LF Climate Finance Foundation、金融セクターにおける気候リスクと機会に取り組むオープンソース イニシアチブをホスト

リスク管理を可能にし、気候変動対策のための資金調達の促進を目的としたオープンデータ/分析イニシアチブ

オープンソースを通じた大規模イノベーションの実現に取り組む非営利団体である Linux Foundation は 9月1日 (現地時間)、投資家、銀行、保険会社、企業、政府、NGO、教育機関が、AIを活用したオープンソース分析とオープンデータにより気候リスクと機会に対処できるようにすることを目的とした新イニシアチブLF Climate Finance Foundation (LFCF) を設立する計画を発表しました。
2020年9月1日 サンフランシスコ発 ― オープンソースを通じた大規模イノベーションの実現に取り組む非営利団体であるLinux Foundation (LF) は、投資家、銀行、保険会社、企業、政府、NGO、教育機関が、AIを活用したオープンソース分析とオープンデータにより気候リスクと機会に対処できるようにすることを目的とした新イニシアチブLF Climate Finance Foundation (LFCF) を設立する計画を発表しました。Allianz、Amazon、Microsoft、S&P Globalは、すでに設立メンバーになることを表明しています。Climate Finance Foundationの企画チームには、世界自然保護基金 (WWF)、Ceres、サステナブル会計基準審議会 (SASB) からの代表者も参加しています。

2015年のパリ協定の合意は、世界の投資コミュニティに前例のない機会と課題の両方をもたらしました。壊滅的なレベルの地球温暖化を回避し、レジリエンスを確保するには、毎年少なくとも1.2兆ドル ( https://www.ipcc.ch/sr15/ ) の気候変動対策への追加の資金調達が必要となります。このような著しい投資の増加を達成するには、気候関連のリスクと機会を十分に説明するための優良なデータと分析ツールが必要です。この取り組みを支援するためにLFCFはOS-Climate ( https://www.os-climate.org/ ) プラットフォームを構築し、資産家、アセット マネージャー、銀行が、気候リスクを管理し、低炭素社会で成功することが見込まれる気候変動対応企業、インフラ、投資プロジェクト、技術を特定できるようにすることを目指します。

LF Climate Finance Foundationは、OS-Climateプラットフォームをホストします。同プラットフォームは、すべての地域、セクター、資産クラスの気候関連リスクを管理し気候変動対策に融資するための予測分析ツールと投資プロダクトを促進する「複数の物理的・経済的シナリオ」「グローバルでオープンなデータコモンズ」「経済および金融モデル」から構成されることが期待されます。

OS-Climateプラットフォームをサポートし、LF Climate Finance Foundationを設立するするためのコミュニティ構築を主導するTruman Semans氏は、次のように述べています。
「主要な年金基金、銀行、政府、市民社会から、企業の気候データやパリ協定の目標達成に必要なデータへの公共のアクセスと財務上の意思決定に情報を提供する優良なツールを求める明確な要請があります。」

OS-Climateプラットフォームに組み込まれる技術の開発はすでに始まっています。例えば、Science-Based Targets Initiative (SBTi) は、OS-ClimateとOrtec Financeが開発するオープンソースのファイナンス ツールのベータ版をリリースしました。LFCFコミュニティは、このファイナンス ツールをOS-Climateプラットフォームに統合し、ツールをさらに発展させるためにコミュニティ ベースの開発を行うことを期待しています。SBTiは、WWF、世界資源研究所 (WRI)、国連グローバル コンパクト (UNGC)、CDPによる共同イニシアチブです。

Linux Foundation のエグゼクティブ ディレクターであるJim Zemlinは、次のように述べています。
「気候関連投資のコストと複雑さは、何百人ものユーザーと貢献者全体による高度に組織化されたコラボレーションとリソースの共有を必要とします。LF Climate Finance Foundationは、世界の主要な金融機関、多国間組織、教育機関、政府、NGOの多くが参加する中立的なガバナンス、共有の開発コスト、テクニカル リーダーシップを可能にします。」

OS-Climateのシニア テクニカル アドバイザーで、オープンソースのライセンス/標準化の国際機関OSIの元プレジデントであるMichael Tiemann氏は、次のように述べています。
「LF Climate Finance Foundationのステークホルダー間のコラボレーションは、どの企業も単体では達成できないスピードとイノベーションでこれらのデータと分析のニーズに応えるでしょう。」

地球環境ファシリティの元CEOで、元国連事務次官であるMonique Barbut氏は、次のように述べています。
「1992年リオで開催された地球サミット以来、世界は民間セクターのイノベーションと資本を政府/国際機関の情報や影響力と結びつけるよう努めてきました。LF Climate Finance Foundationは、OS-Climateプラットフォームをこの目標を達成するための重要なツールとし、気候変動への対処だけではなく生物多様性の保護のための投資を促進することができます。」

投資家や銀行は、ポートフォリオおよび個別の融資・投資の分析にプラットフォームを使用することができます。政府はプラットフォームにより、自然災害に強いインフラへの投資、効果的な政策の策定を行い、規制当局が市場関連の気候リスクを管理できることが期待されます。研究者は、LF Climate Finance Foundationとオープンデータを利用して、気候変動がもたらす機会を促進するための深い洞察を得ることができます。投資家やNGOは、プラットフォームを使用して、企業がパリ協定の目標に協調することを奨励することができます。

Pacific Pension & Investment InstituteのプレジデントであるLionel Johnson氏は、次のように述べています。
「世界中の主要な資産家やアセットマネージャーは、気候変動を環境問題としてだけではなく、慎重な投資の中心となる経済およびリスク管理の問題としても理解しています。LF Climate FinanceのOS-Climateプラットフォームは、受託者責任を果たすために不可欠なデータと分析を提供するのに役立ちます。」

この取り組みについての詳細は membership@lfclimatefinance.org までメールでお問い合わせください。

支援の声 (原文)

Allianz
“Allianz is committed to steering our investment portfolios to net-zero carbon emissions by 2050. High quality and reliable information about all the companies in which we are invested is the raw material for all decisions. Open source analytics and open climate data is a very promising way to support the financial industry in working with the investee companies to transition to carbon neutrality,” says Claus Stickler, Managing Director and Co-lead Allianz Investment Management SE.

Amazon
“To fight climate change, Amazon last year co-founded and signed The Climate Pledge – a commitment to be net zero carbon 10 years ahead of the Paris Agreement. We believe that more climate risk data and information will support signatories of this pledge and others in achieving the goal of becoming carbon neutral, and, at the same time, climate resilient,” said Kara Hurst, Vice President, Worldwide Sustainability, Amazon. “We are proud to be a technical lead working with the LF Climate Finance Foundation to leverage the AWS Cloud and the many Petabytes of climate-relevant data we are making available through the Amazon Sustainability Data Initiative to push this project forward.”

Ceres
“Climate risk is mispriced all across financial markets, and that’s blocking transition to a low carbon economy,” said Mindy Lubber, CEO of Ceres. “As Ceres found in our recent report, regulators, bank and investors urgently need open access to corporate climate-related data and better tools for scenario analysis.”

Microsoft
“Addressing climate issues in a meaningful way requires people and organizations to have access to data to better understand the impact of their actions. Opening up and sharing our contribution of significant and relevant sustainability data through the LF Climate Finance Foundation will help advance the financial modeling and understanding of climate change impact – an important step in affecting positive change. We’re excited to collaborate with the other founding members and hope additional organizations will join,” said Jennifer Yokoyama, Microsoft Chief IP Counsel.

SASB
“LF Climate Finance Foundation’s OS-Climate platform enables analysis of how companies would perform on standardized, financially material metrics under various climate conditions and scenarios,” said Matthew Welch, President & COO of the Sustainability Accounting Standards Board (SASB) Foundation. “We see investor demand for this kind of standardized comparison of companies manifest in the recommendations of the Financial Stability Board’s Task Force on Climate-Related Financial Disclosures and in the more than 3,000 corporate signatories to the UN Principles for Responsible Investing.”

S&P Global
Martina Cheung, President of S&P Global Market Intelligence, said: “Businesses and investors are acknowledging the global climatic changes and its impact on the future performance of companies. There is an increasing demand from pension funds, asset managers and governments for climate related data to incorporate into their decision-making. Now more than ever, there’s a need for greater company disclosure of climate and environmental data as well as continued advancement in data and analytical tools to better assess climate risks and opportunities.”

Linux Foundationについて

2000年に設立されたLinux Foundationは、1,000を超えるメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションにおいて世界をリードしています。Linux、Kubernetes、Node.jsをはじめとするLinux Foundationのプロジェクトは、世界のインフラに必要不可欠な存在です。Linux Foundationは、ベスト プラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、およびソリューション プロバイダーのニーズに対応することにより、サステナブルなオープン コラボレーション モデルを生み出します。詳細については、www.linuxfoundation.org をご覧ください。

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The Linux Foundation はさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundation の商標一覧はこちらのページ ( https://www.linuxfoundation.jp/trademark-usage/ ) でご確認いただけます。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
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