ペッツファースト 子犬の遺伝子病発生ゼロを目指し、ブリーダーとの新たな取引方針を策定
親犬の遺伝子病検査と取引前の確認により、遺伝子病の発生を防ぐ仕組みを構築
「Pets always come first」を理念に掲げる ペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役:坂本晴彦)は、子犬の遺伝子病ゼロの実現に向け、2026年11月より、契約ブリーダーとの子犬の取引において新たな方針を導入いたします。
本方針は、遺伝子病を「生まれた後に見つける」のではなく「発生そのものを防ぐ」ことを目的に、親犬の遺伝子病検査徹底と、取引前に遺伝子病発生リスクのある交配でないかを確認するものです。この取り組みにより、子犬の遺伝子病発生リスクを限りなくゼロに近づけてまいります。

■ペットの遺伝子病の現状と防止策
遺伝子病とは、親から受け継ぐ遺伝情報の変異によって引き起こされる病気のことです。犬や猫では、これまでに1,000を超える遺伝子病が確認されています。
そのすべてを完全に防ぐことは容易ではありませんが、親犬が適切な遺伝子病検査を行い、その結果に基づいた正確な交配を行うことで、発症リスクを大幅に低減できることが分かっています。また、これは遺伝子病の防止策として世界的にスタンダードとされる、最も有効な方法です。
■当社の遺伝子病に対する考え方
現在ペット業界では、子犬自身の遺伝子病検査を行い、発症リスクがないと確認されたペットを販売する方法が広く行われています。
一方で当社は、遺伝子病を「生まれた後に見つける」のではなく、「そもそも生まれないようにする」という考え方のもと、ブリーダーと直接取引を行い、遺伝子病対策に取り組んできました。その一環として、現在は子犬の遺伝子病検査結果をブリーダーへフィードバックし、今後のブリーディング改善を促しています。
しかし、遺伝子病の発生リスクをより確実になくすために、この度契約ブリーダーとの新たな取引方針を定めることといたしました。
■今後のブリーダー様との取引方針について
当社は2026年11月より、父犬または母犬いずれかの遺伝子病検査結果の提示を必須といたします。あわせて、対象となる子犬・子猫自身の検査も実施し、遺伝子病の発症リスクがない交配、および個体であることを確証した上で取引を行います。
万が一、子犬・子猫に発症リスクが確認された場合には、ペットの健康を最優先とし、当該ブリーダー様とのその後の取引をすべて中止させていただきます。その上で、ブリーダー様による原因究明およびブリーディング環境の改善を求め、将来生まれる子犬・子猫たちが二度と遺伝子病を発症することのない体制の徹底を当社がサポートします。
本方針は、ペットショップである当社がブリーディングの現場にも責任を持って関与し、厳格なチェック機能として働くことで、遺伝子病リスクのある交配を未然に防ぐための仕組みです。
今後は本方針にご賛同いただき、共に「遺伝子病ゼロ」を目指していただけるブリーダー様とのみ、継続的かつ強固なパートナーシップを築いてまいります。また、この仕組みがペット業界全体へ広がることで、将来的に不幸な遺伝子病が一つでも多く撲滅されることを強く期待しています。
■PRA:CORD1撲滅プロジェクトの成果

当社では、ダックスフンドに多く見られる遺伝子病「PRA:CORD1」の撲滅を目指し、親犬の遺伝子病検査結果をご提示いただいた上で、発症リスクのない交配を徹底いただく取り組みを先行して進めています。*1
まだ導入段階ではありますが、子犬のPRA:CORD1におけるアフェクテッド率(発症リスクのある割合)は、取り組み開始以前の3.1%から、2026年1月末時点で2.3%まで低下しました。これは、親犬の遺伝子検査と取引前の確認が、発症リスク低減に有効であることを示す成果といえます。
このPRA:CORD1での実績をもとに新たな取引方針を運用し、他の遺伝子病の発生リスク低減も目指してまいります。
*1:PRA:CPRD1撲滅に向けた取り組みの詳細は、下記ニュースレターをご確認ください。
ペッツファーストダックスフンドのPRA(進行性網膜萎縮症)撲滅へ
■本取り組みのビジョン
業界内で子犬の販売トップシェアを占めるアークランズグループおよび当社ペッツファーストが率先してこの取り組みを行うことで、遺伝子病の子犬が生まれにくいブリーディング環境を広げていきます。
また、来年以降は段階的に対象を猫へも拡大し、犬猫ともに遺伝子病リスクの低減を目指してまいります。
そして、親犬・猫の遺伝子検査に基づいた正確な交配が、日本のブリーディングのスタンダードとなり、遺伝子病を発症するペットが生まれない未来を目指します。
これは業界の常識から見ても大きな挑戦ですが、「Pets always come first」という理念のもと、契約ブリーダーと共に着実に取り組みを進めてまいります。
■鹿児島大学 共同獣医学部 大和修教授 コメント

遺伝子病対策は、個々のブリーダーの努力だけでなく、業界全体の構造として取り組むべき重要なテーマです。ペッツファーストが主導する今回の新たな取引方針は、将来のペットの健康を見据えた先進的な取り組みであり、業界にとっても大きな一歩だと考えます。
一朝一夕で成果が出るものではありませんが、このような取り組みが広がることで、長期的には遺伝子病の発生リスクが着実に低減していくと期待されます。ペッツファーストには、引き続き業界を牽引する存在として尽力していただきたいと思います。
【プロフィール】
名前:大和修 教授
経歴:鹿児島大学 共同獣医学部 教授
1998年にGM1ガングリオシドーシスの最初の柴犬症例を発見して以来、長年の研究を経て全国規模の同疾患の予防に貢献。犬猫における多くの遺伝子疾患に関する研究を実施する。
researchmap ID: 1000200110
ORCID: 0000-0002-4430-5645
■「遺伝子病ゼロプロジェクト」リーダー 鯉沼恭子コメント
ここ10年余りで、獣医療の現場では遺伝子病への関心が飛躍的に高まっています。検査技術の進歩により、人気の犬猫種に特有の遺伝子病が明らかになり、そのリスク管理の重要性が増しています。
人気犬猫種では、望ましい性質を残す交配の歴史的背景から、悪い性質を持つ遺伝子も品種内に残りやすいという課題があります。こうした背景を踏まえ、当社では「生まれる前の段階で遺伝子病の発生リスクを減らす」ことを重視し、父犬のPF Labによる遺伝子検査結果提示を必須とする新たな方針を導入することとしました。
この方針は、健全なブリーディングを支援し、適切な管理を行うブリーダーの皆様と長期的に協力関係を築くためのものです。契約ブリーダーの皆様と共に、遺伝子病の発生リスクを限りなくゼロに近づけ、ペットの健康を第一に考える取り組みを、今後も真剣に進めてまいります。
※参考:PF Labについて

親犬および子犬の遺伝子検査は、当社の遺伝子検査機関「PF Lab(ピーエフラボ)」にて実施しています。PF Labの遺伝子検査は、国内外で広く用いられている検査手法および判定基準に基づき実施されています。そのうえで、検体の取り扱いから解析、判定に至るまで、一定の品質管理体制のもとで運用しています。
また、遺伝子検査の開発経験を有する複数の専門スタッフが中心となり、独自の検査技術と最新の検査機器を活用することで、正確性を担保しながら、迅速な検査結果の返却を可能としています。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063 東京都⽬⿊区⽬⿊ 1-24-12 オリックス⽬⿊ビル 9F
【資本⾦】100 百万円
【売上⾼】14,659 百万円(2024 年度実績)
【従業員数】1,263 名(うち獣医師 96名 愛玩動物看護師 99 名※業務委託含む)※1月末時点
【代表者】代表取締役会⻑ CEO 坂本晴彦
取締役社⻑ COO 正宗伸⿇
【ニュースレター】https://www.pfirst.jp/newsletter.html
※2025 年 6 ⽉ 6 ⽇、ペッツファーストホールディングス株式会社は、アークランズ株式会社のグループ会社となりました。
【会社名】アークランズ株式会社
【所在地】〒955-8501 新潟県三条市上須頃 445 番地
【資本⾦】6,462 百万円
【売上⾼】 315,700 百万円(2025 年 2 ⽉期)
【従業員数】13,094 名
【代表者】代表取締役会⻑ CEO 坂本晴彦
代表取締役社⻑ COO 佐藤好⽂
【その他】
アークランズ株式会社は「くらし、満たす。こころ、満たす。」をスローガンに業界をリードする⽣活価値提供グループを⽬指し、ホームセンターの「ムサシ」、「ビバホーム」、とんかつ専⾨店「かつや」、からあげ定⾷専⾨店「からやま」等の「住」と「⾷」に関わる事業を展開します。独⾃の進化と変化を続ける事で専⾨性を極め、お客様の「もっとくらしを豊かにしたい」というおもいにお応えします。
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報室
電話番号 03-6910-4500
担当者 ⻄河・⼩野
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