職を実現し、すべての人や企業がいきいきと働ける社会を創ることが最大のミッションであると考えています。また、良質で満足度の高いサービスを提供したいという思いを込め、キャリアコンサルタントを“転職コンシェルジュ”と呼んでいます。転職希望者のキャリアや人生設計に適う求人のご紹介のほか、ご要望に合わせて年収交渉や退職のアドバイスなどをいたします。転職コンシェルジュとしての質の向上のため、人間性と専門性を高める取り組みなども行っています。 ※「転職コンシェルジュ®」はワークポートの登録商標です。https://www.workport.co.jp/trademark/
■ワークポート会社概要
商号 :株式会社ワークポート
代表者 :代表取締役社長 CEO 田村高広
本社所在地 :〒141-0032 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー9F・6F
設立 :2003年3月
事業内容 :人材紹介サービス(有料職業紹介事業 許可番号:13-ユ-040590)
従業員数 :従業員数744名(2022年4月1日現在)
拠点 :東京、札幌、仙台、高崎、埼玉、横浜、千葉、名古屋、大阪、京都、神戸、岡山(中四国)、
広島、高松、福岡(天神・小倉)、熊本、宮崎、韓国、タイ ※国内:20拠点、海外:2拠点
◆ワークポートはプロボクサー井上尚弥選手のオフィシャルスポンサーです。
https://www.workport.co.jp/naoya-inoue/
◆C&Kの「Alma」を起用した新CM『進め、一度だけの人生だ。』絶賛公開中!
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