2022年度台湾文化センターパンフレットは台湾のマジョリカタイル古民家のイラスト
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは蓋亜文化出版社と協力し、台湾のイラストレーターのミス・チャーリー(查理小姐)氏に依頼し、台湾伝統のマジョリカタイルとノスタルジックな建物を描いた2022年度パンフレットを制作した。同パンフレットは日本各地の70カ所以上の書店および台湾関連施設で無料配布されている。
最近、日本では台湾胡椒餅や台湾カステラなど、レトロ台湾ブームが起きていることから、台湾文化センターでは台湾伝統のマジョリカタイルを今年のパンフレットのメインテーマとし、マジョリカタイルとノスタルジックな建物、台湾の伝統人形劇「布袋戲」(ポテヒ)、金門島の「風獅爺」(魔よけの獅子)、タピオカ入りフルーツティーなどのイラストを散りばめることにより、台湾文化のエッセンスが凝縮されたパンフレットを制作し、日本の人々に台湾文化を知ってもらうと同時に台湾のイラスト芸術創作のソフトパワーをPRする。また、このパンフレットはブックカバーとして使えるよう設計されており、デザインの美しさと実用性を兼ね備えている。
イラストを担当したミス・チャーリー(查理小姐)氏は、今回のパンフレットについて次のように語った。台湾の古民家にインスパイアされ、マジョリカタイルをモチーフにしたイラストを描いたときの気持ちは、ただただ「開心」(うれしい)の二文字だった。今回の創作にあたっては、まずマジョリカタイルの文化を研究するところから始めた。台湾のマジョリカタイルは、古いものは日本から輸入されたもので、ヨーロッパの影響と日本的な図案が描かれていた。後に台湾オリジナルの図案が描かれるようになり、台湾の絵師も伝統的な民間の物語を題材にマジョリカタイルを作成するようになった。このように日常生活の中のマジョリカタイルがこんなにも多くの文化の交流があり、台湾のマジョリカタイル建築には台湾の文化が凝縮されていることを知った。
今回のイラストは「マジョリカタイル文化」、「旅」、「友情」から発想を得て、2人の女性を登場させた。一人は台湾人の女性、もう一人は日本人の女性で、2人は仲良し。新型コロナウイルスの影響で長らく会うことができず、久しぶりに日本から台湾を訪れ、2人が一緒に台湾のマジョリカタイルの建物が並ぶ古い街並み巡りをしているというイメージで、マジョリカタイルの装飾が特徴的な金門黄天露古宅、新北三重先嗇宮、高雄許家古宅などをモデルに描いた。
今回のパンフレットは台湾文化センターのイベントの紹介のほかにも、国立台湾文学館、国立台湾歴史博物館、台北流行音楽センター、高雄流行音楽センターなどの台湾の主要文化施設も紹介しており、台湾旅行で立ち寄るときにも役立つ。
台湾文化センターではこの2年間、イベント広告のメインビジュアルに台湾の若手アーティストを積極的に起用してきた。これまでに左萱、高妍、許彤、陳又凌、周依らとコラボし、どの創作も日本各界から大きな反響があった。引き続き台湾のアーティストらと協力しながら日本各界に台湾の多様な作品を紹介していくと同時に、今後さらに台湾の若手アーティストが活躍できる国際舞台を提供し、台湾のソフトパワーを国際社会に発信していくことを期待している。
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